野鳥趣味の月刊誌「BIRDER」は、毎月16日に号が新しくなる。実は 4月号の特集が「美しき青い鳥」で、購入しようと思っているうちに時が進み、明日から5月号が書店に並んでしまう。あわてて、近隣の書店に駆け込んで4月号を求めてきた次第。
① 「BIRDER」4月号の表紙は、「コルリ」が尾をぴんと立て、沢の倒木にとまっている写真だ。軽快なさえずりが聞こえてくるようだ。(撮影 大塚敏敏之)
② 特集「美しき青い鳥」の代表として、写真ページ「瑠璃三鳥」に、「オオルリ(大瑠璃、夏鳥)」、「コルリ(小瑠璃、夏鳥)」、「ルリビタキ(瑠璃鶲鶲、漂鳥)」が並び、瑠璃色の姿を堪能させる。(撮影・文 吉野俊之)
(瑠璃色の鳥といったら、「カワセミ」を見た以外にないのが残念)
(本ブログ関連:”瑠璃”)
コルリは喉から腹部にかけて白く、背の瑠璃色とのコントラストが、まるでWWⅡ当時の海軍戦闘機の塗装を思わせる(上から見れば海色、下から見れば空の眩しさ)。
また、色彩の豊かさでいえば、わき腹を橙色で飾るルリビタキが華やかかも知れない。
③ 漫画ページ「青い羽は強い雄の証拠」(漫画 一日一種)は、瑠璃三鳥の強い雄の話題を提供してくれるが、最後に思わぬ展開がある。カッコウ科「ジュウイチ」が、瑠璃三鳥を相手に托卵させるという・・・お人好しにもほどがある。
童話に「青い鳥」がある。メーテルリンクの原作童話を読んだわけでないが、幼い兄妹が幸せの青い鳥を求めて旅するが、クリスマスの朝目覚めて気付いたのが、本当に幸せの青い鳥は身近にあるということだったようだ。
ともあれ、「青」には幸せのイメージがあるようだ。青色は、人類にとって自然をイメージするものであって、先日(4/13)の本ブログに記したように、緑色より先に言語化されたという。
ちなみに、宝石で、ダイヤモンドの中で希少・高価なのに「ブルーダイヤモンド」がある。グリーンにあたる宝石といえば「エメラルド」(緑柱石)だが、この石にはマフィ〇のにおいがする。
石の話になってしまったので、瑠璃色についていえば、かつてのシルクロードを、人々が求めた石「ラピスラズリ(瑠璃)」の路ともいえると、「楽しい鉱物学」(著者 堀秀道)で語られていたのを思い出す。
(本ブログ関連:”ラピスラズリ”)
瑠璃色はひとを引き寄せる。