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2018年6月13日水曜日

Jポップの日本語研究

先日、書店に行ったら、AI関連書の特設コーナーがあった。AIについては、素人ゆえさっぱり分からない。それに、私が生きている限りに、アンドロイドの「ターミネーター」に殺戮される時代が来ることはないだろうから、まあいいやといった感じでいる。

AIについて恐れるなかれと、元高級財務官僚が刺激的な書籍の中で発言している。AIが動く限り、前提にプログラミングがあり、それは言語の(つまり人間の)延長でしかない。AIに特別なワザや神域があるでもないだろうから納得する。それにしても、天才は秀才と違うんですね。感心するばかり。

さて、上記の特設コーナーに、J-POPを言語分析して、作詞の自動化を狙った日本語研究の書籍「Jポップの日本語研究 創作型人工知能のために」(伊藤雅光、朝倉書店)があった。出版社からして理化学系の出版社であり、芸能関連書じゃないことがわかる。内容は、実際のJ-POP歌詞を分析して、語彙の傾向や差異をまとめたものだ。難しいAI技術書ではないので、楽しめそう。

(本ブログ関連:”J-POP”)

地元図書館(本館)が蔵書していることを知り、本日、さっそく借りることにした。日本のポップスがなぜ洋楽離れして、「日本語回帰」しているのかから始まり、「中島みゆき」と「松任谷由実(ユーミン)」の作詞分析(語彙の豊富さ、語りの構造など)へと進む。(ちなみに、図書館でこの書を「J-POP」で検索したら見つからない・・・館員さんから「Jポップ」表記と教えてもらった)

(本ブログ関連:”中島みゆき”)

昔、中島みゆき派と松任谷(荒井)由実(ユーミン)派といったファン層の大きな隔たり、深い谷底があったことを思い出す。これについては、あまり喋らない方が身のためのような気がする。(同書の著者がどっちよりかなどと推測するのも面白い)

2018年6月12日火曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 「君のための歌」ほか

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(6/6)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、亡なった人への追想の儀式や歌についての話を紹介した。

始めに、平安な時代を追想し、いしずえになった人々を追悼する日について次のように紹介された。
・善良な王の治世に「尭舜の時代」(中国古代の帝王、尭と舜の時代)がある。聖人と言われた王の尭が、老人が次のよう歌うのを見た。< 太陽が昇ったら働き、沈んだら休むという平和な生活では、王が徳をもって国を治めることなど、自分とは関係のないこと >(「撃壤歌」) 。尭は、これこそ平和な時代と満足した。しかし、歴史には平和な時代があまりなかった。韓国近代史も、苦難の中にあった。今日(6/6)は、メモリアル・デイにあたる祝日「顕忠日」(戦没者追悼の日)である。

▼ 「シッキムクッ(씻김굿)」の歌詞から「君のための歌(그대를 위해 부르는 노래)」の歌を聴く。死出の旅遠く、今様に。

次に、この「シッキムクッ」の儀式と、その鎮魂の意味について次のように紹介された。
・「シッキムクッ」は、全羅道地方で、死者の魂をあの世に導く儀式に歌う。一生涯、悔いのない人生はないだろう。残された家族も名残惜しい。今生に対する未練や恨みを洗い流す意の「シッキム」と、巫女(シャーマン)が行なう儀式の「クッ」から、儀式を「シッキムクッ」と言う。合わせて、残った家族の心も共に洗い流す意もある。

▼ 珍島「シッキムクッ」から「ヒソル(희설)」の歌を聴く。土着 →(土着+仏教)→ 仏教、・・・その混合か?

最後に、この土着的儀式の「ヒソル」と、仏教儀式の「霊山斎(영산재)」について次のように紹介された。
・「ヒソル」は、「シッキムクッ」の儀式の一つで、死者が問題を乗り越えて極楽へ行くことを祈願する歌だ。「シッキムクッ」の儀式は、全羅道全域で行われたが、今は、珍島や小諸島の村を中心に受け継がれている。巫女の歌と踊りなどに芸術性が認められ、国の無形文化財になっている。一方、仏教では、人が亡くなると「四十九日」の法事を行なう。この儀式に「霊山斎」(同じく国の無形文化財)がある。この儀式は3日間行われ、各地から優秀な僧侶が集まったという。

▼ 僧侶の歌で、仏教音楽「伏請偈(복청게)」を聴く。伏請大衆 同音昌和 神妙章句 大陀羅尼・・・長々と歌う。

・国の無形文化財は、年に一度、全ての過程を一般公開する。ソウルの新村にある、「奉元寺(봉원사)」では、毎年6月6日、「霊山斎」を行っている。

(本ブログ関連:”韓国仏教”)

