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2016年1月31日日曜日

U-23アジア選手権優勝

昨晩、深夜に放送された「男子サッカー U-23アジア選手権」決勝(カタール・ドーハ)の日韓戦で、日本チームが3-2で優勝した。試合そのものは、今日未明にかかる放送だったため、ついつい寝込んでしまい、勝利を知ったのは朝だった。

(本ブログ関連:”サッカー”)

すでに、今年のリオデジャネイロ五輪出場権(23歳未満)を獲得しているので、気楽に観戦できるはずだったが寝てしまうなんて勿体ないことをした。ジャガーポーズの浅野琢磨選手の活躍と、手倉森監督の采配など素晴らしいものだった。

ところで、雨男とか雨女があって、イベントに予期せぬ展開を招くことがある。常々思うことだが、私がテレビ観戦に熱中することで、果たして試合にどんな影響があるか考えてしまう。見た方がよいのか、見ない方がよいのか思案する。結局、寝てしまい、勝利が導びかれたのかもしれない・・・そんな気がする。私が見なかったのがよかったのだろう。

相変わらずサッカールールを理解できない。そんな、にわかファンならでは、画面に見入ってしまったのは、手倉森監督を見たとき、カンニング竹山に似ているなんて、勝利に喜ぶ笑顔を見てそう感じた。

ここまで、決勝まで勝ち続けてきた全ての選手の活躍に、乾杯!

2016年1月30日土曜日

(雑談) マスク

寒いからといって、防寒マスクの話しではない。夜中、口を空けたまま寝て口中が乾くのを防ぐために、いわゆる衛生マスクをすればよいという話しがある。使い捨てマスクで十分で、気兼ねなく一晩で使いきるというわけだ。

実は、毎朝一番に気にしているのは、口腔がカラカラに乾わくことだった。テレビなどで、この渇きで雑菌が繁殖したりして、衛生上よろしくないという。若い人でも口を空けたまま寝ると渇くという。歳をとればなおさら。用心が必要、ただでさえ乾燥するというに。

ということで、マスクを着用しながら寝てみることにした。結果は、寝相が悪いからなのか、朝起きるとマスクの紐は耳に掛かっているが、マスク本体がアゴ下にずれ落ちているのだ。それも連日のこと。どうしたわけだろう。

この繰り返しで、朝一番、喉の乾きは相変わらずであるが。うがいから始めることも変わらないでいる。今晩もまたマスクを試してみよう。

2016年1月29日金曜日

氷雨

今夜、雨の後に雪の降る予報ある。外をのぞけば、氷雨に濡れた夜道が街燈に重く照らされている。思ったほどに寒くない。雨音に紛れて外は妙に明るいでいる。

氷雨に、以前見た映画、キム・ハヌル(김하늘)に翻弄される二人の男がカナダの雪山で遭難する「氷雨(빙우)」(2004年)を思い出す。氷雨というよりは、雪壁と滑落の印象が強いけれど。また、キム・ハヌルの姿に、男を虜にする奔放さというよりは、本来の健康なイメージしかないので戸惑った。彼女の26歳の映画だ。

(本ブログ関連:”氷雨”)

それに比べたら、20歳でデビューした年の1982年末にリリースした日野美歌の「氷雨」(元歌は、佳山明生の1977年のデビュー曲、競作)は、ぐっと大人っぽい。記憶にあるのは彼女の歌の方だ。印象深い素晴らしい曲だが、それにしても、20歳そこそこの女の子にこの曲を歌わせたとは・・・歌ったとは。


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2016年1月28日木曜日

イ・ソンヒの「さようなら」

きのうの健康体操教室で、今月はもう終わりですといわれて驚く。えっ、そうなんだ。つい先日、正月を迎えたばかりというに、早いものだ。このまま記憶が飛んでしまえば、すぐに年末だ。鬼も笑わない。私ときたら、コマ送りの映写フィルムのように、カタカタ音をたてて記憶が空回りする。

イ・ソンヒの4集に所収の「さようなら(안녕)」(1988年、作詞イ・ギョンエ、作曲キム・イラン)は、過ぎ去った思い出を懐かしむ。「さようなら」といえる若さは、時間の流れを刻々と惜しむことができるほど充実しているからに違いない。若さには過去を見ているようで、未来しかないのだから。人生が、演じる舞台のほんの一幕でしかない。うらやましい。

(本ブログ関連:”さようなら(안녕)”)


美し過ぎた思い出にふけりながら
あなたの寝顔を見つめて
あなたの額に口づけして
静かにささやいたわ
さようなら

ドアを、ドアを開けしなに心残りして
もう一度、あなたを見つめて
遠くから聞こえる夜明けの鐘に
静かにもう一度
さようなら

別れは、本当につらい
愛とは、ただあなた

けれど、去らねばならない私を引き止めないで
ああ、引き止めないでください
愛しています

ドアの、ドアの外に出たら、冷たい夜は明け
コートの襟を上げて、口笛吹いて
白(しら)露なのか涙なのか、私の目もとに流れ
静かにささやいたわ
さようなら

静かに、もう一度
さようなら、さようなら


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2016年1月27日水曜日

転寝(うたた寝)

最近、昼過ぎの健康体操教室が終わって帰宅すると、どうしたことか眠くなる。適度な運動と疲労がなせるせいか、いつのまにかまどろむのだ。そして寝入ったことにおどろいて目が覚める。以前は、こんなことはなかったけれど、まことに心地いい。

知り合いに、午後の転寝(うたた寝)は3時までと教えられた。それ以降だと、夜の睡眠に影響するという。確かに夕方頃ちょいと転寝すると、深夜まで頭がさえる、というか落ち着かない。らんらんと深夜にパソコンを触ることになる。

(本ブログ関連:”昼寝”)

テレビで、幼稚園児の昼寝に効果があるという絵本が紹介されていた。絵本「おやすみ、ロジャー - 魔法のぐっすり絵本」を読み聞かせるというのだ。ゆっくり読む部分が文字で強調(ゴシック体、色付け)されていたり、子どもの名前を挿入する部分を示したり、いろいろ工夫されているようだ。
(Amazonにある同絵本の<なか見!検索>で、「本書の読み方の手引き」を見ることができる)

でも、おじさんが自身に、この絵本を読んで聞かせる=読むわけにもいかないし・・・結局、自然にうつらうつらして、ハッと目が覚める繰り返しだ。

KBS WORLD「国楽の世界へ」 北方に伝わる歌

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(1/20)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、北方に伝わる歌に関連した3曲を紹介した。

最初に、平安道の妙香山(묘향산)の地勢と西山大師(서산대사)について次のように紹介された。
・妙香山(太白山ともいう)は、北の平安道に位置する。東に金剛山、西に九月山、そして南に智異山といわれ、妙香山も含めて4大名山と評する。最高峰は1,909m、周囲は128Kmある。山中の滝は1万に及ぶという。神話の熊と虎が人となり得て、熊女が「檀君」を懐妊した檀君洞窟があり、民族のシンボルともいえる、小さな寺が360ある。西山大師(休靜、1520年3月26日~1604年1月23日)が、秀吉の朝鮮出兵に対し僧兵を結成した場所でもある。

▼ 妙香山の風景を表現した歌「香山遊覧歌(향산유람가)」を聴く。経を唱えるようにリフレインする。

・この曲は、作者未詳の作品を歌にしたもので、妙香山の山脈を説明して旅立ち、その麓から頂上に至る過程をゆっくり歌う。歌詞中、檀君の洞窟や僧侶の西山大師の話と共に、国の平安を祈る部分がある。この歌で風景を想像できる。

次に、平安道の西道民謡の愁える心の歌「愁心歌(수심가)」について次のように紹介された。
・平安道を代表する歌に「愁心歌」がある。山川の草木は若返り、人の青春は歳老いていく、それを考えると悲痛で仕方ないという歌詞に、物寂しいリズムが加わり曲名になったという。黄海道と平安道の北地域の民謡を西道民謡という。

