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2024年6月23日日曜日

小雨の中「ヤマホタルブクロ」の再確認

早朝5時過ぎに降り出した雨は、昼前後の間隙に小雨に変わった。もしかすると、この合間に外出できるのではと判断して、公園巡りすることにした。パラパラと小雨が突(つつ)いてくる。でも気まぐれで、フッと止んだりする。
こんな中、園内を幾人ものランナーが走っているのに驚く。彼らにとって、顔面にあたる雨粒は心地よいのかもしれない。

雨に濡れた草木は、低い雲に光を遮られて緑陰を一層濃くしている。なにより、もの音の消えた景色は、一幅の水墨画のようで(言い過ぎか)、実に心地よい。

順路を廻っていたとき、先日(5/24)見つけた「ヤマホタルブクロ」が何とまだ数株健在であるのに気づいた。実は、「顎(がく)の形状で、萼片の間が盛り上がっているのが『ヤマホタルブクロ』で、萼片の間に反り返る付属片があるのが『ホタルブクロ』」というのを後で知って、再確認したのが次の写真。萼片の間に反り返る付属片がないように見えるので、当初の推測の通り、ヤマホタルブクロであると納得した・・・。


公園を出た帰り道、国分寺崖線の急な坂道(階段が設けられている)を登った。鬱蒼と繁る樹々がかぶさって、この辺りでは一番の急傾斜地かも知れない。ケモノの名が付けられた坂で、昔の人は宵闇に彼らに化かされたという。

2024年6月22日土曜日

野鳥観察(69)

きのうの雨空と打って変わって、きょうは朝から天気がよい。日射しはまぶしく強い。台風一過の突き抜ける青さでないけれど見事な晴れ空で、まさに野鳥観察(探鳥会)に絶好の日和である。

(本ブログ関連:”野鳥観察”)

早朝、それでもヒンヤリ感があって、長袖シャツを着て出かけた。けれど、観察会の終わりには汗ばんでいた。気温が上がったせいか、(湿気が飛ばされたからだろうか)空の青さが増したように見えた。

公園内の集合場所へ行く途中に通る、市民農園の畑地一画に「コスモス(秋桜)」の花が咲いていた。本格的な夏の前なのに、もうコスモスなのかと驚く。

今回も、ベテランの方から解説いただいたり、自分なりに目視とカメラ写真で確認・整理したものから、次に記す(聞き間違いがありましたらご容赦)。
・シジュウカラ: 鳴き声を聞いたり、姿を見たりといろいろ観察のチャンスがあった
・ドバト: 高圧線に1羽が泰然としてとまっていた
・ツバメ: 1、2羽の飛ぶ姿を何度も見かける
・カワセミ: 小川に沿って飛ぶ姿を何度か見かける(カワセミといわれて納得した)
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・カルガモ: 小川の水門のコンクリート上で日向ボッコしていた(他の水鳥を見かけない)
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・エゴノキ: 気が付かねば、実のなったことを知らずに通り抜けたかもしれない
・ネムノキ: よく見れば、まことに妖しさが増す花と知る


シジュウカラ(写真左)とカルガモ(写真右)
・観察会の後半、グラウンド脇の木立に「シジュウカラ」の幼鳥らしい群れが集まっているといわれ、見上げたところ1羽が目に入った。せわしく動きまわっていたところを、運よく撮ることができた。
・小川の水門で日向ボッコしている「カルガモ」を1羽見かけた。このところ、公園の小川でカルガモの姿を見かけない。別の場所で、先日もそうだったが、子育てにいそしんでいるようだ。(公園の方針だろうか、岸辺の葦を刈らない・・・以前、餌付けする人たちがいて問題だった。それを当てにできなくなって、水鳥が減ったのかもしれないと想像したりする)


エゴノキ(写真左)とネムノキ(写真右)
・観察の順路に「エゴノキ」があって、地味に実を付けている。この機会に撮ってみた。
・観察会の後半、小川の土手に「ネムノキ」が花を咲かせている。気付かなかったが、公園内側にももう一本あって、そこでも見事に花を咲かせている。ネムノキの花は、よ~く見ると妖艶である。


2024年6月21日金曜日

梅雨入り 2024

きょうは、せっかくの「夏至」なのに、早朝から曇り空となり、午前と午後の夕方近くまで雨が降った。とはいえ、この時期は、梅雨の季節と重なり、関東甲信の「梅雨入り」は平年 6月7日ころ、「梅雨明け」は7月19日ころである。今年はえらく遅れていた・・・。

そこに関東甲信地方の「梅雨入り」が発表された。恵みの雨とホッとするか、長雨とウンザリするか・・・結局は、自然とのかかわり方次第だろう。
・ホッとすること: 公園の小川が水を満々と蓄えておれば、水鳥も集まり、自然も潤う。
・ウンザリすること: ただでさえ出不精なのに、外出の機会や範囲が狭まる。


■ 日本気象協会
❶ 「関東甲信は梅雨入り早々『非常に激しい』雨 日曜・月曜はまた雨・風強まるおそれ」(日本気象協会本社 田中正史、2024年06月21日16:43)
    ー https://tenki.jp/forecaster/tanaka_masashi/2024/06/21/29249.html
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遅い梅雨入りの関東 短期集中型の大雨になる可能性
関東甲信の6月21日の梅雨入りは、2007年、1967年の「6月22日ごろ」に次ぐ、記録的な遅さとなりました。ただ、これに伴って梅雨明けも遅くなるかというとそうではなく、2007年は「8月1日ごろ」と梅雨明けが遅くなりましたが、1967年の梅雨明けは「7月18日ごろ」で、早い梅雨明けとなりました。
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❷「今週末は続々と梅雨入りへ 今年の梅雨はメリハリ型 警報級大雨猛暑が隣り合わせ」
(日本気象協会本社 福冨里香、2024年06月18日18:10)
     ー https://tenki.jp/forecaster/r_fukutomi/2024/06/18/29205.html#sub-title-b