2018年6月11日月曜日

イ・ソンヒの「雨降る街に立って」

(雑節の「入梅」の今日も)昨日から雨がやまない。「韓国語教室」の往復、片手に持った傘に霧雨が舞い込んで、詰め込んだカバンが濡れるのではないかと気遣う。カバンがいっそう肩に食い込む気がする。

まるっきり詩情はないけれど、こんな雨の夜道にどんなイメージが浮かぶだろうか。中島みゆきの「元気ですか」(歌詞)の濡れネズミの惨めさは避けたい・・・(雨降りと限らないけど)、探り合い・鞘当ての心理ゲームは似つかわしくない。やっぱり、一方的かもしれないけれど、物語に転化したバラードの方が聴くに楽のようだ。

小雨そぼ降るこんな夜には、イ・ソンヒの9集所収の「雨降る街に立って(비오는 거리에 서서)」(1994年、作詞・作曲イ・スンジン)は、ぴたり当てはまる。

(本ブログ関連:”雨降る街に立って”、”中島みゆきの「元気ですか」”)


雨降る街に立って、あなたを待っているのね
行き交うたくさんの人たちの中で、私は立ち続けるのね
降る雨の中で、たたずんで、あなたを待っているけれど
どこにも見つからないあなたは、雨に濡れた私の心が分かるの
*
雨降る街に立って、あなたを思っているけれど
みすぼらしい私の姿は、私にも、どうしょうもできないの
消えていく、あなたの悲しい後ろ姿のように一人でここに

雨降る街に立って、あなたを待っているのね
暗い夜は更けていくのに、あなたは見えないのね

(*以下繰り返し)


(Youtubeに登録のkoreanballadsに感謝)

2018年6月10日日曜日

「みわぞう祭り Lomir tantsun!」

今夕、小雨の中、吉祥寺のライブハウスで開かれた「みわぞう祭り Lomir tantsun!」に出かけた。14名のミュージシャンによる、クレズマーミュジックの歌と演奏を楽しんだ。みわぞうさんのコンサートに行ったのは、本年1月以来、今回で2回目である。

(本ブログ関連:”みわぞう(MIWAZOU)”)

早過ぎるといわれるかもしれないが、今回ノリノリ状態になった。音楽というのは不思議なもの、会場の雰囲気にすっかりシンクロして、血流が濾過されるような気がしたのだから。なにしろ、コンサートのサブタイトルである「Lomir tantsun!(Let's dance!:!לאָמיר טאַנצן)」の通り、会場は大いに盛りあがって、イディッシュ・ダンスの列ができたほどだ。

クレズマーミュージシャンのお二人が「イディッシュ語教室」に、参加されたことがきっかけで、こんな楽しい経験をできたのは幸いだ。今回は、イディッシュの歌にも焦点を合わせて、いくつも歌われた。そのことがあって、イディッシュ語教室の鴨志田先生による「イディッシュ語ミニ講座」が組み込まれ、先生直々に説明された。さらにクラスメイト2人も来られたので、イディッシュ語つながりの多数が集ったことになる(勝手な自賛、聞き流してください)。

それに、会場には知る人ぞ知る著名な春遍雀來氏(漢字研究者)も来られた。コンザートは、開放的な雰囲気して最後までますます、本当に、盛況だった。

2018年6月9日土曜日

(案内)2018 夏期間「イディッシュ語教室」

今夏も、東京外国語大学オープンアカデミー「府中キャンパス」で、「イディッシュ語教室」が、① 7月末、② 8月末に分けて、2種のコースが開催されます。申込受付け期間は、今月中(6月1日 ~ 6月29日)で、コースの詳細は、コース名に付したリンク先を参照願います。(リンク先より一部掲載いたしました)

① イディッシュ語超入門(鴨志田聡子先生)
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・開催日時:2018年07月31日(火)~08月02日(木)、10:00 ~ 13:20
・会場: 東京外国語大学 府中キャンパス
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・受講対象者
  - 全くの初心者の方が対象で、ヘブライ文字の学習から始めます。
・講座内容
  - ヘブライ文字に触れ、簡単な会話を覚えることが目標です。

② イディッシュ語初中級(鴨志田聡子先生)
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・開催日時: 2018年08月28日(火)~08月30日(木)、10:00 ~ 13:20
・会場: 東京外国語大学 府中キャンパス
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・受講対象者
  - イディッシュ語の文字と文法を一通り学んだ方。ヘブライ文字を読める方。イディッシュ語でお話を読みたいという方。
・講座内容
  - 20世紀半ばのアメリカに住んでいたユダヤ人の兄と妹「セレレとベレレ」のお話を読みます。(テキスト:コピー配布)

2018年6月8日金曜日

(雑談)自然の中で読書する楽しみ

図書館の締め切った読書室を出て、新鮮な空気を味わえる公園で読書にひたるのは、ちょっと風流な気がしてよいものだ。そして、日向を離れて緑陰緑風の木陰に楽しむもよし、あるいは、公園の芝草の上で横になって耽るもよい。

