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2025年7月22日火曜日

大暑 2025

きょうは二十四節気の「大暑(たいしょ)」で、この処の天気の通り、夏真っ盛りの快晴と熱射がつづく。天気予報の記事に、来週水曜日(7/30)まで「晴マーク」が付いている。

(本ブログ関連:”大暑”)

地元の小・中学校の「夏休み」は、7月21日(月曜日:祝日「海の日」)~ 8月31日(日曜日)まで。しかし、ご近所の子どもたちの声が少ないのは、この暑さのせいか。「熱中症」を恐れて、外出を親から止められているのかもしれない。

探鳥フィールドに棲む野鳥も急におとなしくなってしまったようだ。連日観察記録写真を配信していただいているベテランの方も、今月上旬から夏休みになっている。この暑さで、野鳥はフィールドに留まる「留鳥」になりえず、遠く奥多摩の「里山」と往復する「漂鳥(ひょうちょう)」になり、暑さをしのいでいるのだろうか(「渡り性の変化」か?)。

また、このところ参加をさぼっている、野草を中心に月一回開催(午前9時~昼)の「自然観察会」では、7月20日(日曜日)の観察会を「暑さ指数」*の危険アラートにもとづいて中止された。雨天中止ではない珍しいことで・・・。
(*)暑さ指数 = 乾球温度(気温)1:湿球温度7:黒球温度2の比率で計算(31以上危険)
    ー 環境省「熱中症予防情報サイト」:https://www.wbgt.env.go.jp/wbgt_data.php

今日も暑い。どうする、どうする。

2025年7月21日月曜日

端唄「夏の暑さ」

上方の端唄「京の四季」には、春は花(梅)、夏は夕涼み*、秋は山や寺の紅葉、そして冬は雪見(酒)が歌われている。(「江戸端唄集(端唄百番 六二)」倉田喜弘編、岩波文庫)
(*)夏の夕辺に「みそぎ(御祓)ぞ  夏はうちつれて  かはらにつどふ  夕涼み  よい よい よい よい  よいやさ」(みそぎ: 水で清める)

(本ブログ関連:”端唄”)

「京の四季」の夏に、二本の串で(まるで武士の <二本差し> のように)刺した豆腐田楽を食う楽しみもあったが、上記のごとく夕涼みを加えている。ひねりと賑やかさが夏にふさわしいのかもしれない。

ところで、夏の夜、清しく浴衣を着た若い女性たちがボーイフレンドとの待ち合わせ場所へ向かおうと駅に集まってくるのを見るのはよい光景だ。花火観覧だろうか、それとも盆踊りを楽しむのだろうか。浴衣姿は、辺りをパッと照らす。

せっかく端唄なので、色っぽさも欲しいところ。

■ Youtube(登録: 根岸悦子 - トピック)
「夏の暑さ」
    ー https://www.youtube.com/watch?v=d0gg2UyoQ8U
    ー 歌詞: 藤本英統「端唄俗曲選集(5)」: https://hidetofujimoto.info/custom5.html
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夏の暑さに すだれかがげて 縁(えん)のはし
そして 派手な浴衣に 薄化粧
ほんのりと 桜色 引き寄せて ン(あれ)さ
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2025年7月20日日曜日

AIで50’sオールディーズ

先日(7/17)、AIで作られた 60’sのオールディーズを楽しんだ。当時のポップの雰囲気を巧みに醸し出すAIの力に恐れ入った。”Udio/Suno”のAI作曲プログラムによる、架空の"Come Back To Me"という曲を何度も聞いたからだ。

(本ブログ関連:”オールディーズ”)

今度は、1950年代のロックンロールを聞いてみよう。こちらも作曲AIプログラム”Suno”によるもの。Youtube映像に、”50年代のロックンロール創始者”の一人である エルヴィス・プレスリー*を彷彿させる若者が描かれている。
(*)プレスリーは、歌手と同時にハワイを舞台にした映画で主演も演じた。以降の歌手**は歌だけに専念するようになった。
(**)エルヴィス以降の歌手について:本ブログ「小林信彦「60年代ポップ少年の嘘

(本ブログ関連:”エルヴィス・プレスリー”)