(表:日本気象協会より)


■ 気象庁(今年の梅雨入り状況)
「令和6年の梅雨入りと梅雨明け(速報値)」(令和6年の梅雨入り :令和6年6月21日
 ー https://www.data.jma.go.jp/cpd/baiu/sokuhou_baiu.html
地方令和6年平年差昨年差平年昨年
沖縄5月21日ごろ11日遅い3日遅い5月10日ごろ5月18日ごろ
奄美5月21日ごろ9日遅い3日遅い5月12日ごろ5月18日ごろ
九州南部6月8日ごろ9日遅い9日遅い5月30日ごろ5月30日ごろ
九州北部6月17日ごろ13日遅い19日遅い6月4日ごろ5月29日ごろ
四国6月9日ごろ4日遅い11日遅い6月5日ごろ5月29日ごろ
中国6月6日ごろ5月29日ごろ
近畿6月21日ごろ15日遅い23日遅い6月6日ごろ5月29日ごろ
東海6月21日ごろ15日遅い23日遅い6月6日ごろ5月29日ごろ
関東甲信6月21日ごろ14日遅い13日遅い6月7日ごろ6月8日ごろ
北陸6月11日ごろ6月9日ごろ
東北南部6月12日ごろ6月9日ごろ
東北北部6月15日ごろ6月9日ごろ

夏至 2024

きょうは二十四節気の「夏至(げし)」。一年で最も昼(日の出~日没)が長い、すなわち夜が短い日のことである。

(本ブログ関連:”夏至”)

実際に、東京天文台の「日の出・日の入り」*を見ると、きょう・あす共に、日の出は 4:25、日の入りは 19:00 で同時刻・・・微妙な差(数秒)までについては知らないけれど。
(*)東京天文台: https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/2024/s1306.html

なお、夏至を中心に、日の出・日の入りは、最も早く・最も遅くなる日が、前後にずれている。
■ ウェザーニュース
「二十四節気『夏至』 冬至と比べて昼の長さはどれくらい長い?」(2021/06/21 05:01)
    ー https://weathernews.jp/s/topics/202106/200085/#google_vignette
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実は、日の出が最も早いのは夏至の一週間ほど前で、日の入りが最も遅いのは夏至の一週間ほど後となっています。夏至はあくまで、昼間の長さが(日の出から日の入りまで)が最も長い日のことなのです。
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なお、夏至の期間を3つに分けた「七十二候」は次の通り。
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・初候  乃東枯(ないとう かるる)     ウツボグサの花穂(かすい:花が縦に群がる)が黒ずむ
・次候  菖蒲華(しょうぶ はなさく)  あやめ**の花が咲く
・末候  半夏生(はんげ しょうず)     烏柄杓(カラスビシャク)が生える
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(**)漢字「菖蒲」は、似た花の「ショウブ」(ショウブ科)と「アヤメ」(アヤメ科)のどちらも使える。梅雨入りの今、水辺を好むショウブが合いそうだが、夏の時期から見て乾地に咲くアヤメが一般的

カルガモとカラス

きょうは、午前 10:00ころから、夕方 17:00ころまで、雨が降り続いた。このところずっと家にこもっていたので、この雨上がりのタイミングに外出することにした。

実は、野鳥観察(探鳥会)のベテランの方から、ほぼデイリーに配信いただいているメールに、「カルガモ」親子の生息場所についてあたらしい情報があったからだ。

雨上がりの夕方(18:00 直前)だったため、カメラにおさめるには少々薄暗い、そんな時刻に、水辺にたたずむ母カルガモにヒナたちが集まり、ふところに潜り込んだのが見えた。
そのとき、頭上で「カラス」の鳴き声がした・・・と合わせて、「マルガモ」が水上に舞い降りた直後、カラスが一羽、水辺に降りてきて、母カルガモへと近づいた

母カルガモ(写真左上)とマルガモ、そしてカラス
カラスは次第に距離を縮めた。すかさず、水上のマルガモが羽ばたいて水音をたてながら、母カルガモに近寄った。観察する私はどうすることもできない*・・・カラスを追い立てたいと気が逸(はや)る。しばらく緊張関係が続いた後、カラスは飛び立った。でも、そんなに遠くではない(様子見するためかもしれない)。
・・・しばらくその場に居合わせたけれど、最後まで見届けることなく、わたしはその場を去った。
(*)追記6/22: カラスを追い払うには、石を拾って投げるポーズをするだけで効果があると、ベテランの方からうかがった。


帰り道、雨上がりとはいえ、上空は鼠色のまま。ただし、南、西、東の地平線に、雲と地面の間に隙間ができて、青い空が微かに覗いて見えた。北の地平線は、家屋に隠れて確認できなかった・・・。

(資料)「ゆめ(Երազ)」(Շահազիզ)

コーカサスの内陸国に、かつて大国であった不思議な文字を持つ「アルメニア」がある。歴史的にユダヤ人に似たディアスポラの運命に翻弄され、現在、国内よりも海外に倍近く人口が離散しているという。
言語は、何と「平叙文での基本的な語順は〔主語S+目的語O+動詞V〕のSOV型」とのこと。会話の習得に役立つツールに「LingoHut」*があるが、ちょっと手が出せない。残念!
(*)LingoHut: https://www.lingohut.com/ja/l76/アルメニア語を学ぶ

アルメニアの詩人「Smbat Shahaziz(Սմբատ Շահազիզ)」(1840年~1908年)の詩「ゆめ(ԵՐԱԶ)」が歌になっている。哀調を帯びた曲に、どこかで聞いたような気になる。

(本ブログ関連:”路に立つ木は曲がって”)

