空模様の怪しい昼下がり(15:00頃)、ちょっと遠くの公園へ出かけた。日曜日なので、若い家族連れで大盛況、「わんぱく広場」*は、にぎやかな声であふれていた。
(*)わんぱく広場: 公園マップに”Rascal field”の表示がある。
ときどき、雨滴がポツポツと頬をつつく。天候を心配したが、それ以上崩れることはなかった。そんななか、子どもたちに付き添う親たちは大変、必死のよう・・・ほほえましく思えた。子どもの声はありがたい。自然と親を元気づける。そればかりでない、辺りにも活気を与えた。
わが町も、郷土の伝統のお囃子があって、正月に練り歩くことがある。そんなとき、子どもたちが楽し気について歩いているのを見ると、この空間の、この時間が、いにしえから続いているのを実感する。歳を取ればとるほど、途切れることのない、ありがたさを感じるものだ。
学生時代、バイトで地方の町にある登記所へ書類を取りに行ったことがある。夏の真昼、田舎駅を降りたとき、人影のない乾いた町並みに驚嘆した。まるで時間が止まったというか、沈んでしまったような気がした。画家「キリコ(Giorgio de Chirico)」(1888年~1978年)の描く光と影の街を思ったりした(絵画「通りの神秘と憂愁」に人影があっても、その存在が影にしか見えない不思議な絵だ)。
だから、公園で泣いたり騒いだりする子どもたちがいるだけで、これからずっと何もかもが続くという確信を与えてくれる、そんな気がした。
(追記)
たまたま番組後半の一部だけ視聴したため、全体を知りたく改めて再放送して欲しい。
NHK Eテレ1東京(5月20日 月曜 0:00~0:45)
「地球ドラマチック 密着!野生の母親たち」(再放送、ドイツ番組:2023年制作)
- https://bangumi.org/tv_events/AiwwQIgtwAM?overwrite_area=23
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野生動物の母親たちは日々さまざまな試練から子どもを守り、命がけで子育てを行っている。ホッキョクグマは数か月間飲まず食わずで子どもたちに授乳し、チーターは子どもを守るためライオンに立ち向かう。他にも“養子”を迎えたヒグマや、一生に一度の子育てを行うミズタコ、托卵をするカッコウなど。海の生き物から空の生き物までさまざまな動物たちの子育てに密着し、その苦労と献身的な育児の様子を描く
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