見た目に景色に溶け込んだ文人画の世界のようだが、実際、そんな真似をすると大変なことになる。緑の葉が揺れる樹下にしばらくいると気付くだろう。さまざまな虫が落ち、やがてヤブ蚊が飛び回って来るのを。芝草にしても同じこと、いつのまにか、ダニが這い上がっている。始末に悪いのは、それに気付かず、彼らを家に持ちかえってしまうことだ。

公園で読書するのに一番安全な場所といえば、廻りに木立や草のない、見晴らしのよい散歩道に並んだベンチがよい。風通しもよく、虫やダニに襲われることがないからだ。刺されたところが腫れて、痒くなって初めて気付く心配がないからだ。

そんな見えない虫やダニの襲来から逃れられる場所も、初夏の陽射しには気をつけたい。老眼鏡にかえて読書をする際、アタッチ型のサングラスを眼鏡に付け加える。ただ頭上から太陽光がもぐりこんでくるので、頭の角度を変えなければならない。そんな工夫も必要だ。

初夏のこのごろ、自然の中で読書する楽しみを味わっている。(でも、眩しいし暑いしで長居できない)

2018年6月7日木曜日

春期イディッシュ語 2018-8th

「イディッシュ語教室」は語学以外にも得るものが大きい。今日も授業の始まる前、クラスメイトが持ち寄った江戸以降の和綴じ古書(為永春水ほか)を見せてもらった。変体仮名をすらすらと読んで聞かせられて、楽しくなる。

(本ブログ関連:”春期イディッシュ語 2018”、”イディッシュ語”)

春期コースの後半、クラスメイトが入れ替わり、イスラエル、英国、そしてポーランドへ行く。おじさんは、しっかり日本で留守番する(羨ましい)。

さて、今日も授業は順調に進んだ。
① 前回(5/31)の文法のまとめ(主格:Nominative、与格:dative、対格:Accusative、および形容詞の接尾辞)
  ①-1.復習
  ①- 2.Exercise(イディッシュ語の綴り順)
      ・名詞(性)+ 定冠詞 + 前置詞 + ・・・
      ・名詞(性)+ 形容詞 + 定冠詞 + 前置詞 + ・・・
② Dialogue の読み取り
      ・風邪に苦しむ青年を心配した女性の友だちに対し、青年は心配いらない・薬はちゃんとあると言い訳する・・・。
③ (定冠詞 + 前置詞)の「縮約」(イディッシュ語の綴り順)
  ③-1.名詞(性)+ (定冠詞 + 前置詞)
④ 先生の訳例
  ④-1.ショーレム・アレイヘムの「嘆きの壁(כּותל-מערבֿי:Koysl-Maarovi)」から
      ・イスラエルの地を踏んで「嘆きの壁」に接した人から話しを聞いたラビは、感激の余り子どもたちへの授業が中断する・・・

(付記)
地下鉄の乗り換え駅に、毎週、日本各地の物産展が開かれている。そのたび、ちょいちょい覗いては(主として食品だが)名産品を買ったりする。今日は、南九州の物産展で、特産品の「ボンタンアメ」と「甘夏みかん(砂糖)漬け」*を購入した。ボンタンアメには、すぐに昭和へ戻ることのできる懐かしさがある。

(*)砂糖漬けは、「ボンタン」が名産だが、今回は横に並んでいた「夏みかん」にした。

2018年6月6日水曜日

梅雨入り 2018

気象庁発表によれば、とうとうというか、ついにというか、今日、東京を含む <関東甲信地方>が「梅雨入り」した。合わせて、近畿、東海地方も仲良く一緒に梅雨入りした。

(本ブログ関連:”梅雨入り”)

関東甲信地方は、ほぼ昨年・平年なみの入梅だ。そんな小雨パラパラの中、歯科治療に行って、ドクターから教えてもらった次第。何年ぶりの虫歯治療、神経に近いという・・・痛かった。(痛いのと寒いのは苦手だ)

■ 気象庁「平成30年の梅雨入り」(更新日:平成30年6月6日)
地方平成30年平年差昨年差平年昨年
沖縄5月8日ごろ1日早い5日早い5月9日ごろ5月13日ごろ
奄美5月7日ごろ4日早い6日早い5月11日ごろ5月13日ごろ
九州南部5月26日ごろ5日早い11日早い5月31日ごろ6月6日ごろ
九州北部5月28日ごろ8日早い23日早い6月5日ごろ6月20日ごろ
四国5月28日ごろ8日早い23日早い6月5日ごろ6月20日ごろ
中国6月5日ごろ2日早い15日早い6月7日ごろ6月20日ごろ
近畿6月6日ごろ1日早い14日早い6月7日ごろ6月20日ごろ
東海6月6日ごろ2日早い15日早い6月8日ごろ6月21日ごろ
関東甲信6月6日ごろ2日早い1日早い6月8日ごろ6月7日ごろ
北陸6月12日ごろ6月25日ごろ
東北南部6月12日ごろ6月30日ごろ
東北北部6月14日ごろ7月1日ごろ