次は、アルメニア語が全く不案内なので、生成AIの「ChatGPT」、「Gemini」による日本語訳を併記した。

詩「ゆめ(ԵՐԱԶ)」
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Ես լսեցի մի անո՜յշ ձայն, -
Իմ ծերացած մօր մօտ էր, -
Փայլեց նշոյլ ուրախութեան,
Բայց ափսո՜ս որ երազ էր:

Կարկաչահոս աղբիւրն այնտեղ
Թաւալում էր մարգարիտ, -
Նա յստակ էր, որպէս բիւրեղ,
Այն երա՜զ էր ցնորամիտ:

Եւ մեղեդին տխուր, մայրենի
Յիշեց մանկութեան օրեր.
Մօրըս համբոյրն ես զգացի,
Ա՜խ, ափսո՜ս, որ երազ էր:

Կուրծքին սեղմեց կարօտագին,
Աչերս սրբեց - շատ թաց էր, -
Բայց արտասուքս գընում էին...
Ա՜խ, այդ ինչո՞ւ երազ էր...


私は夜明けにひとつの(優しい)声を聞いた、
それは亡き(歳老いた)母のそば(もと)にあった、
喜びのしるしを囁いて(光が輝いて)いたが、
ああ、それはただ風のざわめき(夢)であった。

そこには桜の木が立っていた(せせらぎ流れる泉があり)、
真珠を咲かせ(転がし)ていた、
微笑むかのように見えたが(水晶のようにすんでいて)、
それはただの巧妙な幻影で(驚くべき夢で)あった。

そしてポプラの木、しなやかで優しい(悲しくも懐かしいメロディーは)、
幼少期(幼い日)の日々を思い出させた。
私は母がそばにいるように(キスを)感じたが、
ああ、それはただ風のざわめき(夢)であった。

苦しみで目を閉じた(胸に憧れを抱きしめ)、
涙が溢れた - 耐え難かったが(目を拭いたけれど)、
しかし、なぜ、なぜなのか(涙は流れ続けた)、
それはただ風のざわめきであった(ああ、あれは夢だったのか)。
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ChatGPT 訳説明(原文)
・こちらが、アルメニアの詩人スンバト・シャハジズの詩の日本語訳です:
・この訳は、オリジナルのアルメニア語詩の感情豊かな雰囲気を尊重しつつ、日本語に忠実に再現したものです。

Gemini 訳説明(原文)
・この詩は、アルメニアの詩人サイアト・ノヴァ**によって書かれたものです。彼の詩は、愛、喪失、そして故郷への憧憬をテーマにしたものが多く、アルメニア文学の中で最も愛されている作品の一つです。
(**)Geminiが、なぜ詩人を間違えたのかどうか、判断する術を持ち合わせてない。
・この詩の中では、語り手は美しい歌声とせせらぎ流れる泉を夢に見ます。これらのものは、語り手にとって幸福と安らぎの象徴であるようです。しかし、目覚めると夢であったことに気づき、深い悲しみと喪失感に襲われます。
・この詩は、人生の儚さと、私たちが失ったものへの憧憬を美しく表現しています。

Gemini:補足
・この翻訳は、詩の意味をできるだけ忠実に再現することを心がけました。
・詩の中の比喩やシンボルは、日本語に翻訳すると意味が伝わりにくくなる場合があります。そのような場合は、原文のニュアンスをできるだけ残すように努めました。
・詩の形式は、原文のリズムや韻律を考慮して日本語に再現しました。

Gemini:参考資料
・Սայաթ-Նովա - Ես լսեցի մի անո՜յշ ձայն 
・Sayat-Nova - I Heard a Sweet Voice 


Ruben Hakhverdyan & Lilit Pipoyan- Yeraz
https://www.youtube.com/watch?v=e8tFkrE2X7s


Երազ - Ես լսեցի մի անուշ ձայն - Դավիթ Մաթևոսյան -Yes lseci mi anush dzayn
https://www.youtube.com/watch?v=agL4tBOphyE

2024年6月17日月曜日

ハルシャギク

この時期、公園の散歩道の傍らには、棘を持つ「ワルナスビ」が白い(ときには淡い紫の)花を咲かせている。公園を横切る小川の岸辺(川原)に、もっと目立つ花がある。それは「ハルシャギク」の黄色の花だ。花(舌状花)の中央には、焦げ茶色の花(筒状花)があって、アクセントになっている。ハルシャギクの黄色の花は、緑の草々のなかに帯状に群生して、日ましに増えているような気がする。

(本ブログ関連:”ハルシャギク”)


ヒメジョオン
小川に沿った散歩道に、「ヒメジョオン」の白い花が群れている。地味な野草で、似た花に「ハルジオン」があって、ヒメジョオンとの違いが気になる。ハルジオンは、葉が茎を抱く(包む)ように付いているかどうかが見分けのポイントだ。かつ、蕾(つぼみ)が下を向くというが、ヒメジョオンの蕾もけっこう下を向いているものがある・・・だんだん区別に自信がなくなる。

(本ブログ関連:”ヒメジョオン”)

ネムノキ
小川の土手に、「ネムノキ」が一本立っていて、遠目に薄紅色の花が見える。近くに寄って観察すると、細い「淡紅色の花が10~20個集まって」いるのが分かる。ネムノキの葉の並び方を「羽状複葉」というそうだが、むしろシダに似た古代の趣きがする。花も葉も不思議な木だと思う。
ー ネムノキから、ねむの木学園、宮城まり子、吉行淳之介を思い出す・・・。

(本ブログ関連:”ネムノキ”)


(追記)
ガクアジサイ
先日(6/15)記した「ガクアジサイ」を再確認した。葉にうぶ毛が無いなどから「ヤマアジサイ」と違うと感じた。

2024年6月16日日曜日

滄浪泉園と市民講座

午前に定例開催の自然観察会を欠席した。実は昨年の12月17日以来のこと、およそ半年間にもなる・・・もはや、諦めたといってもいいかもしれない。昨晩、出席しようと前向きだったにもかかわらず、今朝になって、現地集合時刻を15分過ぎているの気付いたほど。
ー 今月末(6月29日)に別場所で開催の、一般公開の自然観察会には参加するつもりだ。

