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2025年11月12日水曜日

螺貝(にし)

昔、ある人が人魚の肉を持ち帰ったところ、なにを知らぬまま娘が食してしまった。その結果、娘は八百歳の長寿を得ることになった。「八百比丘尼」の由縁である。

(本ブログ関連:”八百比丘尼”)

寛政年間の巷の話を集めた「梅翁随筆」(作者不詳)の「仙女伝」に、我が子から病気治癒のすすめで「螺貝(にし)」を口にした女性が長生きしたという話がある。(「江戸奇談怪談集」 須永智彦 編著、ちくま学芸文庫)
九州の商人一行が山中で出会ったこの女性の話が伝わり、遠賀郡庄の浦の代官がこの貝を探したところ、長寿家系の百姓の家に「長寿貝」と名付けて持ち伝えていたということを知る。(山中の女性が語った螺貝(にし)と、長寿貝が同じものであるとは必ずしもいえないが)

そこで、螺貝(にし)について、ネットを検索したところ次のような情報があった。(生成AI Google Search Labs)
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・「螺貝」は、巻き貝の総称であり、「にし」は主に「アカニシ」という巻き貝を指すことが多いです。アカニシはサザエに似た食感と味が特徴で、日本では食用として流通しています。 
・「アカニシ(ニシ)」の特徴
    見た目: 殻口が赤く染まることから「アカニシ」と呼ばれます。
    味・食感: サザエに似た味や食感があり、美味しいとされています。
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長寿貝については、百姓が持ち伝えたということから、純然たる農民ならば(漁労に少しも関わりがなければ)、この貝は、海洋性のアカニシではなくて、「田螺(たにし)」に近いのかもしれない。
ただし、上記生成AI LSearch Labsによると、福岡県の一般的食材にタニシはないようだ。