KBS WORLD「国楽の世界へ」 「瀟灑園」ほか

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(5/30)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、自然を楽しむ建物「瀟灑園(しょうしゃえん、소쇄원)」ほかの話を紹介した。

始めに、全羅南道の潭陽地域にある、景色の美しい「東屋」の「瀟灑園」について次のように紹介された。
・暑く感じる日が多くなった。そんな昼、景色の良い東屋が浮かぶ。そこに座り、小川の流れる音を聴けば、どんなに心安らぐだろうか。山水のあるところ、多く東屋がある。有名な園に「瀟灑園」がある。全羅南道の潭陽地域にある同園は、最高の園林と評される。瀟灑園は、美しい自然を最大限残し、東屋などいくつもの建物がある。所々に風景を楽しむ小さな東屋を配置している。中でも、「光風閣(광풍각)」、「霽月堂(せいげつどう、제월당)」が有名。

▼ 管楽器の大笒(テグム:대금)の演奏で、園林の趣きを表現した「瀟灑園」を聴く。空気が流れるように、今様に。-

次に、江陵地域にある、五つの月が見られるという楼閣「鏡浦臺(경포대)」について次のように紹介された。
・自然を楽しむ所に建てた小さい建物が東屋。少し規模が大きいものが「楼閣」。韓国東岸の江陵地域に、楼閣で有名な「鏡浦臺」がある。海と湖があるこの地は、五つの月が見られるという。「空の月」、「海に照らされた月」、「湖に沈んだ月」、「杯の中の月」、そして「愛する人の瞳の中の月」だ。そんな鏡浦臺の趣きを表現した歌があるんです。十二の欄干が設置された楼閣に上がると、と始まり、鏡浦臺とその周辺の美しい自然を歌う曲です。

▼ 漢詩にリズムをつけた詩唱(시창)、「十二の欄干(십이난간)」の歌を聴く。文字毎に対応なので詩吟に似る。

最後に、パンソリ「春香歌(춘향가)」の、若い春香(춘향)と李夢龍(이몽룡)について次のように紹介された。
・東屋や楼閣は一人でも楽しめるが、愛する人と一緒なら、より幸せなはず。妓生の娘「春香」と、両班の御曹司「李夢龍」の身分を越えた恋物語、パンソリ「春香歌」にも、温かい春の日の楼閣が登場する。ある朝、遠く山霧がかかる中、木と花で囲まれた美しい楼閣が描かれる。その楼閣の前には、カササギ(烏鵲)が「牽牛」と「織女」に橋を作ったという「烏鵲橋(오작교)」がある。若い李夢龍は、牽牛と織女の物語を思い浮かべる---  もし自分が牽牛であれば、織女は誰れなのかと。そのとき、遠くでブランコに乗った春香を見つける。美しい女性との出会いを夢想した彼の前に、美しい春香が現れたのだ。

▼ パンソリ「春香歌」から、(李夢龍が「広寒楼」で歌った)「赤城歌(적성가)」を聴く。朗々と張りのある声。

2018年6月5日火曜日

イ・ソンヒのCD「le dernier amour(最後の愛)」

イ・ソンヒの初めてのリメイクアルバム「le dernier amour(最後の愛」(5/30リリース)を、Amazonを通じて購入できる。(∴ 他の流通と比べて、比較的リーズナブルと思われる)

(本ブログ関連:”le dernier amour(最後の愛)”)

韓国のオンラインミュージックストアの「MelOn」に、アルバム収録曲ごと曲目解説、CREDITなどが詳細に掲載されている。かつ、ファンからのコメントも多数寄せられており、今の時代、彼女がどのように受け入れられているかを知る、一読の価値があるだろう。



2018年6月4日月曜日

イ・ソンヒの「この歌をかりて」

想いを伝えるのに、果たせないことがある。直接声に出して言葉にすれば、精霊に仮託して言霊となり成就するかもしれない。情念というべきか、発露というか、心の奥深くで言葉に伴うものがあるだろうから。逆に、言葉がなくても想いは伝えられるだろうか。

イ・ソンヒの12集所収「この歌をかりて(이 노래를 빌려서)」(2001年、作詞カン・ウンギョン、作曲ユ・ヨンソク)は、それが可能になることを願った歌だ。聴覚に問題をかかえたゆえに、伝えることが難しく悲しいストーリーを背景にして、主人公の想いが伝わることを祈っている。

(本ブログ関連:”この歌をかりて”)