滄浪泉園
自然観察会の欠席を補う意味から? 市街地にある「滄浪泉園」*へ出かけてみた。同園は、大通りを背に南側に向って、国分寺崖線の斜面を利用して設けられた別荘跡地で、回遊式の庭園は丁寧に自然が保全されている。
(*)滄浪泉園:明治~大正時代に活躍した名士の別荘地で、犬養毅元首相によって名付けられた。

(本ブログ関連:”滄浪泉園”)

受付を通り園内に入ると、樹々がうっそうと繁り、外界の喧噪から隔離される。聞こえてくるのは、風に揺れる木立の葉擦れ音ぐらい。一気に場面転換される。
園の斜面下には、崖線からの湧水(「東京の名湧水57選」に選ばれた)が溜まる池があり、やがて野川に注がれる。

園内を巡ってすぐ、はたと気付いた。湿気の多い日かに特有の「ヤブ蚊」の襲来だ。これには参った・・・半袖姿のこの時期は特につらい。さらに、順路を覆う枝葉から、小さな虫やダニが落ちて来るのではないかとハラハラする。実際、ヤブ蚊に手首をやられて腫れた。
(どこかに巣でもあるのだろうか、樹上のカラスたちが必死に鳴き続ける道筋があった)


市民講座
滄浪泉園でしばらく過ごした後、近くで開催の市民講座会場へと向かった。
講演は「近世日本の城郭の復元」について、歴史解説と復元計画の事例紹介であった。正直なところ、門外漢には講演内容について、どう信頼すればよいのか分かりかねた。残念な結果だった。

2024年6月15日土曜日

映画「九十歳。何がめでたい」を見たい

きょうは午前中、公園を巡って草花を(軽く)観察した。そして午後は、久し振りに近隣街へ出かけて(軽く)買い物をした。今回は、近隣街での買い物について記す。

電車に久しぶりに乗る。買い物はAmazonで済ませればよいのだが、そうするとますます出不精になる。駅の階段を上り下りして、足腰を鍛えるためでもある。電器店やユニクロを廻り買い物をしたが、目当ては書店での本探しだ。

■「ワイド版 散歩が楽しくなる 雑草手帳」(稲垣栄洋著、東京書籍)
「雑草」について多数の著書がある、稲垣栄洋氏の「ワイド版 散歩が楽しくなる 雑草手帳」を書棚に見つけた。雑草はどこにでも在って目にしやすい・・・身近に観察できる気安さに合わせて、興味深い話題を散りばめた、とても読みやすい図鑑でもある。例えば、次のように。
・「シロツメクサ」は「詰め草」でマメ科。「ツメクサ」は「爪草」でナデシコ科。
・ダーヴィンが「種の起源」の中で、「アカツメクサ」を例に、「野良猫が多い村では、クローバーがよく茂る」と書かれた、「風が吹けば桶屋が儲かる」式の話を紹介している。その理由は・・・。


■「九十歳。何がめでたい」(佐藤愛子著、小学館文庫)
ところで、かつて狐狸庵先生(遠藤周作)と仲の良いグループに作家の佐藤愛子がいて、今も女性版狐狸庵の役割を果たしている・・・とても息の長い活動のようで、今回、齢に合わせて書かれたエッセイが映画化されるという*。今月の21日に全国公開とのこと。

書店と同じビルに喫茶店があって、そこでしばらく読んでみた。べらんめえ調の刺さる言葉を随所に配置していて、その表現に噴き出し、思わず身をよじらせた。老化が何だ、老化ですべてを片付けるなよといわんばかり・・・啖呵の切り方が本当にうまくて納得できる。映画もぜひ見てみたいと思っている。

(*-1)松竹株式会社: 映画『九十歳。何がめでたい』
    ー https://movies.shochiku.co.jp/90-medetai/
(*-2)予告編:「『九十歳。何がめでたい』本予告60秒【6.21㊗公開】」
    ー https://www.youtube.com/watch?v=V9QOk8sDNvw&t=60s

紫陽花、半夏生

きょうは午前中、公園を巡って草花を(軽く)観察した。そして午後は、久し振りに近隣街へ出かけて(軽く)買い物をした。今回は、公園巡りについて記す。

公園に、あまり目立たない出入口があって、木立に覆われた湿った場所がある。そこに、いろいろな姿をした「アジサイ(紫陽花)」が一列に植えられている。アジサイは、普段どこでも目にする余りにも身近な存在である。実は原産は日本とのこと。ちなみに、アジサイの学名の命名に、シーボルトとの因縁がある*。
(*)「アジサイとシーボルト」(神戸市立森林植物園 あじさい情報センター)
    ー https://www.kobe-park.or.jp/shinrin/ajisai/arekore/arekore07/

アジサイは、細い幹がいくつも伸びて、その先に大きな花を咲かせる様から、大型の野草と勘違いしてしまいそうだが、落葉低木の一種であり、その花は、色も形も多様だ。Wikipediaによると:
・アジサイの花は、4枚の顎(がく)片が変化してできた装飾花だそうだ。
・アジサイの花の色は、土壌の酸性度(ph)によって色が変化する。「酸性ならば青、アルカリ性ならば赤」になる。色彩は、〔土壌のアルミニウム・イオンの量〕 + 〔アジサイの色素アントシアニン〕の反応により決まるという。

アジサイの原種は、日本の「ガクアジサイ」で、次の写真の右端の形態にあたるが、似たものに「ヤマアジサイ」があって、公園のアジサイがいずれなのかよく分からない**。


(**-1)ウェザーニュース:「大きいのはどっち? ガクアジサイとヤマアジサイの見分け方」
    ー https://www.youtube.com/watch?v=Mppy_B3y95M
(**-2)追記 6/17: 葉の形状について、うぶ毛が少なく・やや厚いことから、ガクアジサイと推測した


