❶ きょうのテレビの情報番組(TBS「Nスタ」)で、「
オウム病」に感染して亡くなったケースを紹介していた。患者は、鳥を飼っていなかったというのだから怖い。
病原体「オウム病クラミジア」が、鳥(飼い鳥のオウムやインコ、野生のハト、スズメ、カラスなど)のフンを媒介して、人間に感染する・・・特に、免疫力が低い妊婦、高齢者は重症化リスクがあるという。
野鳥観察仲間で、そんな話を聞いたことがないが、要注意な情報であることに違いない。
ずいぶんと昔のこと、仕事帰りの路上で、何かが降ってきたことがあった。頭頂にトリのフンらしきものが付いていたのだ。ティッシュでぬぐい取ったが、帰宅後、いそいで髪を洗った記憶がない・・・。
鳥仲間に、冗談で、そのせいで頭髪が薄くなったといったことがあるが。オウム病のリスクもあったわけで、思い返せば恐ろしいことだったのかもしれない。
■ TBS NEWS DIG(抜粋・編集)
「『オウム病』 死に至る場合も 免疫力が低い妊婦、高齢者は重症化リスク 感染予防対策は?【Nスタ解説】」(2025年6月13日(金) 20:46)
ー https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1978416
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・長崎県で鳥を飼っていなかった30代の妊婦が「オウム病」で死亡した疑いがあります。
・病原体の「オウム病クラミジア」は、人と動物が共通で感染します。
ー 鳥のフンに出され、塵(ちり)とか埃(ほこり)となって風などで飛び感染する可能性がある。
ー 鳥を飼育しなくても、(野生の)ハト、スズメ、カラスなど、どんな鳥からでも感染する恐れがある。
・感染後 1~2週間潜伏して、突然 38℃以上の熱やせき、全身の倦怠感・頭痛など、インフルエンザと似た症状が現れます。
ー 重症化すると呼吸困難・意識障害をおこし、死に至ることもある病気。
・主な感染経路は2つ。① オウムやインコなどに口移しでエサを与えたり、② フンに含まれた菌を吸い込んだりすること。
・野外での注意:鳥との接触を避け、むやみに触らない、鳥のフンがある場所に行ったときも、手洗い・うがいをします。
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上記「TBS NEWS DIG」より |
❷(追記 6/14) タヌキの疥癬
動物から感染する病気について、「奇妙な動物と出会った(実はタヌキ)」という話題から、RKK熊本放送が次のように報道している。
■ Yahoo掲載:RKK熊本放送「RKKスクープ投稿」(抜粋・編集)
「『顔はオオカミ 身体はツルツル』ヘンテコ動物の正体は…人間のせい?」(6/13(金) 20:02)
ー https://news.yahoo.co.jp/articles/8f3847e080900ef37a713622b43decae66d6451c?page=2
ー(RKK 元版)https://newsdig.tbs.co.jp/articles/rkk/1977092?display=1
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・(熊本博物館 学芸員 )清水稔さん「これは病気で、『疥癬(かいせん)』という皮膚病にかかっている。身体が痒くなってボリボリ掻いてしまい、毛が抜けてこのようになってしまう」/ こうしたタヌキは衰弱していることも多く、思わず手を差し伸べたくなるかもしれないが「(人にうつる可能性は低いものの)安易に触れないように」と話します。
・この『疥癬』は、もともとはイヌが感染しやすいもので、放置されたイヌの餌を食べにやってきたタヌキがそこで感染するケースが多いのだとか。
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❸(追記 6/15)ネコのマダニ媒介感染症
同じ 6/13 のネット報道に、「オウム病」、「タヌキの疥癬」、および下記の「ネコのマダニ媒介感染症」について記事が掲載されていた、季節がらだろうか。
■ NHK WEB(抜粋・編集)
「ネコ治療した獣医師死亡 マダニが媒介する感染症の疑い 三重」(2025年6月13日 15時54)分」
ー https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250613/k10014834291000.html
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・マダニが媒介する感染症、SFTS =「重症熱性血小板減少症候群」に感染したネコの治療にあたった獣医師が、先月、呼吸困難などの症状で病院に搬送の数日後に死亡した。
ー SFTSとは、主に原因となるウイルスを持ったマダニにかまれることで感染する。
・6日~2週間の潜伏期間後、発熱やせき、それにおう吐や下痢などの症状が現れ、重症化すると血液中の血小板が減少して出血が止まらなくなったり、腎臓の機能が低下したりして死亡することがある。
・SFTSを発症したペットのイヌやネコから感染するケース、患者の血液から医師が感染したケースが報告されていて、厚生労働省は動物やヒトの血液や唾液などを介した感染にも注意が必要としている。
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