分かってよ、多分私もそうしたわ
私に反対の家族は もう許してくれたの
あなたもおそらく親になれば、その心分かるわ
あなたを惜しんで そういうのを

幸せでなければならない、私の掌(てのひら)に書かいて
走って行ったあなたに 電話しようとしたの
そんなにも あなたのために練習した言葉
あなたを愛してる、私の声で

この歌をかりて、ほかの人をかりて
こんなにも あなたに 伝えたいひとこと

この歌を聞いたら、いつか聞いたら
あなたを愛していた心を分かってよ

*私は祈って、またこの世に来るなら
その時は このようにどうか生まれないように
誰かをただ愛することさえ
罪にならねばならぬ自分が嫌いです

この歌をかりて、ほかの人をかりて
こんなにも あなたに 伝えたいひとこと

この歌を聞いたら、いつか聞いたら
あなたを愛していた心を分かってよ

(*以下繰り返し)

この歌を聞いたら、いつか聞いたら
あなたを愛していた心を分かってよ


(Youtubeに登録のP Chan Wooに感謝)

2018年6月3日日曜日

金井宣茂宇宙飛行士の帰還

JAXAの金井宣茂(かないのりしげ)宇宙飛行士(海上自衛隊医師出身)は、ISS(国際宇宙ステーション)第54次/第55次長期滞在クルーのフライトエンジニアとして、2017年12月17日~本日2018年6月3日まで(168日、約6ヶ月間)滞在した。

(本ブログ関連:”金井宣茂宇宙飛行士”、”宇宙飛行士”)

本日午後9時39分(日本時間)ごろ、ソユーズ宇宙船(53S/MS-07)は、カザフスタンの草原に着陸した。(計画は午後9時40分)

(ISS長期滞在概要)
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・ソユーズMS-07宇宙船(53S): 2017年12月17日 午後4時21分(日本時間)
・ISSへのドッキング日時: 2017年12月19日 午後5時39分(日本時間)
・ISSからの着陸日時: 2018年6月3日 午後9時39分(日本時間)ごろ
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産経ニュースの記事(6/1)に、「先月31日に行った地上との最後の交信イベントでは『宇宙は別世界ではなく、人間が活動領域を広げた海や空と同じ。地上の延長として仕事をしてきた』と実感を込めて語った。」と報じられている。宇宙が、着々と現実世界になりつつあるわけだが、宇宙への夢は尽きることはないだろう。

それにしても、ロシアのソユーズ帰還技術の安定感、なんて素晴らしいことだろう。普段通りに見ていて驚く。

普段がいい

近所の公園を横断する小川を、昼下がり、段差の付いた少しばかり高い位置から写真に撮ってみた。とりとめもない、草むした河原がのんびり広がる。

撮影場所の背後には遊歩道があり、その傍に並ぶベンチに座って写してみた。ごくありふれた、初夏の河原だ。(実は。図書館の帰り道、リラックスしようと寄ってみた)

草繁る河原に低い潅木が並び、その奥(対岸)に直線の遊歩道が見える。小川はその間を、湧水を集めてちょろちょろと流れる。水音は風に消されて、なかなか届かない。

頬をなでる風に、手前の雑草が少し揺れる。遠くから、野球グラウンドの少年たちの声援が聞こえる。

遊歩道を散歩する親子連れ、スケボー遊びする若者、サイクリングを楽しむ年配者たちがときどき通る、そんな日曜の午後、初夏の陽射しいっぱい受けて時を過ごす。普段の景色に心が休まる。

2018年6月2日土曜日

イ・ソンヒのリメイク曲「最後の愛」のメイキング・フィルム

イ・ソンヒの公式ホームページのindexに、今回リリースされたリメイクアルバム「le dernier amour(最後の愛、끝사랑)」の < ミュージックビデオのメイキング映像 > が載っている。それを、Youtubeからこのブログにエンベッドしてみた。

彼女の印象には、街の人混みに、地下鉄の混雑の中に溶け込むような普段さがある。そして、じわりと心に響かせる歌唱力がある。最大の魅力だ。

この映像で、今回のアルバムのため、ミュージック・ビデオ作りに参加する彼女の自然な姿と出会える。そんな背景を垣間見て、関わるプロの世界の大変さを知る。

(イ・ソンヒの姿に、大袈裟にいえば、来し方過ぎし人生を感じます)

(Youtubeに登録のJongrip Yeoに感謝)

2018年6月1日金曜日

イ・ソンヒのリメイクアルバム「le dernier amour」(最後の愛)

イ・ソンヒのリメイクアルバム「le dernier amour(最後の愛)」が、5/30にリリースしたと、KBS World日本語版記事「イ・ソニ カバーアルバムをリリース」(5/30)は、下記のように紹介している。

(本ブログ関連:”リメイク・アルバム ①、②”)