オカトラノオ(写真左)、ハンゲショウ(写真中央)、クサノオウ(写真見)
公園併設の「自然観察園」の西側を(軽く)巡ってみた。土曜日でもあり、子連れの家族や、中高年の集団が多く訪れていた。
・「オカトラノオ」: アニメの「ちびまる子ちゃん」に登場するキザ(気障)な性格が特徴の「花輪くん」の髪形を思い出す。ちょっと異質感をかもし出す白色総状の花が目立つ。
・「ハンゲショウ」: またこの季節が来たかと。昔の女性が、首筋に白粉を厚く塗り付けた様をどうしても想像してしまう。
・「クサノオウ」: とても地味な花だが、「皮膚疾患に有効な薬草という意味で瘡(くさ)の王だという説」(Wikipedia)があるそうだ。見かけによらず、薬効があったのだろう。

2024年6月12日水曜日

深夜にスポーツ番組を見ること

深夜に目が覚めるのは、歳のせいで致し方ない。寝起きついでに、たまたまテレビをつけたところ、目にした番組に熱中してしまい、そのまま見入ってしまった。

きょうの日付に変わった午前1時26分に、NHK総合テレビで放送*された、2011年のFIFAワールドカップでの日独女子サッカーの試合だ。それまでドイツに連敗していた日本の女子チームが長いつばぜり合いの末、延長戦で丸山選手のゴールの結果、1-0で勝利した映像だ。
(きょうの地上波の放送は、BSで放送されたものの再放送のようだ)

(*)「FIFAワールドカップ伝統の試合 ノーカット 女子2011年準々決勝 ドイツ-日本」
    ー https://www.nhk.jp/p/fifanocut/ts/L3R8G119QZ/episode/te/GV19V9765L/

まさか延長戦になるとは。深夜に目覚めた理由との葛藤も始まった・・・。

延長戦で丸山選手が決勝ゴールした後、終了までの間、別の意味で頑張って見つづけた。

それはともかく、2011年のFIFA女子ワールドカップの日米決勝戦も、いずれ放送されるだろう。優勝トロフィーを持ちあげた澤選手を囲む選手たちのバックに、金色の紙吹雪が舞い上がった光景は今でも目に焼き付いている。次回の放送が楽しみだ。

2024年6月10日月曜日

クマノミズキ、ヤエクチナシ

昨深夜から降り始めた雨は、今朝になってようやく止んだ。とはいえ、昼前に家を出たとき、まだ霧雨状態だった。気にせず公園へ向かううちに、空は明るみ晴れ渡った(とはいえ、安定したものではなかったが)。

まず公園の南側を周って、いつもの観察路のある北側へ移動したとき出会った、花が咲いていた次の樹々について記す。


クマノミズキ(写真左)、ヤエクチナシ(写真右)
・公園南側から北側へ陸橋を渡ったところに、落葉高木の「クマノミズキ」の一木が立っていた。木全体が白い花に覆われていて、近づいてよく見ると、細くて小さな花弁であることが分かる。樹名板に「熊野水木。落葉高木。葉が対生します。枝先に白い小さな4弁花が多数つきます。果実は黒く熟します。ミズキ科」と記されている。
・公園北側の出入り口に常緑低木の「ヤエクチナシ」(クチナシの八重咲き)があって、きょう現在、花弁がいくつか開き始めた。かつ蕾(つぼみ)がまだまだ多数ある。
このところ、何度か触れたが、やっとカメラにおさめたので次に載せる。

入梅 2024

最近小雨が続く。天気予報から、東京もそろそろ来週あたり「梅雨」ではと感じる。すでに、沖縄・奄美(5/21) → 九州南部(6/8) → 四国(6/9)の順に「梅雨入り」している。(ちなみに今年の梅雨入りは、全般に遅れ気味とのこと)

「日々の歳時記」(広瀬一朗、中日新聞東京本社)に、夏の季語として、梅雨入りを「ついり」と読むが、梅雨そのものを「ついり」ともいうそうだ。発音としても、文字数としても短く直せつ的で按配よさそう。

実際の気象観測による梅雨入りとは別に、「雑節」に「入梅」があって、きょう(6/10)がそれにあたる。Wikipediaは、入梅について次のように記している。
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(入梅は、二十四節気の)「芒種」当日から9日後までである。新暦ではおよそ6月4日から6月16日までを変動し、平均すれば6月10日ごろとなる。
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昨夜来の雨も、朝方にはやんだ。梅雨は行動範囲を狭めると不満をいうのは、都市生活者のわがままでしかない。きのう、農家の方にジャガイモの話をうかがったばかりでないか。農事者にとって、雨は栽培に必須であり、梅雨は天からの恵みのときに違いない。


■ 気象庁
・「天気予報等で用いる用語」に、気象としての「梅雨入り」について「数日から一週間程度の天候予想に基づき、地方予報中枢官署が気象情報として発表」すると説明している。 
 ー https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kisetsu.html
・「令和6年の梅雨入りと梅雨明け(速報値)」
 ー https://www.data.jma.go.jp/cpd/baiu/sokuhou_baiu.html
地方令和6年平年差昨年差平年昨年
沖縄5月21日ごろ11日遅い3日遅い5月10日ごろ5月18日ごろ
奄美5月21日ごろ9日遅い3日遅い5月12日ごろ5月18日ごろ
九州南部6月8日ごろ9日遅い9日遅い5月30日ごろ5月30日ごろ
九州北部6月4日ごろ5月29日ごろ
四国6月9日ごろ4日遅い11日遅い6月5日ごろ5月29日ごろ
中国6月6日ごろ5月29日ごろ
近畿6月6日ごろ5月29日ごろ
東海6月6日ごろ5月29日ごろ
関東甲信6月7日ごろ6月8日ごろ
北陸6月11日ごろ6月9日ごろ
東北南部6月12日ごろ6月9日ごろ
東北北部6月15日ごろ6月9日ごろ