■ Youtube(登録:Shaydan***)
「Happy Birthday!  #50sstyle #50smusic #50soldies #aimusic」
    ー https://www.youtube.com/watch?v=-AJKTnhj_pA
(***)ドイツ発の作品:”この曲はAIプログラム”Suno”の支援を受けて作成した”と記している。(もちょっとパンチが欲しい)

2025年7月19日土曜日

桃の日

きょうは、<桃>の収穫量日本一*を誇る<山梨県>の果樹園芸会が制定した「やまなし桃の日」**で、一般社団法人日本記念日協会により認定・登録されている。
(*)「令和5年産もも出荷量」(農林水産省、令和6年1月24日): 都道府県別の収穫量割合は、山梨県が31%、福島県が26%、長野県が9%、山形県が8%、和歌山県が7%となっており、この5県で全国の8割を占めている。
    - https://www.maff.go.jp/j/tokei/kekka_gaiyou/sakumotu/sakkyou_kajyu/momo/r5/index.html
(**)「やまなし桃の日」: 日付は「百」をモモと読み、百が重なる1月1日から数えて200日目(百が二つで二百)に当たることの多い7月19日としたもの。また美味しい桃の出荷時期にも当たる。
    ー https://www.kinenbi.gr.jp/yurai.php?TYPE=ofi&MD=3&NM=415

先日(7/16)、米大リーグ(MLB)の「オールスターゲーム」が行なわれたのが、ジョージア州にあるトゥルーイスト・パーク球場だった。日本から見れば、大谷翔平選手の活躍だったが、試合前日の「レッドカーペットイベント」に大谷夫妻が登場した。真美子夫人が着用した <桃色のドレス> にも関心がいった。
現地アトランタの名産品である桃を意識してのようだ。ジョージア州には、名産の黄桃にちなんだ「桃の州」の異名がある(Wikipedia)。なにしろ、同州には桃の生産にちなんで「ピーチ郡」まである。

以前のブログに記したことだが、むかし(2005年4月17日)、鉱物採集で水晶の代表的産地である山梨県の「乙女鉱山」に行くため、中央高速の勝沼ICを降りたところ、盆地一面に桃の薄桃色の花が広がっていた。驚嘆して、目一杯の春を感じた思い出がある。それは、花に透かして枝も見える桜の満開と違って、ピンクの色彩が盆地を埋め尽くしたような錯覚させるものだった。

(本ブログ関連:”桃の花”、”乙女鉱山”)

桃の花から、陶淵明の詩「桃花源の記」にある<桃源郷>を連想する。漁夫が川の上流奥深くで発見した、古い衣裳をまとったいにしえ人の棲むところだ。桃の花が咲き、人々は平穏な生活をしている。ふたたび訪れようとしてもそれはできなかった。幻の土地***だ。
(***)中国では、自然のもとへ行こうと言うとき、この詩に語られた武陵の地名を使って、「武陵に行こう」と言うそうだ。

(本ブログ関連:”陶淵明”、”桃源郷”、”仙人”)

ところで、仙人が食した桃に平たい饅頭のような形をした「蟠桃(ばんとう)」がある。そういえば、最近、桃をまるかじりすることがないなあ。

(追記)
「桃」の字が付く女優といえば、河内桃子(1932年〈昭和7年〉~ 1998年〈平成10年〉)さんを思い出す。どの役を演じても、都会的で清楚な雰囲気がしたのを子どもながら感じた。

2025年7月18日金曜日

関東・甲信 梅雨明け 2025

きょう、気象庁から「梅雨明け」が発表された。今年の「梅雨入り」、「梅雨明け」とも、ほぼほぼ平年近くになった。
・梅雨入り(6/10): 平年6月7日、昨年6月21日 。
・梅雨明け(7/18): 平年7月19日昨年7月18日
今後の天気予報で、きょうから再来週の日曜日(7/27)まで、晴れが続くそうだ。だから完璧な梅雨明けといってよいだろう。

(本ブログ関連:”梅雨入り”、”梅雨明け”)

