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2024年5月17日金曜日

(資料)世界情報社会・電気通信日

きょう(5/17)は、「世界情報社会・電気通信日」である。日常利用する通信について紹介するとき、まず「電気通信」と「情報通信」の違いから説明することが多い。
電気通信は、電信・電話網の技術であり、情報通信はコンピュータ・ネットワークの技術である。違いは、一言でいえば、通信できる「帯域」(周波数の幅)の差だ。それにより、通信手段の種類が分けられる。

●この「世界情報社会・電気通信日(5月17日)」の制定(決議)について、Wikipediaは次のように紹介されている。
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・「国際電気通信連合 (ITU)」は、前身の「万国電信連合」が 1865年5月17日に設立されことを記念して、「世界電気通信の日」として制定した(1973年)。
・「世界情報通信サミット」は、世界電気通信の日と同じ5月17日を、「世界情報社会の日」にすることを決議した(2005年)。
・「ITU全権大使会議」は、上記の2つの国際デー5月17日を合わせて、「世界電気通信および情報社会の日」とすることを決議した(2006年)。
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国際デーの順序の通り、電気通信の技術は歴史的(技術的)に情報通信へと進展した。
以前、ブログで触れたことがあるが、電気通信について、電信と電話に関連する資料を見てみたい。

電信
・送信:電線に接触(モールス信号)して符号を送信する。
・受信:電線から電気信号(符号)を、電磁石を利用して受信(感知)する。
・日本初の公式な電信機は、ペリー提督の2度目の来日(1854年)時に、米大統領から江戸幕府へ贈られた「エンボッシング・モールス電信機」である。

(本ブログ関連:”電信”、”モールス”)

❶-1:電信の基礎
●(資料-1)NHK for school
「通信の始まりは電磁石」
- https://www2.nhk.or.jp/school/watch/clip/?das_id=D0005300719_00000

❶-2:日本での事例(西南の役)
・「西南の役」(1877年:明治10年1月29日~9月24日)の戦況通信の手段に使われた。
・「西南の役」当時の通信の様子を描いた「錦絵」を見たことがある。錦絵から、電信柱が十分なかったため街道の並木を替わりにして、電信線を架けていたのが分かる。
・東京~鹿児島間は長距離である。電信線の直通は電信線の抵抗が増すため、複数の地方電信局に継電器(リレー)を置き、電信線をつなぎ減衰を防いだ。

(本ブログ関連:”西南の役”)

●(資料-2)山口県文書館: 第13回中国四国地区アーカイブズウィーク
「『文書館レキシノオト -「音」で読み解く防長の歴史 - 西南戦争と電報』解説シート」
- https://archives.pref.yamaguchi.lg.jp/user_data/upload/File/archivesexhibition/AW13%20rekishinooto/25.pdf

●(資料-3)和楽web
「西南戦争勃発時は脆弱だった!?電信と電話の普及に奔走した石井忠亮」(大井 昌靖、2022.01.22)
- https://intojapanwaraku.com/rock/culture-rock/187954/


電話
・「電話」の帯域は、人間の可聴域(声の周波数は4000Hz以下)に合わせて、300~3400Hz とした。
・3.4kHzあれば、電話口の声で相手を識別できるとされたことによる。ちなみに CDの周波数の上限は、~20、000Hz である。

●(資料-4)LoopGate:テレビ会議ブログ
「音声通話における周波数や音質、聞こえ方の違いについて解説」(2023.06.29)より
- https://loopgate.jp/guides/knowledge/use-tips/guides-5600/
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音声周波数とは、電話やWeb会議などの音声伝送に使用される周波数の幅のことです。もともと一般電話では300Hz~3400Hzの音声周波数帯域でしたが、(モバイル専用の通信規格の1つ)VoLTEでは50Hz~7000Hz、VoLTE(HD+)では50Hz~14.4kHzと時代とともに可聴音のレベルに近づいてきました。また、一部のテレビ会議などでは20kHzに対応しているものもあります。
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