■ ウェザーニュース
・「関東・甲信エリアの梅雨情報」
 ー https://weathernews.jp/s/news/tsuyu/kanto/
・「2024年梅雨の見通し」
 ー https://weathernews.jp/s/topics/202405/150135/

2024年6月9日日曜日

(昨日に追記)シャドークイーン(ジャガイモ)とクチナシ

きのうのブログ(6/8)に、「ムラサキツユクサ」の花を記したが、他に不明の畑地に咲く野菜の花と、小公園入口の木の花について、きょう確認が取れたので、昨日のブログに追記した。

重複する記述になるが、念のため次の通り。

■ ワルナスビの花に似た花が咲く野菜 について
・農家の方が運よく居合わせたので、教えてもらった。
ー 品名「シャドークイーン」の「ジャガイモ」。ジャガイモは、ナス科の植物
ー 実の中身が紫色をしており、花は白いとのこと。
ー 写真も追加した。

■ クチナシの花か? について
・花を分かりやすく写真に撮って、Googleの画像検索をした。
ー 画像検索の結果。「クチナシ」との回答を得た。
ー 花に鼻を近づけたところ、甘い芳香がした。
ー 写真も追加した。

2024年6月8日土曜日

ムラサキツユクサの花

昼近くに、快晴の空と爽やかな風に誘われて公園へ出向いた。途中、畑で花を咲かせている野菜が気になったが・・・分からずじまい。何の野菜か探す術(スキル・知識)がないと言い訳するしかない。公園の小川は、水量も十分のようでなにより。ただし水鳥は見つからない。

■ ワルナスビの花に似た花が咲く野菜
・公園へ行く途中に畑があって、小さな畝に、野草の「ワルナスビ」とそっくりな花を咲かせる野菜が育っていた。「なすび」の栽培かと思ったが、花弁が白色で気になる(なすびの花は一般に紫色)。ネットに「白なすび」の花は白色という情報があるが。もし、畑地に農家の人がいれば、何の野菜か尋ねたいところ。
・ワルナズビの花は白色が多い気がしたが、公園の道端をよく探すと、薄紫色のものも結構ある。この場合の色の差は、小さな変異に過ぎないだろうけど。

(追記 6/9)
上記畑地そばを通りかかったところ、農家の方がいて野菜の名前などを教えていただいた
ー 品名「シャドークイーン」の「ジャガイモ」。ジャガイモは、ナス科の植物。
ー 実の中身が紫色をしており、花は白いとのこと。
ー 写真も追加する。


■ ムラサキツユクサの花
公園内を巡っていたとき、「ムラサキツユクサ」の花と出会った。小振りの「ツユクサ」と比べて丈が大きく、花弁の数もツユクサの2枚に対して3枚と多い。同じツユクサ科だが、サイズ感が違って分かりやすい。


(参考)「アタマの中は 花畑」
 「【露草】ツユクサとムラサキツユクサの違い・特徴は?」(あんだば氏、2022-06-15)
    ― https://www.kankitsukeip.com/entry/2022/06/15/220503

■ クチナシの花か
・公園の入り口に低木の「ヤエクチナシ」が例年白い花を咲かせている。今年はツボミばかりで、まだ見せていない・・・と思ったが、よく探すと2輪ほど咲いているのを見つけた。これから楽しみだ。
・実は、住宅街に小サイズの公園があって、その入り口に2株ほど「クチナシ」と思われる木が白い花をいっぱい咲かせている。ただし、一瞬前を通り過ぎただけで、芳香を確認するでもなく、観察・鑑別する力量もない。

(追記 6/9)念のため、カメラにおさめた。そのうえで、Googleの画像検索をした。
ー 画像検索の結果。「クチナシ」との回答を得た。
ー 花に鼻を近づけたところ、甘い芳香がした。
ー 写真も追加する。

2024年6月7日金曜日

(資料)ドクダミ

今年も庭一面に、ドクダミ科の多年草植物「ドクダミ」が生えていて、どう扱うか考えあぐねている。なにしろ草刈りは面倒な作業なので、年一回しかやってない。いつものようにナイロンコード式の草刈り機で一掃するしかないのだが・・・いつやろう。
ちなみにドクダミの仲間に、自然観察園で6-7月ころに葉の一部を白く化粧する「ハンゲショウ」がいる。こちらは、ドクダミほどの臭気はない。

(本ブログ関連:”ドクダミ”、”ハンゲショウ”)

(参考)皿倉山VC(ビジターセンター)
「第28話『ドクダミ科は不思議な要素を含んだ植物です』」(田代誠一氏)
https://www.hobashira-aigo.jp/docs/第28話「ドクダミ科は不思議な要素を含んだ植/


ブログに、庭のドクダミについていろいろと小言・不満を記しているが、刈り取り作業の結果を報告をしたことがない。作業は体力を消耗する・・・草刈りした後、さらに鍬(くわ)を使って地中の根を絶やす必要がある。そんなわけで、ぐったりして書くことを忘れている。

今年の草刈りはいつやろう、「梅雨明け」にでもするか・・・。


ドクダミの効用
毒性もない、三大薬草といわれるドクダミで茶作りにチャレンジしてみようかな。Wikipediaに次のよう記されている。
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・花期の地上部を陰干し乾燥させたものは、日本では生薬として十薬(じゅうやく; 重薬や蕺薬とも書く)とよばれる。
十薬の煎液には、利尿作用緩下作用高血圧・動脈硬化の予防作用抗炎症・鎮静作用駆虫作用などがあるとされる。
・民間では乾燥した(焙煎することもある)花つきドクダミを煎じ、ふつう1日3杯程度服用する。ただし、妊婦の服用や過剰摂取、長期の連続使用は避けるべきとされる。
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ドクダミは邪魔もの扱いされているが、ドクダミ茶、チンキなどにすると薬用があるようで、その作り方をネットで調べてみた。

