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2018年7月11日水曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 「羅針盤」ほか

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(7/4)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、「羅針盤」ほかを通して旅についての話を紹介した。

始めに、夏への期待と旅の楽しみについて次のように紹介された。
・長い夏休みは、期待が高まる時期であり、それに向けて色々な計画を立てる楽しみがある。いつ、どこへ、誰と行くか、行って何をするかなど考えると幸せな気分になる。チケット予約の準備も楽しい。車や電車、船や飛行機などと、その手段も多々ある。旅立つイメージに、磁石の針が方向を教えてくれる「羅針盤(나침반)」もある。

▼ 「羅針盤」の演奏を聴く。軽快に回転するように・・・今様に。

次に、短歌「竹杖芒鞋(죽장 망혜)」のソンビの理想と現実について次のように紹介された。
・短歌「竹杖芒鞋」は、身軽な旅支度の意で、ソンビは、竹の杖と、わらじ、水を飲むためのヒョウタンの格好で、騒がしい世を離れて旅に出るとはいえ、清貧を唱え、富や名誉を追わず自然に隠居する暮らしを理想としたものの、それはただの理想。ほとんどの人は、科挙に合格し、高官になって富と名誉を手にするのが望みだった。

▼ <「竹杖芒鞋」を唱えながらも、正直な気持ちを表した>「八道遊覧歌(팔도유람가)」の歌とコムンゴ演奏を聞く。なるほど豪華旅行。

最後に、朝鮮中期の文人「鄭澈정철、号松江)」の「関東別曲(관동별곡)」について次のように紹介された。
・ソンビは、竹の杖とわらじ姿で出かけたり、歌い手と一緒に出かけることもあった。いずれにしろ、戻ると感想を詩や絵などで作品にした。代表的な朝鮮中期の文人に「鄭澈」がいる。彼が地方官のトップ「観察使」として赴任したときに作った「関東別曲」は、江原道地方の景色を漢字とハングルで表した詩歌で、金剛山と沿岸の八名勝地をうたっている。昔、江原道地方の妓生は、この曲をよく歌った。今はそのリズムは伝わっていない。

▼ 新たに作曲された「新しい関東別曲(신관동별곡)」を聴く。重厚に今様に。