▼ 心配事のかたまり、一度聴くと長く記憶に残るという歌「愁心歌」を聴く。ビブラートの効いたモンゴル風の香りがする。

最後に、西道地域の歌の歴史性について次のように紹介された。
・西道地域の歌が悲しいのは、朝鮮の差別政策のためという説もある。朝鮮時代に、今の平安道と咸鏡道地域を差別することがあった。この地の人々が官職につくのを制限する差別だ。辺境の地を差別した。勉強しても官職につけるわけでなく、挑戦もできなかった。同民族として待遇をしない意に思える。

▼ 平壌の妓生が戦を案ずる詩にリズムを付した「詩唱、關山戎馬(관산융마)」を聴く。長く続く抑揚、声質は北風。

・内容は、いつになったら北の地域の戦いは終わるのだろうか、關山の戦争を心配する歌詞だ。この曲が、辺境地の平安道地域の人々に特別に感じられたようだ。

2016年1月26日火曜日

ストリーミング・サービスで80年代曲の1位、イ・ソンヒの「私はいつもあなたを」

最近、テレビのドラマや音楽番組の影響で、レトロ(復古)音楽に関心が増え、ストリーミング・サービス(Genie)で90年代の音源が増加し、去年と一昨年に聞かれた80年代曲の1位に、イ・ソンヒの「私はいつもあなたを」がランクされたと、聨合通信の記事(1/25、イ・ウンジョン記者)は次のように伝えている。

(本ブログ関連:”私はいつもあなたを”)

記事: 「『応答せよ1988(응팔)』・『土曜日!土曜日は歌手だ(토토가)』の影響?…音楽サービスのGenie、90年代音源ストリーミング57%増加」

(本ブログ関連:”40代に吹く「レトロブーム(復古熱風)」”)

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・チョー・ヨンピルの「釜山港に帰れ」、イム・チャンジョンの「焼酎一杯」 3年連続1位

・tvNドラマ「応答せよ1988」と、MBC TV「無限挑戦」の「土曜日!土曜日は歌手だ」など放送番組の影響で、レトロ(復古)音楽に関心が増加して、1990年代音楽のストリーミング件数が大きく増加した。

・音楽サービスGenieは、時代別音楽コーナーで紹介した過去の興行音源ストリーミングの動向を調べた結果、昨年Genieで1990年代の音源ストリーミング件数は、5千361万件で、前年度(2014年)対比57%増加したと、25日明らかにした。

・また、同じ期間、2000年代の音源が37%、1980年代の音源が23%、1970年代の音源が3%の増加傾向を見せた。

・Genieを運営するKTミュージック関係者は、「これまで利用者が2000年代の過去の音楽を主に聞いたが『応答せよ1988』と『無限挑戦 - 土曜日!土曜日は歌手だ』などを通して記憶から忘れていた1990年代の音楽に接し、この時代の音楽ストリーミングが大きく増加した」と説明した。

・実際、昨年音源ストリーミング件数が最も多かった過去の音源は、2000年代の音源で1億6千31万件を記録し、1990年代の音源ストリーミング数の3倍に達した。

・Genieは、この3年(2013~2015年)間、時代別曲中の利用者が最も多く聞いた1位曲を調査した結果、1970年代曲ではチョー・ヨンピルの「釜山港へ帰れ」が3年連続1位を占めたと明らかにした。

・1980年代曲中にはユ・ジェハの「愛してるから」(2013年)と、イ・ソンヒの「私はいつもあなたを」(2014、2015年)が、1990年代曲中にはイ・ムンセの「昔の恋」(2013年)と、キム・ヨンウの「いまでもきれいかい」(2014年)、Coolの「哀傷」(2015年)が1位を占めた。

・2000年代曲ではイム・チャンジョンの「焼酎一杯」が3年連続1位に上がって、定番(steady seller)曲としての面目を見せた。

・【2013年~2015年 Genie利用者が最も多く聞いたストリーミング1位のレトロ(復古)音楽】
- 発売年度別/曲名・歌手名、(ストリーミング1位の年)
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1970年代 「釜山港に帰れ」 チョ・ヨンピル 1位 (2013年、2014年、2015年)
1980年代 「私はいつもあなたを」 イ・ソンヒ 1位 (2014年、2015年)
              「愛してるから(사랑하기때문에)」 ユ・ジェハ 1位 (2013年)
1990年代 「哀傷」Cool 1位 (2015年)
              「いまでもきれいかい」 キム・ヨンウ 1位 (2014年)
              「昔の恋」 イ・ムンセ 1位 (2013年)
2000年代 「焼酎一杯」 イム・チャンジョン 1位 (2013年、2014年、2015年)
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2016年1月25日月曜日

寒い朝

ここ数日、寒気が西日本を覆い、昨日(1/24)、奄美大島に115年ぶりの 降雪があったという。もちろん、当地の冷え込みも厳しい。今朝、温水蛇口がゴホゴホと咳き込んだかと思うと、茶色の水を吐き出した。落ち着くまで、しばらく出しっぱなしにしたほどだ。

台所外の温水器が、昨夜の冷気で凍りついたのかもしれない。それを、温水を流そうとしたとき、凍った塊りが水道管の内壁をこすり、溶けながら通ったのだろう。おかげで、管内掃除をしたようなものだ。一瞬あせったけれど。

寒い朝だった。吉永小百合(1945年~)の歌に「寒い朝」(1962年)がある。おじさんのカラオケの定番で、カラオケの最後に心を浄化する儀式のように歌ったものだ。

この曲は、吉永小百合と<和田弘とマヒナスターズ>による歌だが、彼女はあくまで清純にすがすがしく歌う。それをバックコーラスで健康的に歌い合わせたのが、当時ムード歌謡で知られた和田弘とマヒナスターズだったのだ。彼らは、まるでダークダックスのように正統に歌い聞かせた。映画「赤い蕾と白い花」(制作時タイトルが「寒い朝」だった)の主題歌として歌われた。(吉永小百合の相手役の浜田光夫は、当時の観客側のわたしにとって、邪魔でしかなかった。容赦)

吉永小百合は、いわゆる青春映画スターである。いまだに、その気風が抜けきっていないかもしれない。かつての映画ファンがそさせないだけかもしれない。韓国の青春映画スターといえば、イム・イェジン(林藝眞、임예진、1960年~)があたる気がするが、どうだろうか。

2016年1月24日日曜日

イ・ソンヒのカバー「ハル(いちにち)」

イ・ソンヒがカバーした、キム・ボムス(김범수)の2集収録の「ハル(하루)」は、独特のしっとりとした仕上がりになっている。この歌がすでに持っていた、時や地理性を超え、あたかもイ・ソンヒの世界に独自の香りをして再生したようだ。それに似た驚きを、シム・スボン(심수봉)の「愛しか私はわからない(사랑 밖에 난 몰라)」のカバーにも感じた。

(本ブログ関連:”「ハル」”、”「愛しか私はわからない」”、”カバー”)

イ・ソンヒは、同じ組成を持ちながらもきらめく独自の結晶へ導くようにカバーする。味わい深くひきつける共鳴力を持ちながら。

(Youtubeに登録のlys2187に感謝)

2016年1月23日土曜日

(資料) 騙す狢(むじな)

「同じ穴のむじな(狢)」というけれど、さて考えてみると、ムジナという獣の記憶がない。どうやら、ムジナとは、「アナグマ」のようだが、果たして子どものころ動物園でいかに見たか覚束ない。写真の姿は、警戒心の強いインパクトに欠けた小動物に見える。