記事中、イ・ソンヒの名をリエゾンした表現の「イ・ソニ」が使われている。(短縮表現だが、失礼でないそうだ。このブログは「イ・ソンヒ」の表現に統一している)
ちなみに、「最後の愛」という詞は、彼女の曲「神がまた許すなら」の歌詞にもある。聖堂に響くような美しい曲である。(끝と마지막:”けじめ”と”なり行き”の差はあれど)

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・女性歌手、イ・ソニが30日、(先輩および)後輩歌手の名曲をリメイクしたカバーアルバム『Le dernier amour』を配信リリースします。

・アルバムのリードトラックは「Last Love(끝사랑)」で男性歌手のキム・ボムスが歌って愛された曲です。この他、アルバムには男性歌手、NAULの「Memory Of The Wind(바람기억)」、男性歌手、イム・チャンジョンの「a glass of soju(소주 한 잔)」、女性歌手、Aileeの「첫눈처럼 너에게 가겠다(I will go to you like the first snow)」など、イ・ソニの歌声でリメイクされた6曲が収録されました。

・イ・ソニは「6曲すべて良い歌で、すでに原曲歌手が十分にその価値を輝かせた歌です。だから、今回のアルバムを制作している間中、『ただ私の心を込めよう』という気持ちで臨みました。子供の頃、ボーカリストを夢見て、多くの歌と歌手に心ときめかせ、夢中になっていたように、その時のように歌ってみたかったんです」と述べました。

・なお、CDの発売は6月7日です。また、イ・ソニは6月29、30、7月1日の3日間行われるソウル・オリンピック公園オリンピックホールでのコンサートを皮切りに、来年初めまで全国ツアーを開催します。
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イ・ソンヒが歌えば、すべてが彼女のためにあったような錯覚をしてしまう。


(Youtubeに登録の1theK (원더케이)に感謝)

2018年5月31日木曜日

春期イディッシュ語 2018-7th

「イディッシュ語」教室は先週休講のため、2週間振りとなった。実は、熱心なクラスメイトは、休講だった当日、自主的に集まり勉強会を開いたのだ。私は、せっかくPCメールの案内いただきながら見落としてしまい、出席できず残念なことをしてしまった。仲介をくださった先生に、あらためて深謝いたします。(次回はぜひ参加したい)

そんなわけで、教室の始まりで、自主勉強会の話を聞かせていただいた。

(本ブログ関連:”春期イディッシュ語 2018”、”イディッシュ語”)

① 宿題(人体の部位の名称_単語)の宿題確認
  ・部位の単語: 名称、性と定冠詞、複数形 ・・・ 昔の「単語帳」の必要性を感じた

② 文法(主格:Nominative、与格:dative、対格:Accusative、および形容詞の接尾辞)の説明
 ②-1.「与格(~に)」の文の作り方
   ・[名詞(性)]←[形容詞(性)・定冠詞]与格 ←[前置詞]←[動詞]←[名詞(性)]主格
   ・例: רחל רעדט מיט דעם קלוגן חבֿר
          (Rokhl speak with the clever friend(男性名詞))

 ②-2.「与格(~に)」、「対格(~を)」の文の作り方
   ・[名詞(性)・定冠詞]対格 ←[名詞(性)・定冠詞]与格 ←[動詞]←[名詞(性)]主格
  ・例: רחל דערצײלט דער סטודענטקע די מעשׂה
         (Rokhl tells the student(女性名詞) the story(女性名詞))

③ 宿題:主格・与格・対格の Exercise

文法理解には、表形式の説明は欠かせないけど、覚える(記憶する)となると、それはそれで大変と、当り前のことに気付く。

2018年5月30日水曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 楽器ヘグムと国楽室内楽団スルギドゥン

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(5/23)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、擦弦楽器「ヘグム(奚琴、해금)」と国楽室内楽団「スルギドゥン(슬기둥)」の話を紹介した。

始めに、擦弦楽器「奚琴(ヘグム)」の特徴と、親しまれるきっかけとなった曲「その夜から明け方が来るまで(그 저녁 무렵부터 새벽이 오기까지)」について次のように紹介された。
・弓で二弦を擦って奏する擦弦楽器「奚琴(ヘグム)」は、最近、音色が楽しまれるようになった。昔はそれほどでなく、弦を弾いて音を出す撥弦楽器「カヤグム(伽耶琴、가야금)」や「コムンゴ(玄琴、거문고)」の方が人気だった。奚琴は、主に笛と演奏することが多く、特定の楽器扱いされなかった。奚琴は、指で弦を引く圧で音程をとるため、どんな曲も演奏できる長所があるが、小さく軽い構造のため、物乞いが演奏することも多く、物乞いの奚琴ともいわれた。そんな奚琴が親しまれるようになった曲に「その夜から明け方が来るまで」がある。冬の日、雪で覆われた山で夜を過ごし、太陽が昇る早朝を迎えたときの感動を表わしたもので、テレビドラマの音楽で知られる。

