時代の変化を感覚的に感じるのに、例えば「野球」についていえば、子ども時代の野球界のこと、小学校の校庭で行なわれた少年野球のことなどがある。ブログに何度か書いてきたことだが次に記してみる。
① 九州にいたころ、子ども時代の野球のヒーローは、川上哲治、稲男和久、中西太の各選手だった。その後、関心が深まってからのこと、米大リーグの優勝チームが訪日して、日本のプロ野球チームと対戦することがあった。強力な体力の米国チームによる、豪快・剛腕のホームランに日本チームは苦戦した。しかも、米選手たちは婦人同伴で日本旅行を満喫するといった具合だった。
それだけに、子どもたちの野球への関心は国内リーグにとどまり、米大リーグは彼方の存在だった。日米野球の間に圧倒的な高い壁があった。
② 小学校の小使いさんの息子が、当時米軍基地に勤めていたこともあり、あるとき、基地内の少年野球チームを連れて来て、小学校の上級生たち(臨時編成チーム)と試合することになった。驚いたのは、基地の子どもたちはヘルメットとユニフォームを着用していた。映画でしか見たことのない光景だった。当然、日本のチームは普段着のまま対戦した。
結果は、バントと盗塁を駆使した日本チームの勝利だったが、考えられないといった顔をした基地の少年野球チームの表情を今でも覚えている。
その後の時代、米大リーグに飛び込み、実績を積み上げてきた日本人野球選手がいたわけで今日がある。今の子どもにとって、大谷翔平選手の存在が起点であり、彼が活躍する米大リーグは舞台だろう。見える世界が、私の子ども時代と全く違っているはず。
そんなことを思いながら、ドジャースの大谷翔平選手が、今季MVPに輝いたことに、しかも3度目に驚く。テレビの情報番組では気が早く、来年の成果に「サイヤング賞」(最優秀投手賞)を期待したりしていた。
■ スポーツ報知(抜粋)
「大谷翔平が前人未到の3度目の満票MVP受賞 またしてもメジャーの新たな歴史刻む偉業」(2024年11月22日 8時53分)
https://hochi.news/articles/20241122-OHT1T51005.html?page=1
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・ドジャース・大谷翔平投手(30)が21日(日本時間22日)、全米野球記者協会(BBWAA)が選出するナ・リーグ*の最優秀選手(MVP)を満票で受賞**した。
・エンゼルス時代の21、23年に続いて2年連続3度目の受賞。投票権を持つ30人の記者全員が1位票を投じ、3度目の満票受賞となった。昨年、満票でのMVP2度目の時点で史上初の快挙だったが、自身の記録をさらに上回る前人未到3度目の満票MVPとなった。
・今季の大谷は、54本塁打、130打点の2冠王。打率3割1分と59盗塁もリーグ2位で、最終戦まで3冠王を争う大活躍を見せた。史上6人目となる「40―40」(40本塁打&40盗塁)を8月23日に早々と達成すると、史上初の「50―50」***も9月19日には達成した。日本人史上初となるトリプルスリー(3割、30本、30盗塁)も軽々クリア。さらには初めて出場したポストシーズンでは快進撃を見せてワールドシリーズ制覇にも貢献した。
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(*)MVPは、ナショナルリーグ、アメリカンリーグごとに選定される。
(**)指名打者(DH)での受賞は初。
(***)史上初の「50―50」: 50本塁打 & 50盗塁