とはいえ、「同じ穴のむじな(狢)」とは、騙すという似た輩のわけで、アナグマ、タヌキ、テンなどをまとめて指すようだ。アナグマが騙すという由縁を考えると、<擬死>にあるような気がする・・・つまり死んだ振りだ。人間の目から見れば、そんなことより逃げればいいのにと思い、タヌキと似た滑稽さを感じる。アナグマにしてみれば、ただ小心なだけなのかもしれないけど。

タヌキ同様に騙すという習性から、小泉八雲の「」では<のっぺら坊>の、お女中になったり、屋台の蕎麦売りになったりする。でも、この話し少し変だ。というのも<のっぺら坊>の、お女中は泣き声をあげるし、屋台の蕎麦売りは「こんなものだったか?」といって自分の顔を見せてダメ押しする。口がない筈なのに。

闇夜に遠く、狢の声が聞こえるという、芥川龍之介の「」は物語というより、採話に近い内容だ。狢の話しの古い記録について次のように書き出している。
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書紀によると、日本では、推古天皇の三十五年春二月、陸奥で始めて、貉が人に化けた。尤もこれは、一本によると、化人(ヒトニナリテ)でなくて、比人(ヒトニマジリテ)とあるが、両方ともその後に歌之(ウタウ)と書いてあるから、人に化けたにしろ、人に比ったにしろ、人並に唄を歌った事だけは事実らしい。

それより以前にも、垂仁紀を見ると、八十七年、丹波の国の甕襲(みかそ)と云う人の犬が、貉を噛み食(ころ)したら、腹の中に八尺瓊曲玉(やさかにのまがたま)があったと書いてある。この曲玉は馬琴ばきんが、八犬伝の中で、八百比丘尼妙椿(やおびくにみょうちん)を出すのに借用した。が、垂仁朝の貉は、ただ肚裡(とり)に明珠(めいしゆ)を蔵しただけで、後世の貉の如く変化自在を極きわめた訳ではない。すると、貉の化けたのは、やはり推古天皇の三十五年春二月が始めなのであろう。
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最初から化かす存在ではなかったようだが、腹の中に曲玉を蔵したことに、化かすことが合わさって、狐と似た具合にもなる。狐は、「腹内には金の壷あり、其の中に仏舎利」、「額にありたる白玉」、「尾の先にありたる二つの針」が存在したとされる。

(本ブログ関連;”(資料) 那須野の殺生石”)

人を騙す程度の悪知恵しかないのなら、身の内に、身のほど知らずの余りいいものを持つべきではないようだ。

2016年1月22日金曜日

(雑談) 早口

以前、SNSのFacebookがどのように発生して、どのようにのし上がったかをドラマ仕立てにした映画を見た。その主人公が、Facebook創設者といわれるザッカーバーグ同様に恐ろしく早口だった。

(本ブログ関連:”ソーシャル・ネットワーク”)

早口といっても、アナウンサーの練習ことばではない。いってみれば、TEDのスピーカーがとめどなく言葉をあふれ出すように、自分の言葉で造った自身の世界を語っているのだから。その際、言葉は自身を表現する道具にすぎない。聞こうとする人がいるなら、説得するための専用インターフェースは必要ないのだ。

情報を探し五官に届けるのに、デジタル技術は急速に発展した。インプット技術について、これからもそうだろう。だが、いったん脳内の処理はどうにもならない。どんなに技術が進んでも、人間としての判断は高速化できない。

語りをどうして急ぐのか。他者に聞かせようとするなら、発する言葉に自分の言葉だけではすまないものがあるはずだ。言葉は意味にあらゆる構造体を持っている。パラメーターの加減で機能が変化する。思いついたまま、口先で早口に条件反射するものではないだろう。

アホウドリも船乗りに捕まれば、さきほどまで悠々と海原の上空を浮かび睥睨したときと違い、その無様な姿をさらすだけなのだから。詩人も然り、さらにいえば、ぼくらは全然詩人じゃないのだから。

2016年1月21日木曜日

イ・ソンヒ、韓国人が最も愛する「国民歌手」...チョー・ヨンピル、キム・ゴンモが続く

順位好きは韓国の国民性だろうけれど、イ・ソンヒについてうれしい順位記事があるたび目移りして、ついつい探し読んでしまう。最近の韓国ギャラップ調査でも、見事にカムバックして上位にランクされている。

(本ブログ関連:ギャラップ調査 ”2015年”、”2014年”)

昨年末、ジョイ・ニュースの記事、「イ・ソンヒ、韓国人が愛する”国民歌手”…チョー・ヨンピル、キム・ゴンモの順」(2015年12月31日、キム・ヤンス記者)は、FM番組のアンケート調査結果で、彼女が一番愛されていると次のように報じている。(彼女のファン・グループも頑張っただろう)

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- 「ホ・スギョンのハッピータイム 4時」で行なわれたアンケート調査の結果

・歌手イ・ソンヒが韓国人が愛する国民歌手1位に上った。

・(2015年12月)31日KBS 2ラジオ ハッピーFM(首都圏FM 106.1MHz)の、「ホ・スギョンのハッピータイム 4時」が、「我が心の国民歌手ベスト20」の選定結果を発表した。リスナーの熱い反響の中で行なわれた投票結果、1位は合計370票を得票した歌手イ・ソンヒが占めた。

・1984年江辺歌謡祭でデビューしたイ・ソンヒは、小さい体躯から出る完ぺきな歌唱力で、「Jへ」、「いつもあなたを」、「思い出のページをめくれば」など数多くのヒット曲を残したし、最近にも「因縁(絆)」、「その中であなたに出会って」などの歌で安定した愛(支持)を受けている。

・その他にも、80年代に兄さん部隊(=歳下の女性ファン・グループ)*を導き、今は歌王と呼ばれる歌手チョー・ヨンピルが合計334票を得て2位に選ばれ、3位キム・ゴンモ(317票)。4位キム・グァンソク(260票)、5位イ・ムンセ(231票)が後に続いた。

(* ちなみに、イ・ソンヒには「姉さん部隊」と呼ばれる女子中高生のファン・グループがいた)

・番組を制作するパク・ヨンフンPDは、「老若男女を問わず、今日私たち国民の愛を受ける大衆歌謡の地勢をよく示す意味ある調査結果」と評価した。

・今回の調査は、制作スタッフが事前選定した合計50人の歌手候補のうち、自身が考える国民歌手を最大5人まで選択する方式で行なわれ、去る(2015年)12月1日から23日まで総投票数5,599票を記録した。

・「ホ・スギョンのハッピータイム 4時」の年末年始特集、「我が心の国民歌手ベスト20」は、名曲とその歌手にまつわる思い出を分かちあい、深い感動と余韻を残す時間として作られてリスナーの大きな反響を得ている。
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大寒2016

今日は、二十四節気の最後、「大寒」だ。新しい一年の始まり「立春」(2/4)まで、14日間を残す。一昨昨日(1/18)の降雪もあり、このところ冬らしさを増している。今週土曜日に再び雪が降るという天気予報もある。

(本ブログ関連:”大寒”)

ところで、大寒をなんと発音するのか、「だいかん」か、それとも「たいかん」か。わたしとしては、「たいかん」と呼びたい。「だいかん」と濁音にすることで、「大仏」の「だい」につながる量的な大らかさが加わり、冬寒の質的な厳しさにつながらないような気がする。「だいかん」では間延びした感がする。

ネットを参照すると、「大寒」の読み方について、「だいかん」か「たいかん」かといったQAがあり、「たいかん」に組する感想も記されている。(特に、ブログ「井上教室(広島市)」のご意見に納得です。感謝。)

そういうわたしは、今、ストーブを全開してぬくぬくと「大寒」を語っている。われながら、自分のいい加減さを気付き、自覚することになる。もともと「寒いのは苦手だ」、「冬よりは夏の方がまだよい」と言っていたくせに。立春が待ち遠しい。

