午前中の雨脚に、天気予報の通り夕方まで降るのかと気が滅入りそうだった。昼過ぎどうやら治まってくれた。とはいえ、冬並みの寒さが一日続いた。
雨が止んでも、空はどんより重く、晴れ間はついに訪れなかった。そんなとき、気分を変えてくれる歌が欲しくなるものだ。かといって、あけっぴろげな元気を求めていたわけではない。
今も絶大な人気を誇りながら、自らステージを去った歌手、ちあきなおみの歌「黄昏のビギン」(作詞:永六輔、作曲:中村八大)は、その昔、コーヒーのコマーシャルにも歌われて、ちょっとした大人気分だった。(原曲は、1959年の水原弘の歌だった)
ちあきなおみの歌で、私のお気に入りは、「紅とんぼ」(作詞:吉田旺 作曲:船村徹)だ。なぜかって、カラオケでは、イ・ソンヒの歌とともに歌わせてもらっているから。新宿駅裏の小さな飲み屋が店仕舞いする。女将と客たちの別れ歌だ。
(Youtubeに登録のtoshiyuki maeda、HirooTanakaに感謝)