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2023年6月10日土曜日

科学博物館付属「自然教育園」

地元の「自然観察会」は、月に一度、定例のフィールドで自然(植物、野鳥、昆虫など)観察をしている。同時に、よく知られた自然観察場所を選んで、月に一度、別途観察会を催している。

(本ブログ関連:”自然観察”)

きょうの観察場所は、JR山の手線「目黒駅」から10分ほどにある国立科学博物館「付属教育園」*だ。学生時代、仲間にさそわれて行った記憶がある。何十年ぶりの再訪となり、おぼろだったものがどのように変化しているか楽しみにした・・・、結論をいえば、記憶は吹っ飛んでいて、まったく目新しい景観に見えた。
(*)国立科学博物館「付属教育園」: https://ins.kahaku.go.jp/

曇天の午前9時半に集合。そこで会長から、天然記念物である教育園なので、個々の植物に付した木札(植物名)の管理が行き届いてると語られた。他に「アジサイ」について花びらの構成のこと、西欧に紹介した「シーボルト」のことなど紹介された(なお、観察に最適な季節は、春だろうとのこと)。

まず、園内最初のゾーン「路傍観察園」の観察路を北へ向かってスタートした。路の両側に生えた草木について、観察ポイントと丁寧な解説をいただいた。11時半ころまで同行したが、そこまでが限界だった。足腰が追いつかなくなり、幹事さんにフェイドアウトを申し出た。全行程を踏破?できなかったのが心残り。

会長から解説いただいたり、自分なりに目視と主にカメラ(〇印)で確認したものを整理して次に記す(聞き間違いがありましたらご容赦)。
〇 ムラサキシキブ: 最近気になる紫式部と清少納言。シソ科(草・低木)の低木
〇 オオバギボウシ: 花が開く直前のつぼみ、葉は広くいく重にもかさなる
〇 ナキリスゲ: 細長い葉は「菜っ葉を切る」ほどに鋭いとのこと、試しにも触らず
〇 シキミ: まだ緑色の膨らんだ実(実には毒性があり「八角」と誤食されるという)
〇 センリョウ: 紅い実が1つ見えた?が、カメラに映らず
〇 マンリョウ: 紅い実がいくつか見えた
〇 ムクロジ: 薄黄色の小さな雄花が雨滴のようにポツポツ落ちて路面を敷き詰める
・ カンアオイ: ギフチョウの食草
〇 スダジイ: 見事な巨木、ジブリのアニメ背景画を彷彿させる
〇 シラカシ?: 休憩場所に太い枝をねじらせる大木があった
〇 ムクノキ: 老木になると根元が「板根」化する

※ 花びらと、花弁・ガク(顎)の解説をいただいた
ー 花びらは一般名称で、(学術名称的には)花弁とガクで構成される
- ヤマユリの花びら=花弁3枚+ガク3枚の計6枚
ー ドクダミの白い花びら=大ガク1枚⇔小ガク1枚、中ガク1枚⇔中ガク1枚の計4枚
- タンポポのたくさんの花を守るガクの部分を「総ほう片」という(同じく、サクラの花)

ムラサキシキブの実(まだ薄緑色)
(本ブログ関連:”紫式部”、”ムラサキシキブ”)



ムクロジの雄花(写真左:ササの上に落ちる、写真右:路面に積もる)
(本ブログ関連:”ムクロジ”)



ズダジイ(写真左)、シラカシ?(写真中央)、ムクノキ(写真右)