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2016年4月27日水曜日

(雑談) 痛いこと

今年になって痛いこと。
・膝に違和感を感じた。以前、転んで思い切り地面に打ち付けたことがある。それに、運動不足のせいかとも考えて、速足(はやあし)を心がけている。ウォーキングや古城巡りにも参加した。
・寝違えて首筋を痛めたらしい。洒落にもならぬ、首が廻らなかったが、最近落ち着いてきた。不便を感じぬまでになった。
・ウォーキングや古城巡りに出かけて、足腰鍛えたつもりでいたら、先週朝、脹脛(ふくらはぎ)が攣(つ)って激痛が走り、当日の健康体操を休んでしまった。痛みは治まったが、攣りやすさが続いている。どうしたものか。
・去年から難儀していた四十肩?五十肩?・・・が、今日の健康体操で気付いた。あら不思議、通り雨のように消えていた。信じていいものか。

ようやく春らしくなった。気持ちは走るが、子どもたちのようにスキップするわけにいかない。おじさんの春は、<痛い>とともに始まったが。背中の柔らかな子どもたちのようにはいかない。うらやましい。

KBS WORLD「国楽の世界へ」 笛(ピリ、觱篥)

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(4/20)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、オーボエに似た楽器「ピリ(觱篥:피리)」に関連した3曲を紹介した。

(本ブログ関連:”ピリ”)

始めに、笛の総称「ピリ(피리)」の中で、狭義の楽器「ピリ(觱篥:피리)」について次のように紹介された。
・笛といえば、西洋楽器のフルートやリコーダーを思い浮かべるが、韓国伝統楽器に、「タンソ(短簫:단소)」や「トゥンソ(洞箫、퉁소)」がある。笛の総称を「ピリ(피리)」という。昔、柳や草で音を出し、「柳笛(버들피리)」や「草笛(풀피리)」がある。専門的意味での「觱篥」は、指ほどの太さで、長さ約20~30cmくらいの竹管で、八つの穴があり、2枚リードの「キョプソ(舌、겹서)」をはめて振動させて縦方向に吹く。小さくとも大きなしっかりした音を出す。宮中音楽から民謡、仮面劇(タルチュム、탈춤)に至るまで、多様なジャンルのメロディーを担当する。

▼ 朝鮮後期、宮中の宴で奏した8曲構成の「平調会相(평조회상)」の最初の曲「上霊山(상령산)」を觱篥独奏で聴く。朗々。

次に、子どもが玩具に作った柳笛、麦わらの茎で作った「麦笛(보리 피리)」について次のように紹介された。
・柳がみずみずしい頃、昔の子どもは柳笛を作った。水分たっぷり含んだ太めの枝を切り、軽くねじると皮と芯が分離する。枝の片方の端を削り、吹き口を作る。適当な大きさで穴を開けると、簡単な民謡くらいは演奏できた。竹で作った笛と、ある程度似た音が出た。また、麦が実る春頃、麦わらの茎で笛を作ったりした。「麦笛」という。大した玩具のなかった昔、子どもにとって、春に楽しむ立派な玩具だった。春と笛の音はよく似合うようだ。

▼ 觱篥と様々な楽器演奏で、京畿民謡の「倡夫打令(창부타령)」(倡夫は、巫女ムーダンの夫ながら楽器演奏者を指す)を聴く。浮き立つような軽快な響きがする。

最後に、「郷觱篥(향피리)」、「唐觱篥(당피리)」、「細觱篥(세피리)」の3種の觱篥について次のように紹介された。
・郷觱篥は、宮中音楽からソンビの風流音楽、民族音楽に至るまで、韓国固有の音楽で演奏された笛だ。
・唐觱篥は、唐の笛の意で、本来は中国伝来の音楽演奏に使われたが、韓国の宮中音楽で演奏したりした。
・細觱篥は、音が小さく、上流階層が演奏を楽しむ風流房(풍류방)と呼ぶ処で弦楽器中心に演奏 の際に使った。
・最近は、楽器ごとに、演奏者の個性を生かして、一般に親しまれる音楽が多い。觱篥は、もともと多様な形で演奏された楽器で、創作音楽で演奏されることは多くなかったが、今後が期待できるだろう。

▼ 創作音楽の觱篥演奏、「カエルへ(개구리에게)」を聴く。子どもも喜ぶ愉快な音楽、今様である。