▼ <奚琴の趣きを世に知らせるきっかけになった>「その夜から明け方が来るまで」を聴く。何度聴いても心地よい、今様に。

次に、国楽の室内楽団「スルギドゥン」(指使いの名称由来か)について次のように紹介された。
・「その夜から明け方が来るまで」は、1997年、国楽の演奏団「スルギドゥン」のレコードにもある。スルギドゥンは、もともとは青少年の公開放送のためにできたチームだった。20代のミュージシャンが集まり、若者向けに音楽を披露し人気を博し、いろいろな音楽を作った。

▼ 「花の香り(꽃분네야)」と「塩売り(소금장수)」を聴く。東洋的に優しく、楽しく今様に。

最後に、伝統音楽普及に活躍した「テグム(大笒:대금)」奏者・作曲家キム・ヨンドンについて次のように紹介された。
・1980年代後半から90年代初、演奏団の「スルギドゥン」は、多くの国楽をドラマや映画音楽に作り、人々に親しまれた。奚琴の魅力再発見のため、今の時代に合わせる努力をした。当時、スルギドゥンと共に、活躍した作曲家キム・ヨンドンがいる。彼は元々、横笛「テグム」奏者だった。スルギドゥンと共に伝統音楽普及に活躍し、同グループの一員と記憶されることもある。

▼ キム・ヨンドン作曲の親しみやすい国楽曲「小舟(조각배)」を、イ・ソンヒの歌で聴く。(彼女の8集に収録です)

(音量にご注意!・・・音質には歪があるけれど)

(Youtubeに登録のlys2187に感謝)

2018年5月29日火曜日

イ・ソンヒ「家師父一切(Master in the House)」に登場

イ・ソンヒの自宅が、テレビ番組を通じて公開(5/27)された。スポーツ朝鮮の記事「『家師父一切(집사부일체:Master in the House)』 イ・ソンヒ 放送の最初に『ハンガン(漢江)ビュー』の家を公開、『34年振りに 初めて』」(5/27、キム・ヨンロク記者 )は下記のように報じている。

SBSの同番組は、軍隊から戻った(除隊後)イ・スンギの初のバラエティ番組で、キャスト(若手タレント)が有名人たちの家に1泊2日過ごし、有名人の生き方を通じて知識と知恵を学ぶという。(日曜日、夕方6時25分から放送、イ・ソンヒは10回目の放送に登場)

(本ブログ関連:”イ・スンギ”)

(動画像 facebook「SBS Now」より) ← ログインを求められても「後で」をクリック
https://www.facebook.com/sbsnow/videos/1981968371814832/
⇒ イ・ソンヒの会話をdB測定(アプリ)したりして・・・。

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・「家師父一切」の新しい師父はイ・ソンヒだった。

・27日SBS「家師父一切(訪問者:イ・スンギ、イ・サンユン、ヤン・セヒョン、ユク・ソンチェ)」が新しい師父、イ・ソンヒに会った。

・この日、イ・サンユンはチョン・ホジンを、ヤン・セヒョンはパク・スンデとチョン・ユソンを、イ・スンギはイ・ソンヒを、ユク・ソンチェはキム・ドンリュルを自分の人生師父として選んだ。特にイ・スンギは、「イ・ソンヒ先生が、学生だった私を歌手の道に導いてくれた。絶対に至られぬ師父だ。何だって歌手として管理をまず考えられる方だ。私とよく似合わない」と笑った。

・続いて、新しい師父についてヒントを与えるために、(放送)1回目の師父(歌手)チョン・イングォンが登場した。チョン・イングォンは、(イ・ソンヒは)「歌手である」、「女性である」、「声が小さいから、小さく話しなさい」、「体格が小さくても、私には大きく見える」、「多くの助けを受けた」などの言葉で、イ・ソンヒの正体を事実上ネタバレした。イ・スンギは、「イ・ソンヒ先生は、事実上、法輪僧侶*2(二代目)と見れば良い。野菜とフルーツだけ召し上がった」と笑った。

(*)法輪僧侶: 積極的に世間にコミットしている僧侶のことか?