梅雨明けに合わせるように、小・中学校の1学期はきょうで終わり、来週月曜日(7/21)から8月31日まで「夏休み」になる。やっぱり、<夏>は子どもたちが遊んでいる光景が見えなくてはならない。

■ 気象庁
「令和7年の梅雨入りと梅雨明け(速報値)」 (更新日:令和7年7月18日)
    ー https://www.data.jma.go.jp/cpd/baiu/sokuhou_baiu.html

    ● 「令和7年の梅雨入り」(更新日:令和7年7月18日)

    ● 「令和7年の梅雨明け」(更新日:令和7年7月18日)

2025年7月17日木曜日

AIで60’sオールディーズ

九州から東京へ転校して、東京になれた1960年代に聞いた音楽は、今でいうオールディーズだった。米国のポップを直輸入して日本語歌詞で歌う時代だった。そんな当時、日本の演歌は、USポップと共存していたし、紅白歌合戦ではむしろ演歌の方が優勢だった。

けれど、60年代の子どもたちは、ラジオから米国の音楽チャート情報の収集を競っていたし、レコード店の一画で、ギターのコードの絵を付した楽譜集の本を手にしたりした。表紙にあったアメリカの若者が集まって歌っている写真が忘れられない。

あの雰囲気が懐かしい。オールディーズは、むかしの気分に戻してくれる。それはまるで、透明な池の底から噴き出す湧水と一緒に舞う雲母のように、手にすくいたくなる眩しい記憶だ。

Youtubeに、AIでオールディーズを呼び戻してくれるものがある。歌手も曲もAIが作った幻想でしかないのに、とても心地よいのはどうしてだろう。

■ Youtube(登録: Silent Euphoria
「"Come Back To Me" | Abby Sinclair's HEARTBREAKING 60s Reflective Ballad (AI Created with My Lyrics)」
    ー https://www.youtube.com/watch?v=1qnvowZjUUc&list=RDTMvLS27I2B0&index=1

        🎤 Lyrics written by and © Silent Euphoria - Music by Udio/Suno 🎤 
               Relive the golden sounds, where timeless hits are found!



■ ヒルトル・フィリップ太郎公式サイト
「AIで作る音楽制作入門:UdioSuno.aiの実践比較レビュー」*(2025年1月14日)
    ー https://philipptarohiltl.com/how-to-create-music-with-ai-udio-suno-comparison-guide/
(*)音楽に通じてないので文字情報しか理解できない・・・。

2025年7月16日水曜日

ホールケーキを顔に押し付ける行為、海外ではどう見られている?

以前(随分むかしのこと)、こんな話を聞いたことがある。戦後すぐアメリカに留学した人物の経験談だ。学生パーティが終わり、ペアを組んだ相手女性を彼女の家まで送ったとき、玄関前でキスをしたという。どうしたことか、しばらくして、その日本人留学生に変なレッテルが貼られ、要注意人物となったそうだ。

彼は、勘違いしていたのだ。映画で、学生パーティの後に女性を自宅に送り、別れぎわにキスをする場面を数々見たことがあったので、アメリカではそうするものだと思い込んだらしい。とんだ勘違いだった分けだ。

多分、日本人学生に、勘違いと同時に憧れもあったのだろう。留学という一種の解放感から、良い方に考えを持って行ったのかもしれない。現地の文化や雰囲気をよく知らず、思い込みだけで真似した大いなる誤解いだった。(日本でテレビが普及直前、インターネットなぞまだない時代のこと)

ところで、Youtubeで見かけるのだが、「祝いの席で『ホールケーキ』を顔に押し付ける」ものがある。こちらは日本人には勘違いのしようがない行為で、そんな場面に積極的に加わる必要はないだろうけれど・・・。

そこで、Googleの生成AIのGeminiに次のようなQ&Aを試みた。

■ Gemini

Q.海外のYoutubeの冗談映像に、祝いの席で「ホールケーキ」を顔に押し付けるものがありますが、せっかくの場を台無しにし、顔や衣装の汚れの後始末を考えると、日本人には不思議な行為ですね。どの程度、そのようなことが認められるのでしょうか?