(資料-1)ドクダミ茶、チンキの基本
「Food for Well-being KAWASHIMAYA」サイト
・「どくだみの効果効能|どくだみ茶やチンキなど活用法もご紹介」(監修 稲尾貴子)
    ー https://kawashima-ya.jp/contents/?p=11300#SEC_04

(資料-2)健康茶:ドクダミ茶の作り方
 ・小量の茶葉の作り方(試飲の感想がある)
    ー https://www.youtube.com/watch?v=kG2dZlnkvtk
 ・大量の茶葉の作り方
     ー https://www.youtube.com/watch?v=a6Xy6etf3BY
 ・強烈な試飲の感想がある茶葉の作り方
    ー https://www.youtube.com/watch?v=DW6_LPXACk0

(資料-3)虫除け:ドクダミチンキの作り方
 ・野菜を食う害虫の駆除
 ・花を瓶詰にして焼酎に漬ける。噴霧して使う
    ー https://www.youtube.com/watch?v=bdnGoljO91M

2024年6月5日水曜日

芒種 2024

きょうは、二十四節気の「芒種(ぼうしゅ)」。イネ科植物*の籾殻(もみがら)に見られる「棘(とげ)」、すなわち「(のぎ)」を持つ栽培植物の「種」を播(ま)くころ。ただし、現実の6月は、田植えの時期でもあるので、種まきはもっと早い。
(*)イネ科植物:「イネ、ムギ、タケ」と「トウモロコシ、キビ、ヒエ、ススキ」の2系統

(本ブログ関連:”芒種”)

最近寝不足で、昼下がりに転寝してしまった。目が覚めると、掛け時計が4時を指していた。明け方の4時かと勘違いしそうになったが、それにしては明るすぎる・・・ようやく気付いた。NHKの「チコちゃん」に、「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と叱られそうな気がした。


「芒」の字について

・記憶違いなのか、ネットを探しても見当たらないものがある。それは、麦畑で遊んだ子どもが、芒(のぎ)に目を突いて失明するという話しだ**。今は、そんな遊びもない時代なのか・・・。
(**)動物病院(現在は犬が散歩中に被害にあう): https://119.vc/aimblog/archives/204

・小児のウィルス性感染症に「はしか(麻疹)」がある。その語源に「芒」があるそうで***、症状が、イネ科植物の穂先にあたってチクチクするのと似ているからという。
(***)「看護roo!」用語辞典: https://www.kango-roo.com/word/20903

・そもそも「芒」の文字は、草かんむり「艹」に「亡」****が組み合わさっている。亡は「亡ぶ」の意があることから、こんな気分になる・・・、すなわち、「麦穂」や「稲穂」がたわわに実ることは生存へつながるため黄金に例えたりするが、風に吹かれて一斉に揺れる景色を見ていると、何故かボンヤリした手がかりのない感がしてくる。
(****)書き順辞典(楷書では「亡」の文字): http://kakijun.com/c/8292.html

2024年6月4日火曜日

昼の自然観察園

夜の7時過ぎ、遠くで雷鳴がした。山の影のように轟きを変化させ、間をおいて繰り返しながら近づいてきた。小雨を従えていたらしい、雨音が始まった。ときどき雷鳴がゆるりと、そしてだらだら響いた。雨雲の移動に伴う現象だろう。

昼間、おおかた快晴で、日射しがカラッとして過ごしやすかった。そこで、公園併設の「自然観察園」へ出かけた。人影はちらほら、賑わせたのは雑草ばかり。「ドクダミ」が勢力を増している・・・ 観察園を支配するのではないかと気になるほど。

園の入口にある掲示板は、月ごとに推奨の草花写真を地図上にプロットしている。ざっと見渡して、今月は地味なようである。とはいえ、掲示板横に配置の(今月の)「花だより」(見ごろの花一覧と観察順路図を記載)を手に園内(西側)を巡った。

ユキノシタの花(写真左)、ヤブヘビイチゴの実(写真中央)、ムラサキシキブの花(写真右)
・子どものころ、切り傷に効能があると教わった「ユキノシタ」の丸い葉の間から伸びた、細い枝先に白い花を咲かせている。下向きに2つに分かれた花弁は思った以上に小さい。草むらに、葉を見つけるのが先だった。
・観察順路の脇に生えた雑草の影から、「ヤブヘビイチゴ」の赤い実が顔をのぞかせた。そのなかでも、大きな実を見つけ撮ってみた。実に見事なサイズだったので、思わず食べてみたくなるほどだった。
・園内を巡った終り方、掲示板近くに戻って来たとき、落葉低木の「ムラサキシキブ」に淡紅紫色の花が咲いていた。秋の丸い紫の実もそうだが、初夏の花もかわいらしく、紫式部の名を思い出して惹き付けられる。

2024年6月3日月曜日

雷雨、地震、そして麦と米の栽培カレンダー(「麦打ち唄(棒打ち唄)」)

雷雨
きょうの午後4時半過ぎ、激しい降雨とともに雷鳴が轟いた。テレビニュースは「ゲリラ雷雨」と報じた。そして夜、また降り出した・・・。
実は、きのう(日曜日)の午後1時過ぎ、市民講座を聴講しようと家を出たところ、すぐに大粒の雨が降ってきたので、慌てて家に戻った(雨脚を懸念して欠席した)。

こんな雨降りに、「梅雨入り」間近かというとそうでもない。今年の先陣を切って梅雨入りした沖縄、奄美地方でさえ、例年と比べて約10日ほど遅い。天気予報によれば、関東・甲信地方は、これから後は晴れの日が続くという。数日すれば、連日の雨をケロッと忘れているだろう。(きょうの雷雨も10数分間しておさまり、「ドバト」が鳴きだせばあっけない)