・四人は、イ・ソンヒの家を訪ねた。イ・ソンヒの家は広いリビングルームと漢江ビューが引き立って見えた。家のあちこちには、直筆の民画がかかっていた。

・イ・スンギは、14年前イ・ソンヒの家に寝食していた時代を思い浮かべながら感懐に浸った。やがてイ・ソンヒが直(じか)に登場した。
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(追記)
上記番組の写真を多数掲載した、日本語のInnolife.netの記事、「『チプサブイルチェ』イ・ソニ、10人目の師匠として登場…デビュー34年目にして自宅初公開」(5/27)より。(一部除く)
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・この日、イ・スンギは「久しぶりにここに来たけど、ここでデビュー前に合宿した」とし「夜ごと漢江ビュー見ながら歌の練習をした。昔の思い出がたくさん思い浮かぶよう」とコメントした。イ・スンギは、イ・ソニが育てて芸能界にデビューした。

・イ・ソニは「家にカメラが来るのが初めて」と切り出した。彼女は「自宅公開自体しなかった。好きじゃない。今私はあなた(イ・スンギ)だけを信じてる」と静かな声で言うと、イ・スンギは「もともと静かに話すほうだ」とメンバーに説明した。BTOBのソンジェは「二人が会話するのを見てたら、テレビをボリューム調節しながら見ているよう」と話して笑いを誘った。

・イ・ソニは「舞台でエネルギーを注ぐなら、普段はエネルギーを節約しないといけない。普段は声を大切にするほう」と小さな声で理由を説明した。イ・サンユンは、イ・ソニの部屋にあった物理学の本に興味を示した。これにイ・ソニは「最近、完全にハマっている」と話し、イ・サンユンはこれを喜んだ。また、部屋に置かれた手帳とペンを見たヤン・セヒョンは、その理由を尋ね、これにイ・ソニは喉を管理するため筆記して会話することを説明した。

・そしてベッドに枕がないことについて「一度そうやって寝たら楽だった」と説明したが、これにヤン・セヒョンは「首にしわが一つもなかったよ。枕のせいかと思った」と話した。また、以前イ・スンギが使った部屋もあった。ピアノが置かれている部屋を説明するイ・ソニは、最初の弟子イ・スンギへの愛情を示した。
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2018年5月28日月曜日

イ・ソンヒ最新情報: リメイクアルバム & 海外公演(San Diego)

イ・ソンヒの最新情報

① 6月、デビュー34年振り、初のリメイクアルバム(le dernier amour)をリリース

(ティーザ: 断片広告   Last Love(끝사랑))

(Youtubeに登録の1theK (원더케이)に感謝)

「スポーツ朝鮮」3/26記事より
   ・80~90年代の男性歌手の歌をリメークアルバム
   ・男性歌手の歌を中心に4曲ほどを選曲した
   ※ 今までに彼女が歌った男性歌手の歌に「美しい江山」(신중현)、「焼酎一杯」 (임창정)がある。

(本ブログ関連:”リメイクアルバム”)


② 海外公演(PECHANGA RESORT in San Diego): 公式情報未確認
   ・8月11日 公演予定   (← ALICE COOPERの公演も同日だが?)

2018年5月27日日曜日

老人星(カノープス)

昨日(5/26)のブログに、「キトラ古墳の天文図」を紹介するテレビ番組について話題を記した。そのつづきである。
番組中、「老人星(カノープス)」が幾度か紹介された。この歳になると、「老人星」という言葉だけで妙に反応してしまう。気になって、ネットに情報を探した。

「キトラ古墳」の天文図は、「三重の円同心(「内規」・「赤道」・「外規」)」と「黄道」で構成されている。その内の「外規」(その土地で見える天の範囲*)の端に描かれた一つの星「老人星(カノープス)」について、番組で「限られた季節に地平線ぎりぎりにしか見えないため、見ると長寿になれると珍重された星」と紹介している。

(*)「天文との出会い 第12回 「奈良と天文」」(中川昇)

老人星(カノープス)は、したがって「南の低いところ、地平線からわずかにしか顔をのぞかせない星」であり、「南の地平線・水平線が見えているような開けた場所」がある、東京以南の緯度の地域で見られることになる**。

(**)「全天で2番目に明るい恒星「南極老人星」カノープスを見つけよう!」(縣秀彦)

南の地平線に見られるこの星は、「南極老人」との名も持ち、「七福神」のモデルともいわれている。「老人」は、ときどき現れる希少さ、めでたさがいいのかもしれない。しょっちゅう出ずっぱりではうるさい・・・、昔から、神仙に一歩踏み入れたほどの存在が、身の置き所として最もよいというもの。ひしひしと実感する。

ちなみに、老人星(カノープス)は、太陽を除く恒星中、「シリウス」に次ぐ明るさを持つ一等星。シリウスなら冬の空に煌々と輝くのが見られるが、老人星については、熱心な天文ファンでないため見た記憶がない。いつか見てみたいと思っている。

ところで、天文図の伝播を文化が熟すという意味で考える。同一文化圏なら、情報を受け取る側も、それに見合う文化が熟成していることが前提だろう。宇宙人がいきなり飛来して伝えるというわけではなかろうから。受容力が存在していることを、そもそも実証するに十分な研究成果がまだ出ていないだけかもしれない・・・と、素人ながら考えてしまう。