若い女性の繊細な心情を歌う曲が多い中で、イ・ソンヒの4集の最後に収められた「さようなら(안녕)」(1988年、作詞イ・ギョンエ、作曲キム・イラン)は、若い独特な高音の迫力があるとはいえ、内容に、朝焼けとともに旅立つ自信を感じる。(歌の主人公を男にしたら、ありふれたものになるだろうから)
この4集には、後に彼女そのものになった、国民的な代表曲「美しい江山」(作シン・ジュンヒョンのカバー)がある。ソウルオリンピックの年、その時代の気風とまさしく調和した曲々を発表したことになる。
(本ブログ関連:”イ・ソンヒ「ALL THAT MASTERPIECE LEE SUN HEE 4+5」入手”)
美し過ぎた思い出にふけりながら、あなたの寝顔を見つめて
あなたの額に口づけして、静かにささやいたわ、さようなら
ドアを、ドアを開けしなに心残りして、もう一度、あなたを見つめて
遠くから聞こえる夜明けの鐘に、静かにもう一度、さようなら
別れは、本当につらい、愛とは、ただあなた
けれど、去らねばならない私を引き止めないで、ああ、引き止めないでください、
愛しています
ドアの、ドアの外に出たら、冷たい夜は明け、コートの襟を上げて、口笛吹いて
白(しら)露なのか涙なのか、私の目もとに流れ、静かにささやいたわ、さようなら
静かに、もう一度、さようなら、さようなら
(Youtubeに登録の숲속여행に感謝)