2016年1月20日水曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 犬

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(1/13)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、身近な動物「犬」に関連した3曲を紹介した。

始めに、京畿民謡「ヌンシル打令(는실타령)」と女性芸人団「寺堂牌(사당패)」について次のように紹介された。
・ソウル近辺の京畿地域の民謡は、他と比べて明るく派手なものが多い。人生、愛や別れを歌うときもそうで、恨みや悲しみより楽しく華やかに歌う。中に、「ヌンシルヌンシル」と繰り返す「ヌンシル打令」がある。特に意味はないが、動物の鳴き声を表した歌で、身近な鶏や犬から、鳳凰の鳴き声まである。あちこち彷徨った女性芸人団「寺堂牌(サダンペ)」が歌ったことに由来する。道端で疲れて歌ったろうが、リズムは依然愉快。

(本ブログ関連:”打令”)

▼ 「ヌンシル打令」の歌を聴く。歌謡の原点のよう、明るく楽しませる・・・流浪の歌だったのだろうか。

次に、現在伝わる動物をテーマにした「犬打令(개타령)」の統営(トンヨン)地域のものについて次のように紹介された。
・伝統音楽に時々動物が登場するが、主人公となる歌は少ない。動物でも、人と身近な犬は民謡にふさわしいテーマだ。「犬打令(ケタリョン)」は釜山近辺の統営、北方の西道(ソド)地域に二種伝わる。最近は犬をかわいがるが、昔は違う目的で飼った。泥棒よけの実用的な理由だ。いざ泥棒が入っても吠えず、そうでないとき吠える犬がある。昔の詩に、そんな犬について、歓迎しない相手にしっぽを振り、喜ばしい人には吠える。夜こっそり訪ねきた恋人に吠える犬のなんと憎たらしいことだろう。

▼ 統営地域の「犬打令」を聴く。夜、遠吠えを重ねる犬のよう。今様(アレンジ)である。

最後に、西道(ソド)地域の犬打令について次のように紹介された。
・統営地域と違い、西道地域の犬打令は犬を脅かす。犬の方言カイで歌う「カイヤ、カイヤ」で始まる。夜の人(密かに訪ねる恋人)が来たら吠えるな。吠えたら土葬すると脅かす。犬が理解したか分からない。犬から始まるので「犬打令」と呼ぶが、その後、木の下で遊ぶヒヨコの話に移る。一羽はトビがさらって行き、もう一羽は姑にばれぬよう二人で仲良く食べようという、少し恐ろしい恋愛の話だ。二人以上の歌い手が漫才のように掛け合うため、漫才の意の「ゼダムソリ(재담소리)」に分類されることもある。

▼ 犬を脅かす内容の西道地域の歌「犬打令」を聴く。掛け合いに抑揚を付けた素朴な感じがする。

・犬に頼んだり脅したり、吠えてはならぬという切実な気持ちが伝わる。ともに恋人の話が登場するのがおもしろい。

2016年1月19日火曜日

(雑談)雪降りの翌日

昨日は降雪で外出を控えたが、今日、朝から雲ひとつない快晴だ。陽射しを受けた雪道の中央はほぼ乾き、路肩に片付けられた残雪だけが名残り惜しそうに溶けるのを待っている。

降った翌日だけに、残り雪がまだ白いのが幸いだ。これも、2、3日すれば汚れてくるだろう。日陰路には雪が凍りつき、歩行に注意が必要。堅い路面で引っくり返ったりしたら大変なことになる。

近隣の街で、買物をした足で本屋に寄る。関心ある書棚を見ていたら、(市民教室で)いつも教えていただいている先生の研究論文を掲載した研究誌が並んでいた。素人のくせして覗いてみたら、これが全く分からない。もし説明を聞いたとしても分かるものでもない(間違いなく!)。普段の先生とは違った、研究者の世界があることに感心し尊敬する。

今晩で、2015年度の教室が一段落した。4月までしばらくの間、さぼらぬよう気を引き締めていこう。

2016年1月18日月曜日

積雪2016

昨晩、冷え方が厳しかった。テレビで、降雪を知る。早朝、近所から雪掻きの音が聞こえたりした。家の廻りに今年最初の雪が積もった。

気象庁の最新気象データ(9時現在、都心)では、24時間「累積降雪量」は6cmとのこと。早速、わが家の状況を測る。みぞれから雨粒に変わり多少削られていることも勘案して、(一番積もったと思われる)塀の上の積雪を見ると、8cmほどの高さだった。

昨年、雪止め工事をしてもらったので、例年のように屋根からどさっと雪が落ちて雨どいを壊すことはないだろう。今回、その効果が確かめられるわけだが・・・そんなことより、近隣の街へちょっとした買物を予定していたが、明日にしようか。


(付記) 「冬の土用の入り」
今日から18日後に「立春」すなわち春を迎える。この間を「土用」といい、その入り口だ。立春の前日は「節分」となる。
春を間近に見る、冬の土用の入りに雪が降るとは。旧暦の春は、旧暦1月1日(今年の2月8日)から始まる。陽暦の3月から始まるのに比べて1ヶ月早い。実感の春にはまだ遠い。

2016年1月17日日曜日

イ・ソンヒの「そうよ過ちは私にあります」

江辺音楽祭で大賞受賞した翌年に、イ・ソンヒはアルバムを立て続け2つも出した。その第2集に収録された、「そうよ過ちは私にあります(그래요 잘못은 내게 있어요)」(作詞チュ・セホ、作曲チョン・ギョンチョン、1985年)に、彼女らしさを探せば、突き刺すような高音しかないかもしれない。

デビュー当時のイ・ソンヒをどんな風に売り出そうとしたのだろうか気になる。ボーイッシュでメガネ姿の彼女から、女性的なものを磨き出そうとしたのかもしれない。それも思いっきり、終わってしまった恋の歌詞をあてて・・・。

彼女が歌えば、悲恋を追想するより、ハードルを飛び越えダッシュする姿が浮かんでくるが、当時、この歌に「イソンヒに初めて女性らしさを感じた」というファンの声もある。


熱い涙で、胸濡らしながら
一人で、とても悩みました
*
そんなに愛した私を
忘れてもかまわないんですか
胸いっぱいになる、そんな悲しみを
一人で、受けとめてます

これ以上のこと、もっとあったのに
私たちが別れるなんて、信じられません

そうよ、過ちは私にあります
いつも、私だけのせいだから

(*以下繰り返し)

(Youtubeに登録の길성배に感謝)

2016年1月16日土曜日

(雑談)電子書籍リーダー

昨年末、ラジオ講座を定時録音するラジオサーバーが、「メモリー不足」表示を繰り返した。このラジオサーバーを以前購入した、近隣の街にある家電ショップに出かけ、マイクロSDカードの増設と、録音先の設定などしてもらう。

結局、2度足を運んだ。(忙しい時期に、面倒みてくれた店員さんに感謝)
帰りがけ、電子辞書と電子書籍リーダーの売り場を覗く。昔、ソウルで買ったカシオの電子辞書(韓国製)は頑丈で故障の気配がないが・・・国産機の場合、小学館版辞書を搭載しているので気になっているのだ。

電子書籍リーダーについては、「青空文庫」を手元に置いて読みたく思案中だ。家電ショップに陳列されているのは、バックライトのないS社製一機種だけで他社製品と比較しようがない。

(本ブログ関連:”電子書籍リーダー”)

そこで、店員さんに相談してみた。いっそ小型タブレットを電子書籍リーダー代わりにしたらどうだろうかと。すると小型タブレットでの読書は、重量の点もあるが、長時間使用は「蛍光灯を見つづけるようなものです」とやんわり説得された。むしろ、専用電子書籍リーダーがいいというのだ。