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A.海外のYouTubeでよく見かける、お祝いの席でホールケーキを顔に押し付けるジョークは、日本人からすると不思議に感じる方も多いでしょう。確かに、せっかくの場が台無しになり、後片付けも大変そうです。この行為がどの程度「認められる」かという点について、いくつかの側面から見ていきましょう。

1. 関係性と文脈が重要

この行為が許容されるかどうかは、参加者間の関係性その場の文脈に大きく左右されます。

  • 親しい友人や家族間:  非常に親しい友人や家族、特に若い世代が集まるカジュアルなパーティーなどでは、冗談として受け入れられることが多いです。お互いに「やっても許される」という暗黙の了解がある場合に限られます。

  • フォーマルな場や目上の人との関係:  結婚披露宴などのフォーマルな場や、会社の上司・取引先など目上の人がいる場面では、まず受け入れられません。無礼な行為と見なされ、人間関係に亀裂が入る可能性も十分にあります。

  • SNSでの共有:  YouTubeなどのSNSにアップロードすることを前提とした企画の場合、視聴者のリアクションを狙った「エンターテイメント」として行われることもあります。

2. 文化的な背景

この種のジョークは、特にアメリカの文化圏でよく見られます。彼らは比較的、物理的なユーモアやサプライズを好む傾向があり、顔にケーキを押し付ける行為も、一種の「お決まりのギャグ」として認識されている部分があります。しかし、一口に「海外」と言っても、ヨーロッパやアジアの国々では、アメリカほど一般的ではないかもしれません

3. 被害と後片付けへの意識

おっしゃる通り、顔や衣装が汚れること、そしてその後の後片付けは大きな問題です。このジョークが「成功」するかどうかは、この点への配慮がされているかどうかも重要です。

  • 着替えやタオル、シャワーなどの準備:  冗談を仕掛ける側が、ケーキを押し付けられた人がすぐに着替えたり、顔を洗ったりできるような配慮をしている場合もあります。

  • 本人のリアクション:  一方で、純粋なサプライズとして行われ、本人が困惑したり怒ったりするケースも少なくありません。その場合、ジョークとしては失敗であり、人間関係に悪影響を及ぼす可能性もあります。

結論として

海外のYouTubeで見るようなケーキを顔に押し付けるジョークは、全ての海外の場所で、全ての人に対して認められる行為ではありません 非常に親しい間柄で、かつその場の全員がジョークとして受け入れられると理解している場合に限り、許容される「可能性のある」行為だと言えます。

日本の文化では、相手への配慮清潔さを重んじる傾向が強いため、このような行為は一般的でなく、理解されにくいのは当然のことです。もし海外のパーティーに参加する機会がある場合は、現地の文化や参加者の雰囲気をよく見て、無理に真似しない方が賢明でしょう

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結論からいえば、日本人の目から見て納得できない行為には、たとえその世界で許容されるものであっても、安易に同意・参加するのは遠慮すべきと思う。海外へ赴いたとき、「政治」、「宗教」、「人種」について触れることは限りなくご法度であるのと同様。

2025年7月15日火曜日

(資料)藍銅鉱(らんどうこう)と銅藍(どうらん)

先日(6/18)、青色の高価な顔料「ウルトラマリン」*について触れたが、安価な鉱物顔料に「藍銅鉱(らんどうこう)」や「銅藍(どうらん)」由来のものがあると記した。
(*)ウルトラマリン: 岩石「ラピスラズリ」から精製された顔料。

(本ブログ関連:”ラピスラズリ”)

鉱物採集のとき、地質図を頭に入れておくべきなのだが、あまり意識していなかった。両者は名前も似ているが、区別(鑑別)に混乱することがある。
・藍銅鉱: 銅の硫化物鉱床が酸化された地帯(酸化帯)の地表近く
・銅藍: 銅の硫化物鉱床の比較的浅い部分の富化帯(二次富化帯)で形成(二次鉱物)される

藍銅鉱と銅藍の <違い>と<見分け方> について、生成AIのGeminiにQ&Aしてみた。

Gemini ❶
Q-1.藍銅鉱と銅藍の違いを教えてください。
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A-1.藍銅鉱(らんどうこう)と銅藍(どうらん)は、どちらも美しい青色の鉱物ですが、化学組成、結晶系、産状などが異なります。

