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2024年9月3日火曜日

エノケンの「月光価千金」

8/298/30 に続けて、お月様にからめた歌を探してみよう。これまで、女性が月あかりを通じて愛を想うものを見てきた。今回は、男の側から喜劇王エノケン(榎本健一)の「月光価千金(げっこう あたいせんきん)」を聴いてみよう。SPレコードから流れる歌詞は、男の本音と照れがないまぜされたチョイときわどいものである。

(本ブログ関連:”エノケン”、”月光価千金”)

原曲は、アメリカの「Get Out And Get Under The Moon(外へ出よう、月の下へ」(作曲ラリー・シェイ 、作詞ウィリアム・ジェローム & チャールズ・トバイアス共作、1928年に出版)だ。また、英題でGoogle検索すると、第一にあげられるのは ナット・キング・コール版になる。私もそう思う、彼の歌はしゃれていて何よりスマート、だから分け隔てない支持を得たのではないかと。

今回は標題の通り、エノケンの「月光値千金」を聴いてみよう。
 
なぜ、エノケンなのかといえば、彼が日本の喜劇界で、伝説の金字塔だったからだ・・・こどものころ、父からそう聞かされていた。正直なところ、学校から帰って見たテレビ番組は、もっぱら浅草の「デン助劇場」だったり、上方の藤山寛美を座長とする「松竹新喜劇」だったけれど。
何かのきっかけで、エノケンがテレビに登場したとき、親父と一緒に見た思い出がある。エノケンは、病と闘いながら最後まで喜劇役者を通したと、壮絶な物語をよく聞かされた。

■ Youtubeに「榎本健一 - エノケンの月光値千金 (1936)」がある。
https://www.youtube.com/embed/LQu83rtNYec (登録者:uchukyoku1)

歌詞(上掲Youtubeの解説蘭より: 江戸っ子訛りで歌う)
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美しいシとに出会ったときにゃ やさしくしとやかにシざまずいて
ニヤニヤッとエッヘッヘ笑って手を握りなさい 大声あげず逃げださないならば
「ア、ラ、マ、いけ好かないひとですわね まあ! およしなさいましよ」
てなことを云ったってもう大丈夫 彼女はわたしの両手を待ってます

美しいシとに思いこまれて 朝から晩まで愛の囁き
イヤーンと鼻声で いちゃつくときは 小鳥も仔猫もあら これにゃあ顔負けだ
おっ おっ 愛しいおまえ む ね が燃える 「あ、ら、まあ、キマリが悪いわよ」
暁の朝風がしみじみと 二人の愛の巣は ヘッ、へックション、夢だった
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2024年4月24日水曜日

月光価千金

今晩(4/24)の「月の出」は 18時46分。生憎の小雨のため、「満月」を望めずに終わりそう。実際の「満月の瞬間」は 08時51分ころとのことだが、10時間後の夜空に見える月も充分に満月であることに変わりないはず・・・ただただ雲行が怪しい。
米国では、4月の満月を「Pink Moon」と呼ぶそうだ。この時期は、薄桃色した花の賑わう季節なのだから。

(本ブログ関連:”満月”)

春の満月は、特段の月明かりが射し陽気にさせる。Wikipediaに、北宋の大家「蘇東坡」の詩「春夜」についての紹介がある。春の宵に誘われてにぎやかな宴の後、辺りがしんと静まり夜の更ける様をうたっている。
    春宵一刻 値千金    しゅんしょういっこく あたいせんきん
    花有清香 月有陰    はなにせいこうあり つきにかげあり
    歌管 楼台 声細細   かかん ろうだい こえ さいさい
    鞦韆 院落 夜沈沈   しゅうせん いんらく よる ちんちん

おぼろに陰った月明かりに、値千金の想いをすることから、「月光価千金(げっこうあたいせんきん)」と付された曲がある。

原曲は、「Get Out And Get Under The Moon」(作曲ラリー・シェイ、作詞ウィリアム・ジェロームとチャールズ・トバイアス、1928年)で、米国で出版されたポピュラー・ソングだそうだ(Wikipedia)*。
独りぼっちで調子が悪いとき、月のもとへ行って仰いで見よう、元気になれるよと(歌詞には「6月の夜」とあるが)。
(*)余禄: 1968年「アポロ計画」のコマーシャルに使用されたそうだ(e-Wikipedia)。

それが、日本で「月光價千金」となると、ぐっと色っぽい大人のものに変わる。でも、お笑い芸人「エノケン(榎本健一)」が歌えばカラッとして陽気、ちょっとシニカルでもある。次のYoutubeの <解説蘭> に、音源にしたSPレコード情報と、歌詞など丁寧な情報が記載されている。感謝。

(本ブログ関連:”エノケン”)

(登録者: uchukyoku1に感謝)

・・・結局、春雨というには風流ない小雨が、夜も降り続いた。