さて悩む。

青空文庫の書籍を大量にダウンロードしても、果たして読む動作につながるかどうか、それが本当の悩みどころだ。

2016年1月15日金曜日

イ・ソンヒの「世界中が眠りに落ちた後から」

イ・ソンヒの12集所収の「世界中が眠りに落ちた後から(온 세상 잠든 후부터)」(2001年、作詞イ・タギョン、作曲パク・ヨンス、編曲パク・ヨンス、ユ・ションソク)は、雪の朝に去った人への想いを歌う。残った悲しみを訴えるように、曲の最後にかすかなささやきが聞こえる。まるで電話口に訴えるように。雪の白さはすべてを隠したが、ふっとよみがえる冷たい想いはまだ熱いようです。

(本ブログ関連:”世界中が眠りに落ちた後から”)

ところで、作詞者イ・タギョンと作曲者パク・ヨンスは、同12集所収の「I Have To Say Goodbye」も作詞、編曲している。ともに重量感のある印象深い曲だ。


夜通し雪が降ったわ。世界中が眠りに落ちた後から
悲しい 私のこころも知らぬまま、 朝はくるのでしょう。
窓、音もなく開けば、染みる冷たい風
白雪、美しく積もった 木の上には冬の空

あなたの背に近づき、しばらく寄り添ったが
なんの言葉もなしに ドアを出るのね。
もうすべて終わってしまったのね まだ私はここにいるのに
あなたに見せられなかった 痛みはまだそのままなのに

本当にとてもつらいです このように別れるのだから
あなたを なくした朝 私だけ残ってます。

去ってしまったあなたの足跡が雪の上一つずつ刻まれて
眺める目を少しずつ 滲ませてしまいました。

あの冬の終わりに あなたはもう消えて
とうとう 悲しい涙を 流してしまったの。

(Youtubeに登録のCool Kidに感謝)


(付記) 小金井公園
陽がかげる前の小金井公園を散歩する。蝋梅はすでに盛りを過ぎてわずかに香りを漂わせていた。そこにつづく梅園では、一部の白梅、紅梅が花を咲かせていた。陽が傾くと、陽だまりと日陰の温度差がきびしい。長居は無用とそこそこに引きあげた。

2016年1月14日木曜日

ソン・シヒョンのカムバック

イ・ソンヒの初期アルバム4集(1988年)と5集(1989年)、6集(1990年)に大きく関わった作詞・作曲家にソン・シヒョン(송시현)がいる。彼についてはこのブログに何度も記してきた。

(本ブログ関連:”ソン・シヒョン”)

ソン・シヒョンが関わったイ・ソンヒの作品に、下記記事に示された以外に、4集収録の「愛が散るこの場所」の作詞・作曲、「天使は泣かない」の作曲、「むづかしい応え」の作詞・作曲が、5集収録の「冬哀傷」の作曲、「心のようにあなたのそばに」作詞・作曲が、6集収録の「今日この夜も」の作曲、「懐かしい国」の作詞・作曲(イ・ソンヒと共同)、「思い出のページをめくれば」の作詞・作曲がある。

ニューシスの記事、「ソン・シヒョン、13年ぶりのカムバック…『月刊 夢みるような世界』」(1/13、チョ・インウ記者)は、ソン・シヒョンのカムバックについて次のように報じている。
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・tvNドラマ「応答せよ1988」で、当時最高の人気歌謡に選ばれた「夢みるような世界(꿈결 같은 세상)」の主人公である歌手ソン・シヒョン(51)が13年ぶりにカムバックした。

・デジタル・シングル「静かな離れ島に母さん鳥と幼い鳥がむつまじく暮らしていました。そんなある日(조용한 외딴섬에 엄마 새와 어린 새가 정답게 살고 있었습니다. 그러던 어느 날)」を12日発表した。国楽とクラシックを融合したオーケストレーション・バラードのジャンルでミュージカルを連想させる叙情的なサウンドが際立つ曲だ。

・ソン・シヒョンが、今年デビュー30周年を記念して毎月「統一」を主題に一曲ずつ発表する、「月刊、夢みるような世界」の開始だ。13日、昼12時のKBSハッピーFM「イム・ベクチョンの7080」を通じて、初放送される。

・1986年、MBC江辺歌謡祭で「憎めないおまえ(미워할 수 없는 그대)」でデビューしたソン・シヒョンは、歌手イ・ソンヒの「いつもあなたを」(イ・ソンヒ4集、作曲)、「ひとしきり笑いで」(イ・ソンヒ5集)を作曲・作詞した。2003年に5集発表以後、ミュージカル演出者として活動している。

・ソン・シヒョンは、「デビュー30周年を迎えて国民的共感を呼びおこす歌を歌いたくて大衆音楽の前面に出る」と伝えた。
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「静かな離れ島に母さん鳥と幼い鳥がむつまじく暮らしていました。そんなある日」
Youtube登録者のコメント<もっと見る>には、母鳥への切ない想いを歌った歌詞が紹介されている。
(Youtubeに登録のUnInvited Guestに感謝)


(付記) 新春特別公演Part1「韓国伝統芸術ハンマダン
今晩、四谷二丁目にある「韓国文化院」のホールで開かれた、伝統音楽の国楽演奏会に出かけた。「千年萬歳」から「サムヌノリ」まで演奏と舞踏を含めて9演目、総勢14名の演奏家、舞踏家により演じられた。いろいろ幅広く楽しめる公演だった。
(当方、最近少々疲れ気味で没頭できぬまま・・・演奏が耳の外で響いているような感じがして・・・大丈夫かな?)

2016年1月13日水曜日

初氷2016

今朝、都心で「初氷」が観測された。今年最初の結氷日となる。冬の寒さはジワジワ来るものだが、暖冬に油断したせいか突然やってきた感じだ。昨晩の教室帰り、余りの寒さに頬がしばられて、ついに冬到来を実感したばかり。

朝、ストーブをつけて横になりながらテレビ番組を見ていたら、気象コーナーで東京都心の初氷について解説していた。BIGLOBEニュースの天気記事、「東京で 最も遅い初氷を観測!」(1/13、tenki.jp)は、遅い初氷を次のように報じている。(抜粋)

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・今朝の東京都心は冷え込みが強まり、午前6時30分までの最低気温は氷点下0度9分まで下がりました。
・東京都心では、1925年の統計開始以来、最も遅い「初氷」が観測されました。(東京大手町での観測)
平年より27日遅く昨年より29日遅い観測です。
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「1925年の統計開始以来、最も遅い『初氷』」というのは驚き。子どものころ、道路の水溜りに張った氷を踏んでバリバリという響きを楽しんだ。軒先に氷柱(つらら)がさがっていたこともあった。つい、もぎとって陽にかざしたり、舐めたりしたものだ。子どもは何でもする。

そういえば、東京に転校してびっくりしたことがあった。「霜柱」だ。前に住んでいた所より緯度が高いこともあり、火山性の関東ローム層という土質もあって、霜柱の成長が大きい。踏み込むとぐしゃりと折れてへこむ感触がなんとも嬉しくて、辺りを踏み散らしながら歩いた。それも数年で慣れてしまったが。

雪の中ではしゃぐ子どもたちの様子を見たい気がする。やっぱり冬はあった方がいいのかもしれない。

KBS WORLD「国楽の世界へ」 昔話

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(1/6)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、「昔話」に関連した3曲を紹介した。番組、新年最初の放送である。

最初に、一粒の栗に悩むかわいらしい話による童謡「セサンダルグン(세상달궁)」について、次のように紹介された。
・昔、冬になると部屋に火鉢を置いた。部屋の空気を暖かくし、鍋料理を温めのにも使う。孫が遊びにくれば、火鉢で栗やサツマイモなど焼いてやった。そんなとき、昔話や歌があればなお楽しい。童謡に、栗のお話しがある。ソウルへの途中、栗を拾い台所の食器棚に入れたところ、ネズミが食べたようで、一粒だけ残り、どの窯で蒸して食べるか悩む内容だ。栗が出来上がったら、<包丁で皮をむき、二人で分けて食べよう>という、一粒の栗に悩む姿がかわいらしい。

