KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(4/17)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズの第2回として「獅子舞(사자춤)」について紹介された。
獅子舞の起源と音楽について次のように説明された。
・トラを山君(山の君子)と呼び、山の神の守護神としてきた韓国では各地域に、トラではない「獅子(ライオン)舞」が伝承している。インド(或いは中国)起源とする獅子舞は、三国(高句麗、百済、新羅)時代に伝来したといわれる。
▼金泳宰(김영재)による「広大の夢(광대의 꿈)」を聴く。手法・構成ともに・・・今様である。
・約1500年前、新羅の眞興(ジンフン、진흥)王の代、伽倻琴(カヤグム)の楽師于勒(ウ・ルクッ、우륵)が作った曲中に「獅子伎」があったこと。またその約300年後、学者の崔致遠(チェ・チウォン、최치원)の詩中に、獅子舞を描写した一節が含まれていることなどから推察されている。
・現在は、咸鏡道北青地方に伝わる「北青(プクチョン)獅子舞」が最も有名で、黄海道地域の「鳳山(ポンサン)仮面舞」、「康翎(カンリョン)仮面舞」、そして釜山地方の「水営野遊(スヨンヤリュ)」など多様な獅子舞が伝承されている。
▼北青獅子舞の中から「獅子の舞(사자춤)」を聴く。素朴な響きがよい・・・光景が見えるよう。
(参考)Youtubeに北青獅子舞の映像がある。登録者jajimalgobojiに感謝。
・北青獅子舞の獅子は茶色の毛で顔も茶色をしているが、康翎仮面舞の場合は雪のような真っ白な毛に赤い顔をしている。威厳と勇猛を象徴することに変わりはない。獅子舞の際、鈴を鳴らして人々に知らせ、村の家々を回っては、鬼を追い払う。さらに、康翎仮面舞では、戒律を破った僧侶に対して罰を与えるお釈迦様の伝令役としての役割も兼任した。
▼弦楽室内楽団"チョコレート"による「木彫り人形の踊り(목각인형의 춤)」を聴く。これも手法・構成ともに・・・今様である。