藍銅鉱 (Azurite)
・化学組成: 炭酸銅水和物 Cu3 (CO3)2(OH)2
​ ・結晶系: 単斜晶系
・色: 鮮やかな濃い青色(藍色)
・光沢: ガラス光沢
・硬度: 3.5 - 4
・劈開: 完全
・産状: 銅鉱床の酸化帯に、孔雀石などの他の二次鉱物と共によく産出します。自形の結晶をなすこともありますが、塊状で産することも多いです。
・用途: 古くから青色の顔料(岩群青)として利用されてきました。また、美しい結晶は装飾品としても用いられます。

銅藍 (Covellite)
・化学組成: 硫化銅(II) CuS
・結晶系: 六方晶系
・色: 濃い藍青色で、金属光沢を持ち、しばしば虹色光沢(玉虫色)を示すことがあります。
・光沢: 金属光沢
・硬度: 1.5 - 2(非常に軟らかい)
・劈開: 一方向に完全で、薄い板状に剥がれます。
・産状: 比較的産出量が少なく、黄銅鉱などの他の硫化鉱物に伴って産出することが多いです。自形の結晶は六角板状ですが、稀で、通常は鱗片状や塊状で産出します。
・用途: 銅の鉱石鉱物として利用されます。美しい金属光沢から、研磨して装飾品に用いられることもあります。

まとめ

特徴         藍銅鉱 (Azurite)                                       銅藍 (Covellite)
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化学組成 炭酸銅水和物 Cu3 (CO3)2(OH)2                 硫化銅(II) CuS
結晶系       単斜晶系                                                六方晶系
             鮮やかな濃い青色藍色                       濃い藍青色、しばしば虹色の光沢
光沢         ガラス光沢                                                 金属光沢
硬度         3.5 - 4                                                 1.5 - 2 (非常に軟らかい)
劈開         完全                                                         一方向に完全
主な産状 銅鉱床の酸化帯、孔雀石と共産                 他の硫化鉱物と共産、鱗片状や塊状
主な用途 顔料、装飾品                                         銅の鉱石、装飾品
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Gemini ❷
Q-2.鉱物採集で、藍銅鉱(らんどうこう)と銅藍(どうらん)の見分け方を教えてください。
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A-2.鉱物採集で藍銅鉱と銅藍を見分けるのは、見た目が似ているため注意が必要ですが、いくつかのポイントに注目することで判別できます。

1. 色と光沢:
・藍銅鉱 (Azurite): 鮮やかな濃い青色(まさに藍色)をしており、ガラス光沢を持ちます。光に当てると、キラキラとした透明感のある輝きが見られます。
・銅藍 (Covellite): より濃い藍青色で、しばしば金属光沢を持ちます。表面が油を塗ったようにテカテカと光ったり、虹色の光沢(玉虫色)が見られることがあります。

2. 硬さ:
・藍銅鉱: モース硬度は3.5〜4程度で、方解石(硬度3)よりも少し硬く、蛍石(硬度4)と同程度です。爪で傷つけることは難しいですが、小刀などで傷をつけることができます。
・銅藍: モース硬度は1.5〜2と非常に軟らかいです。爪で簡単に傷つけることができます。

3. 劈開(へきかい:特定の方向に割れやすい性質):
・藍銅鉱: 完全な劈開が1方向にありますが、観察しにくいことが多いです。むしろ、貝殻状断口(貝殻のような滑らかな曲線を描いて割れる)を示すことが多いです。
・銅藍: 1方向に完全な劈開があり、薄い板状に剥がれやすいのが特徴です。

4. 晶癖(しょうへき:結晶の形や成長の仕方):
・藍銅鉱: 短柱状、板状、塊状、鍾乳状など、様々な形で見られます。美しい自形の結晶を伴うこともあります。
・銅藍: 六角板状の結晶をすることがありますが稀で、通常は鱗片状や葉片状の集合体、または緻密な塊状で産出します。