▼ 子どもたちが歌う童謡「セサンダルグン」を聴く。童謡というより舞台で歌われるよう、結構力強い。

次に、「独脚鬼(トケビ、도깨비)」のおかげで大金持ちになった物語を次のように紹介された。
・昔話に、虎やキツネ、お化け、独脚鬼と呼ばれる化け物などがよく登場する。物語りで人々を脅かす存在だが、時には人間が上に立つという、愚かで哀れな姿だったりもする。パンソリに、独脚鬼のお蔭で金持ちになった話しがある。ある男が道端でばったり出会った独脚鬼は、金を貸して欲しいと言う。男は持ち合わせの金を独脚鬼に渡し、急いで帰った。すると、翌日から独脚鬼は金を返し始めたものの、それを忘れ毎日くる。それがいつまでも続き、男はすぐに大金持になる。でも男は、毎日くる独脚鬼が面倒になりどうしたことだろう。

▼ 創作パンソリ「独脚鬼のお蔭で金持になった男」から、「独脚鬼を追い出して大金持になる場面」を聴く。饅頭怖いか、今様。

・面倒になった男は、トケビが一番怖がるものは何か尋ねると、鶏の血が一番怖いとう。男は金が一番怖いと返す。そして、家中に鶏の血を付けると、男に恨みを抱いた独脚鬼は、庭に金束を投げて行ったとのこと。

最後に、白石(백석、1912年~1996年)の詩「カエルの食卓の物語(개구리네 한솥밥)」について次のように紹介された。
・詩人白石は、南北分断後に北側で活躍し、最近になって韓国でも作品が読まれるようになった。土着の情緒を独自の表現で表す詩人として挙げられる。子どものための作品も多い。彼は、言葉を保存する方法はただひとつ、文学を高いレベルに引き上げることといい、それを後世に受け継がせるのに、子供向けの良い作品を残すという。彼の作品に、「カエルの食卓の物語」の詩がある。貧しいけれど善良なカエルが、困難な立場の動物を次々と助ける内容だ。

▼ カヤグム(伽耶琴)併奏の「カエルの食卓の物語」を聴く。素直な旋律。(「善良な人優しいあなたを愛します」に感謝)

・カエルが友達を助けると、今度はカエルが大変な目にあったとき、友達が助けてくれる。そして、みんなでカエルの家に集まり、暖かい食事をしたという、心温まる話しだ。

(付記) 「いっしょにごはんたべたよ」(平凡社)

2016年1月12日火曜日

初雪2016

今日の午前、日の明けぬころに都心で初雪が降った。朝日新聞の記事、「東京都心や横浜で初雪観測 平年より9日遅く」(1/12)によれば、暖冬のせいか遅い初雪になったようだ。(抜粋)

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気象庁によると、東京都心(大手町)で12日午前3時55分ごろ、初雪が観測された。平年より9日昨冬より29日遅い
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(本ブログ関連:”初雪”)

明るんだころのテレビのニュースで知った。外を覗いて見れば、雪が降った気配もなく、辺りをしっとり濡らしている。この湿りで、乾いた空気がようやく落ち着いた気がする。冬らしくなったようだ。

ところで、気象庁は、1日の時間を「1日の時間細分図(府県天気予報の場合)」として次のように示している。今日の初雪は、「明け方」に降ったことになるが、冬の場合、寝静まった日の明けぬ暗い<夜更け>といった感がするが、「<夜更けては>対象時間が不明確な用語なので用いない。」(気象庁「時に関する用語」)そうだ。

1日の時間細分図(府県天気予報の場合)

2016年1月11日月曜日

イ・ソンヒの「Young(영)」

今日は成人の日。(彼らは)二十歳になったとはいえ特段変わることはない。むしろ気付かぬことの方が多いだろう。自覚する・しないかの差だけだ。
このころまでに、人としての大方の器量が定まる。昔のひとは、元服を十代半ばですませた。生き方が多様な今、さすがにそぐわないが、覚悟を促すことにおいていずれの時代にも共通する通過儀礼だ。

そうはいっても、青春は謳歌したいもの。イ・ソンヒの3集所収の「Young(영)」(1986年)は若さあふれる溌剌とした歌だ。次のYoutubeは、イ・ソンヒが2011年世宗文化会館でのコンサートで、ゲスト歌手キム・ボムニョン(김범룡)と共に歌っている。


Young しおりに挿した
Young イチョウの葉は色あせても

Young たまらなく会いたい Young うーん・・・
あなたは 今 どこに

Young わたしだけ 一人 寂しく
Young 残しておいてどこへ行ったの

Young 戻って来ることができないの  Young うーん・・・
私はあなたを愛してる

夕闇背負って  川岸に座って
花の指輪をさして  ささやいたその言葉

Young あなたは忘れてしまったの  もう忘れたの
帰ってきて  私はあなたを あなたを愛してる

(Youtubeに登録のP Chan Wooに感謝)

2016年1月10日日曜日

竹久夢二美術館 ギャラリートーク

暖冬のせいで、冬から春への橋渡しが定まらない。旧暦と新暦の季節区分にときどき混乱する。いっそ新暦の1月(冬)を、旧暦の1月(春)とみなせば、この冬を春に置き換えられて納得いくのだが。

【月別の季節区分】
・冬 : 新暦12月~02月、旧暦10月~12月
・春 : 新暦03月~05月、旧暦01月~03月
・夏 : 新暦06月~08月、旧暦04月~06月
・秋 : 新暦09月~11月、旧暦07月~09月

今日は、旧暦の12月1日、まだ去年のうち、冬のうちである。この先、寒波が急襲するかもしれぬ。とはいえ、厚着して外出すれば、額に汗がにじんでくる。風に当たれば冬、屋内にいれば春、そんな按配だ。

昼過ぎに、竹久夢二美術館に行く。東大工学部裏手にある、言問通りから暗闇坂に進む途中にある。竹久夢二(1884年【明治17年】9月16日~1934年【昭和9年】9月1日)の生涯について、学芸員の方のギャラリートーク、「夢二をめぐる人々 - 家族・友人・恋人…大正浪漫交遊録 -」があり、お話しを聞くことができた。

夢二作品の人物像は、黒く大きな瞳をした華奢な女性像が特徴で、哀愁を漂わせた、どこか薄幸な雰囲気を感じさせる。浮世絵の美人図にならって、鼻梁の長い細面した容貌をしている。大正浪漫の画家として人気を博した後、いつしか人々の記憶から遠のいていったものの、「一九六三年(昭和三八)、<講談社版日本近代絵画全集>において刊行された『竹久夢二・村山槐多・関根正二』が契機」となって再評価される(「竹久夢二 大正ロマンの画家、知られざる素顔」の「はじめに」(石川圭子)より)。

独学で挿絵画家として出発した後、書籍の装丁家、作詞家、舞台造形家など多才だった。一方、彼の奔放な生き方についても話題が多い。画家として売れっ子になると、その才能がフェロモンの如く女性たちを吸い寄せるに事欠かなかったようだ。
関わった女性たちが、彼の美人図にそうように見えるのはどうしたことだろう。お気に入りの女性に、次々デッサンして渡すというのも同様な感じがする。美人図の世界に男女自ら飛び込んでいったように思える。

また、装丁デザイナーとして活躍し、さまざまな作家たちとの交流もあって、時代の特色がうかがえる。装丁で関わった作家たちがセンセーショナルな話題を提供したこともあいまって、大正浪漫の自由すぎる香りを知る。もしかすると今の時代、似た臭いする人たちにも然りなことかもしれない。