地震
それよりも、早朝の能登半島先端の「珠洲(すず)市」と、それに隣接する日本海側の「輪島市」で、震度「5+」(5強)の地震が、今年の元旦以来繰り返された。ただし、東京では体感できなかった。だからという訳ではないだろうが、地震についてのテレビ報道がとても薄かったのに驚く。

■ 気象庁:地震情報(詳細情報)
https://www.data.jma.go.jp/multi/quake/quake_detail.html?eventID=20240603063636&lang=jp
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・地震検知日時       2024/06/03 06:31
・緯度/経度     北緯37.5度 / 東経137.3度
・マグニチュード    5.9
・震源の深さ         10km
・震央地名            石川県能登地方
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麦と米の栽培カレンダー
ところで6月の景色に、「ムギ」の収穫と、「コメ」稲の苗を植える 田植が浮かぶ。気になるのは、一年を通した米と麦の栽培カレンダーだ。町の住人にも理解できる、月別の農作業を知りたくネットを探したところ、次のカレンダーがあった。

■「おいしい大麦研究所」サイトの「大麦百科」に、「日本の風土で育つ大麦の一年」(2019年10月02日)の記事に、「大麦」・「米」の農作業の解説と「大麦栽培カレンダー」(月別表形式)が掲載されている。
https://www.hakubaku.co.jp/omugi-lab/hyakka/oomugi-ichinen/

栽培カレンダーは、大麦中心に、稲作はザックリと、次のように表示している(版権都合上、ことばで記述する)。
大麦
    11月:種まき → 1~2:麦踏 → 4~5月半:出穂 → 5月:登熟 → 6月:収穫
(「夏は稲、冬は麦という」二毛作の場合)
    6月:田植え → 9~10月:収穫
   
6月は、麦を収穫、米は田植えということになる。


「麦打ち唄(棒打ち歌)」
麦については、天日干しした後、麦打ち(脱穀作業のため「麦打ち唄」がかつて歌われた)がある。この歌には、どの地域でも、十七八の娘を思い浮かべる歌詞がある。仕事が終盤になると誰しも余裕が出るのかな・・・オットットット農家は忙しい、田園地帯なら稲作作業が待っているだろうし、水が乏しかった江戸時代の武蔵野台地の場合は、どうやら栗、蕎麦(ソバ)、豆などの農作業があるのかな?

(本ブログ関連:”麦打ち唄”)

Youtube: 東京都下の多摩地区にある清瀬市の「棒打ち唄」より
- 清瀬の仕事唄6「棒打ち唄2」〈制作 清瀬市郷土博物館学芸員 内田祐治氏〉
- Youtube(清瀬市郷土博物館 Museum Kiyose)の「...もっと見る」に解説がある

2024年6月1日土曜日

野鳥観察(68)

夏になると、早朝4時過ぎには窓がうっすら明からむ。深夜3時過ぎまで起きていたため、なかなか寝つけないでいるうち、5時となり起床する。きょうは、野鳥観察(探鳥会)の日なのだ。

(本ブログ関連:”野鳥観察”)

今朝も少しひんやりする。長袖シャツ姿で出かける。早朝の住宅街を「ヒヨドリ」が元気に飛び交い、観察場所の公園に入ると「ウグイス」が「ホーホケキョ」と迎える(帰りもそうだった)。集合場所手前の橋から小川を見おろしたところ、「カルガモ」が1羽浅瀬にポツンと立っていた。
(明け方の別場所で、「カッコウ」が鳴いていたとベテランの方が語っていた)

探鳥会は、今回も新規参加者を得てスタートした。途中、遅れてきた会員も加わり膨らんでいく。そして、いつものように賑やかだが、公園内はいたって静か鳥たちの鳴き声、飛ぶ光景もわずか・・・先週(前回)よりも少ない。この時期はそうなのだとのこと。

下記内容も含めて、会長からこんなお話をうかがった。
ー 最近の住宅は雨戸の戸袋がない(シャッター方式多い?)、そのため「スズメ」が住宅難
ー 「クリ」,「トウネズミモチ」,「カツラ」の木に香りがある(桂=キャラメルの香り/秋)
ー モクセイ科の木は、葉の付き方が「対生」(ex.「イボタノキ」,「キンモクセイ」)

今回も、会長やベテランの方から解説いただいたり、自分なりに目視とカメラ写真で確認・整理したものから、次に記す(聞き間違いがありましたらご容赦)。
・シジュウカラ: 出発早々、樹間を飛んだ(その後も含めきょうの最多!!とのこと)
・ムク(ムクドリ): きょうの悪目立ちか、飛んだり、地面を歩いたり
・ボソ(ハジボソカラス): 探鳥会の趣旨でカウントの対象だが、わたしとしては・・・
・メジロ: 鳴き声がした、「長兵衛、中兵衛、長兵衛中兵衛」と例えると教わった
    -------
・ヤマボウシ: 木立の遠くに、薄紅色の花を咲かせているのが見えた
・イボタノキ: モクセイ科の特徴として香りがあるそうだが、花に鼻を近づけたが・・・分からず
    -------
・ワルナズビ: 路傍に咲き始めた。ちょっと見に可愛いけれど棘(トゲ)がある有害雑草


今回、チャンスに恵まれず不発に終わりそうなので、何かいいものがないかと思案した。
・そうだ、観察路として脇道を通るグラウンドで、早朝働いている「ロボット草刈り機」を思い出してカメラにおさめた。家庭用(私は所有してないが)掃除ロボットのような動きをしている。
・終着地点に向かう道すがら、あちこちに咲いている「ワルナスビ」の花が目に留まった。これもおさめておこうと思った次第。