先日、ちあきなおみの「黄昏のビギン」を聞いたばかり。秋雨に冷えた今日も、彼女の「紅とんぼ」(吉田旺作詞、船村徹作曲、1988年)を聴いてみよう。
(本ブログ関連:”紅とんぼ”、”黄昏のビギン”)
この「紅とんぼ」、歌手がその力量を競う歌でもあるようで、昔、歌謡番組でケイ・ウンスクと名前を失念したがもうひとり若手の女性歌手が歌い合った。ケイ・ウンスクの歌いこみは実に素晴らしかったように記憶している。
それでも、ちあきなおみの歌は、新宿の駅裏、そっと店仕舞いする酒場に出入りしたひとびと女将との関わりまでが、細やかに情感あふれて聞こえてくる。学生でもない、文士気取りでもない、口下手な男たちが集まるところ。何気ない言葉ひとつで癒しをもらう場所、そんな酒場「紅とんぼ」があったようだ。
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