夢二の代表的な歌、「宵待草」を高峰三枝子が歌うものがある。Youtubeで彼の絵も楽しめる。なお歌詞の第2番は、西条八十による追加という。


(Youtubeに登録のakiraplastic5に感謝)

2016年1月9日土曜日

イ・ソンヒとイム・ソンギュンがTV番組で「Jへ」を歌う珍しい映像

1984年7月29日(日)、春川の南怡島(춘천 남이섬)で開催された「江辺歌謡祭」に参加した、混声デュエット「4幕5場」のイ・ソンヒ(李仙姫、仁川専門大環境管理科 1年)とイム・ソンギュン(林成均、同機械科 2年)は、「Jへ」を歌い大賞受賞した。

(本ブログ関連:”イム・ソンギュン”)

同年10月21日に、若者にチャレンジ精神を与えたというMBCの番組「ヤング11(영11)*」に早速出演して「Jへ」を歌っている。二人がTV番組でデュエットする珍しい映像をYoutubeで見ることができる。
(* 「ヤング11」については「失われた思い出を探して」の「思い出のTV」に紹介あり。感謝。)

(本ブログ関連:”Jへ”)


J 撫でる風に、J あなた想えば
今日も静かに、あなた 偲ぶわ

J きのうの夢に、J 出会った面影
わたしの胸に、染まっているのよ

J きれいな夏の日、遠く消えたとしても
J わたしの愛は、今も変わらない

J あなたを永久(とわ)に
J あなたを愛して
J ともに歩いた、J 思い出の道

わたしは今宵も、寂しく歩くのね
寂しく歩くのね

(Youtubeに登録のjenny.kimに感謝)

2016年1月8日金曜日

40代に吹く「レトロブーム(復古熱風)」

最近、アナログLPレコードが復活し、ターンテーブルが売れているという。大手家電メーカーもターンテーブルの製品化に合流を始めた。何のきっかけなのか、どんな曲を聴きたいのか知りたいところだ。最新楽曲までLPレコード化する話しもある。

懐かしい思い出に、忘れがちなことがある。蒸気機関車の動きに人間らしさを感じる面もあるが、トンネル内を走る時の排煙とススの煩わしさを忘れることはできない。LPレコードの音質が柔らかいという感想もあるが、レコード盤面のキズによるノイズを気にしながら聞いていたことがよみがえる。

ところで韓国で、tvNドラマ「応答せよ1988」にあやかり、80年代のレトロブームが、40代世代に湧き上がっているという。NEWS DIVEの記事、「40代に吹く『復古熱風(=レトロブーム)』・・・トッポッキ・コート(=ダッフルコート)、ミニカセット、消費↑【データ視覚化】」(1/8)は、LPレコードの中古価格までアップしていると次のように報じている。(抜粋)

(本ブログ関連:”応答せよ~”)

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・オークションの中古市場では、チョー・ヨンピル、野菊、山びこ、キム・ヒョンシクなどのLP盤が2万ウォンを上回る価格で取り引きされている。また、ピョン・ジンソプ、イ・ムンセ、キム・グァンソク、イ・ソンヒ、ミン・ヘギョンなど80年代後半の人気歌手のLPレコードは1万ウォン台で販売される。

・オークション関係者は、「関連プログラム(番組)に関心を持つ40代が増えて、復古商品の購買も頭角を現わしている」として、「アナログ一色だった80年代を記憶する40代にターン・テーブル、LPレコードなど復古商品が過去に対する郷愁を刺激して購買を呼び起こすと見られる」と分析した。
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以前、2011年、2014年に、イ・ソンヒのコンサートに合わせて、ソウルの「会賢(회현)駅」地下商店街で、彼女の中古LPを探した。そのとき、中古LPが一枚5000ウォン(≒500円)という、余りの低価格に驚き呆れた覚えがある。

(本ブログ関連:”ソウル1日目:LP収集”、”探してきました! イ・ソンヒ LPレコード(ソウル2日)”)

2016年1月7日木曜日

(雑談) 七草

今日で正月気分がすっかり抜けて一新する。芽吹きの春を体に実感するよう、春の「七草粥(せり/なずな、ごぎょう/はこべら/ほとけのざ、すずな/すずしろ)」を食べる風習がある。今年こそ・・・と思いながら、またしても忘れてしまった、が。

(本ブログ関連;”七草”)

正月行事を振り返ってみると次の通り。終われば、明日から小学校は3学期が始まる。

1月1日 元旦
1月3日 正月明け(三が日の終わり)
1月4日 仕事始め
1月7日 松の内(正月)の終わり、飾り納め
           小学校の冬休みの終わり
           七草(節句のひとつ)、七草粥を食べる


■ 佐賀市富士町産 「春の七草」。日本の伝統食「七草粥」レシピ紹介 (健康をいただけそうです!)


(Youtubeに登録のJa Sagaに感謝)

2016年1月6日水曜日

小寒2016

二十四節気の「小寒」。寒さが一段と増すというに、暖冬のためか、厚着に迷い、ストーブの火加減に手間取る。冬であることをすっかり忘れそうだ。

(本ブログ関連:”小寒”)

テレビ各局のニュースで報じられているが、富士山の山肌の雪模様について、読売新聞の記事「暖冬の影響か…富士山の『農鳥』、早くも姿現す」(1/6)は、「毎年4月下旬から5月中旬に現れる」、「富士山の残雪が鳥の形に見える農鳥(のうとり)』が早くも、富士山の7~8合目付近(標高約3000メートル)に姿を現した。」という。

最高気温について、三月とか四月並みといわれる。今日を「寒の入り」とはますますいい難い気がする。天気予報では、今週末から本格的な寒さが増すとのこと。

KBS WORLD「国楽の世界へ」 厄払い

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(2015年12月30日)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、「厄払い」に関連した3曲を紹介した。昨年末の放送である

始めに、古代中国伝承の鬼神「方相氏(방상시)」と、それを追い払う儀式(追儺)について次のように紹介された。
・「仮面を被る」という行動がある。仮面は、自分と違う存在に見せる役割をする。昔、仮面に優れた力があると見做し、悪鬼を追い払うのに、仮面を被って行うのも多かった。朝鮮時代の宮中で、年末に悪鬼を追い出す儀式をした。四つ目の仮面「方相氏」を被り踊った。また、「処容舞(처용무)」がある。一年最後の日に行う行事で、処容(처용)という者が歌い踊りながら鬼を追い払ったことに由来する。統一新羅時代から伝わり、処容の仮面を被り舞う。一年間の恨みや悩みなどの気運の象徴を追い払う。

▼ 新羅時代の「処容歌(처용가)」を新しく構成した「月よ月よ明るい月よ」を聴く。異国の香り漂う今様の編曲だ。

次に、厄払い「エクメギ(액맥이)」の、巫俗(무속)信仰や農楽隊「風物牌(プンムルペ、풍물패」について次のように紹介された。
・年末に悪鬼を追い払い、年初に厄払いの「エクメギ」をした。「エク(厄)」は人を害する悪気運の意だ。巫俗信仰で、ムーダン(巫堂、무당)を呼び儀式をしたり、占いをして厄払いした。正月に農楽隊の「風物牌(牌=集団)」が家々を回り厄払いするタリョン(打令)の「エクメギ・タリョン」を歌ったりした。東西南北で将軍が見守る内容だったり、季節ごとの厄払いを紹介することもあった。

▼ 「エクメギ」の曲を聴く。今様の新しいテンポに載せて軽快に歌い響く編曲だ。

最後に、様々な悪鬼を追い払う「罷経(파경)」を唱える「盲覡(パンス)~盲僧」について次のように紹介された。
・昔、正月に村中を回りながら厄払いした楽隊「風物牌」の他に、正月などの祭祀に経を唱えた盲覡の「罷経」という歌がある。盲覡に盲人が多いため、そのような人が幸福を唱える経ともいはれる。経が終わると、罷経は、最後に経を終える意で、悪鬼を追い出す内容で構成される。色々な悪鬼が登場するが、経の中で必ず食べることを勧める。悪鬼を追い出す儀式でも、満腹にさせてから追い出すのが人情だったようだ。一年間の悪い気運を洗い流し、新たな気持ちで新年を迎えようとした人々に、知恵が伺えるいろいろな伝統がある。

▼ 「罷経」の歌を聴く。色々な信仰が習合したとも・・・読経のようでもあり、民間信仰の様でもありおもしろい。

・最後に、キム・ボエさんの言葉で、「みなさんも、良いお年をお迎えください」とのこと。

2016年1月5日火曜日

イ・ミヨンとイ・ソンヒの「ガム戦争」

「応答せよ~」にあやかった、青春懐旧の話題がはやっている。ハンギョレの記事、「応答せよ1988・・・イ・ミヨン - イ・ソンヒの『ガム戦争』」(2015年12月31日)は、無糖ガムの広告について、<ハイティーンスター>のイ・ミヨン(이미연)がロッテ製菓の「ノタイムガム(No Time Gum)」(1988年)、<江辺歌謡祭に浮上した歌手>のイ・ソンヒがヘテ製菓の「ノノガム(No No Gum)」(1985年?)の広告モデルであったと報じている。

(本ブログ関連:”コマーシャル”)


(Youtubeに登録のYONG KUN Joungに感謝)


(Tvポットに登録者<DCinsideより>に感謝)

2016年1月4日月曜日

万珠鉱山・富井鉱山

昨晩、電話をいただき都合を聞かれたが、二つ返事で鉱物採集に出かけることにした。前回(昨年10/25)不発だった「万珠鉱山」へのリトライだ。そんなわけで、早朝の始発電車に乗る。辺りはまだまだ暗いが、寒さは例年と比べて凍みるほどでない。東の地にある待ち合わせ駅の方が、返って冷えたりした。

万珠鉱山
前回、採集場所が不明のままに終わったが、今回同行のH氏がルートを再検討して目的の採集場所へ連れて行っていただく。どうやら、前回は左折すべき場所を誤ったようだ。進行の途中、道筋のない斜面を登ることになる。
結論からいえば、私の力では、微小群晶だが、色合いが希望通りの濃い紫色した「紫水晶」しか採れなかった。まあまあの成果だ。もちろん、頂き物がなければ、手元に置いて睨(ね)め回すことはできなかったろう。

富井鉱山
午前中を万珠鉱山で費やしたので、昼食後、場所を富井鉱山に移した。年々採集が難しくなってきている。採集訪問者がずいぶんといるようだ。落ち葉が敷き詰められて採集に手間取る。掘り返すパワーもなく、落ち葉の少ない場所を見つけては石を割る。もしかしたら、採集地は枯葉で埋まってしまうかもしれない。
鉄分などで赤黒く染まった母岩に付いた微小群晶を手にしたが、紫水晶といえるか・・・、とりあえず、自称「紫水晶」とした。他に、黄鉄鉱も。

2016年1月3日日曜日

(雑談) 絵本探し

不思議な絵本だった。親父の本棚の引き出し奥に、まるで隠れるようにしまわれていた。子どもたちに見せてくれたことのない絵本だった。

当時としては大きなサイズだが、さほどページ数のない薄い冊子だった。時代を経た古書の雰囲気がした。表紙に何があったか覚えていない。遠く異国の香りがするように思えた。紙質はくすんで変色していた。絵本の内容は、ページ全面を黒色に塗りつぶして、白線で物語を描画していた。まるでネガフィルムの世界のようだった。登場人物の記憶が無い。遠くから覗き見るように情景が淡々と続いていた。

思い出を強引に結びつけると、物語の展開が、ポー(Edgar Allan Poe)の短編「メールストロムの旋渦(A Descent into the Maelström)」と似ていた気がする。巨大な漆黒の渦面に小船がしがみつくようにしながら飲み込まれていくさまに、何度も覗いてはおののいた。この物語挿絵に、ハリー·クラーク(Harry Clarke)が描いたものがあるが、記憶の絵と違う気がする。もっとシンプルな線描だった。

(本ブログ関連:”メールストロムの旋渦”)

昔見た絵本を知りたくて、ネットを探したが、それらしいものが未だ見つからない。それに、絵本が本棚にひっそりしまわれていたことに別の意味で興味がある。

2016年1月2日土曜日

イ・ソンヒの「冬哀傷」

イ・ソンヒの「冬哀傷(겨울애상)」(1989年)は、同じ5集所収のアピール性の強い「五月の陽射し」と比べて追想的だ。こころの痛みは、思い出そうとしてのことではない。ある瞬間、あるきっかけで、突然こころによみがえる。隠していたものが、冬の夜の月明かりに照らし出されてしまう。「冬哀傷」は、そんな凍りついた心を哀切に歌う。

(本ブログ関連:”冬哀傷”、”五月の陽射し”)


星明かりに澄み映える  私の悲しい顔よ
雁が鳴きながら  飛び去る  空を  見る

懐かしさ雪のように積もり  丘を転がり超えて
青い月明かり  降り注ぐ  私の空っぽの  庭に
*
風は木の葉を 吹きたてて  消えたが
なぜ痛く懐かしい小船は  私の胸に浮かんでいるのか

消すことが  できないのか
冬になるとよみがえる姿

青く冷たい  私の愛
凍ってしまった悲しい後姿

(*以下繰り返し)

凍ってしまった悲しい後姿

(Youtubeに登録の나무하나に感謝)

2016年1月1日金曜日

初詣2016

昼前、からりと晴れた渡った青空の下、山手線原宿駅横にある「明治神宮」へ初詣に行く。余りの人出に、境内の混み合いをコントロールするため、一方通行で進む。外国人観光客の多さにも驚く。おみくじをひくも、「寧静」と書かれていて、「心はいつも平静に豊かに保ちましょう」とのこと。「健康長寿の基であり、万時成功の秘訣」という。

(本ブログ関連:”明治神宮-初詣”、”初詣”)

新元素(原子番号113)

話題の新元素(原子番号113)の命名権を日本が獲得したと、理化学研究所のプレスリリース、「113番元素の命名権獲得 -元素周期表にアジア初、日本発の元素が加わる-」(昨年12/31)は次のように伝えている。(抜粋)

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理化学研究所仁科加速器研究センター超重元素研究グループの森田浩介グループディレクター(九州大学大学院理学研究院教授)を中心とする研究グループ(森田グループ)が発見した、「113番元素」を、国際機関が新元素であると認定しました。12月31日、国際純正・応用化学連合(IUPAC)より森田グループディレクター宛てに通知がありました。これに伴い、森田グループには発見者として新元素の命名権が与えられます。欧米諸国以外の研究グループに命名権が与えられるのは初めてです。元素周期表にアジアの国としては初めて、日本発の元素が加わります。
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即物的な者なので、元素周期表に名前が載るという醍醐味、歓びしか理解できないが、凄いなあとつくづく思う。なにしろ、加速器など写真を見るたび、AKIRAの世界をイメージしてしまう程度なので・・・。(⇒ 理化学研究所「113番元素特設サイト」)

Wikipediaの解説によれば、新元素(原子番号113)の元素名候補がいくつか挙げられている。もしかしたら、「Jp」(ジャポニウム)なんて名前になるかもしれないそうだ。お気楽な頭には、Jつながりで、イ・ソンヒの歌「Jへ」が浮かんでくるよ。

新年早々、めでたい話しだ。

(【一般】 理研サイエンスセミナーⅤ 第2回(2012年1月20日(金) 開催・・・約1時間20分)

(Youtubeに登録のrikenchannelに感謝)