5. 共産する鉱物:
・藍銅鉱: 銅鉱床の酸化帯で、孔雀石(緑色)= マラカイト褐鉄鉱などと共産することが多いです。
・銅藍: 黄銅鉱(黄色)閃亜鉛鉱黄鉄鉱などの硫化鉱物と共産することが多いです。

野外での簡単な判別方法:
・色と光沢を観察する: 鮮やかな青色でガラス光沢なら藍銅鉱、濃い青色で金属光沢なら銅藍の可能性が高いです。
・硬さを試す: 爪で引っ掻いてみて、簡単に傷がつくようなら銅藍の可能性が高いです。藍銅鉱は爪では傷つきにくいです。
・劈開を観察する: 薄い板状に剥がれるようなら銅藍の特徴です。
・共産する鉱物を観察する: 周囲に緑色の孔雀石が多く見られる場合は藍銅鉱、黄色の黄銅鉱などが多く見られる場合は銅藍の可能性が高まります。

これらの点を総合的に観察することで、藍銅鉱と銅藍を比較的正確に見分けることができるでしょう。ただし、微細な結晶や変質している場合は判別が難しいこともあります。
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2025年7月14日月曜日

Googleブラウザのログアウトできないことから回復

深夜、Googleブラウザをログイン状態で使用していたとき、なぜかインターネット接続できなくなった・・・現象のタイミングを忘れたが。

焦った。そこで、Googleブラウザを閉じて、再起動したもののインターネット接続できなかった。しかも、見かけ上、ログアウトからログイン状態にすぐに切り替わってしまうのだ・・・もちろん、実際にはインターネット接続できていないので、ネット情報を見ることができない。

いろいろ、いじったが分からない・・・。

結局、ブラウザ画面の右上のにある<縦3つの点「Google Chromeの設定」>で、次のことをした。
① 「閲覧履歴データを削除」をクリック。
② 削除表示画面の一番下にある指示に従う。
「このデバイスからのみ閲覧履歴データを削除して Google アカウントにはデータを残しておく場合は、ログアウトしてください。」に従って、リンク表示の<ログアウト>をクリックした。
③ 結果、すべて正常に戻ることができた。

最近、パソコンの操作がおっくうになってきている。まだ、Windows10を使用しているのだが、Windows11のPCに買い替えるか、Chrome OSをインストールするか迷っている。


(付記)
今回、書き始めて気になった。ログオン/ログオフ、ログイン/ログアウトの使い分けに、いまだに混乱する。前者がWindowsのサーバーとPCの世界なら、後者はメインフレーム(ホストコンピュータ)とダム端末の世界で使うということで・・・。

(付記)
新しいPC購入について息子に相談したら、スマホしか持っていないのでと言われてしまった。

2025年7月13日日曜日

台風5号の風と熱帯低気圧の雨、春日八郎の「山の吊橋」

「台風5号」が接近しているが、当地のあす(7/14)の天気予報は、(台風外周の)北北西の風があるものの、大雨に至らないようだ。しかし、東シナ海発生の「熱帯低気圧」が西日本を経由して関東へ進んでおり、あさって(7/15)の午後に小雨が降りつづく模様。

あす、あさってと、台風と熱帯低気圧の時間差襲来があり、風と雨とじめじめした天気が続きそうだ。しかし、これを越えると関東・甲信も「梅雨明け」になりそうと、気象協会は次のように解説している。(先日(7/10)訪れた「自然観察園」の池に水が貯えられていたので、ここ数日雨が加われば、今夏の「水不足」の心配はないかもしれない)

■  tenki.jp
「明日14日 関東・東北に台風接近 西日本は別の低気圧の影響で警報級大雨に警戒」(福冨里香、日本気象協会 本社: 2025年07月13日18:22) より抜粋
    ー https://tenki.jp/forecaster/r_fukutomi/2025/07/13/34644.html
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・明日14日(月)は、台風5号関東・東北に接近。また、別の低気圧*の影響で西日本~東海は警報級大雨のおそれ。
(*)東シナ海には熱帯低気圧があり、九州付近を通過する見込み。
    ー 台風5号は北上を続け、14日(月)昼頃に関東に最も接近15時には風速25メートル以上の暴風域を伴い、関東の東海上を北上する予想です。
    ー 15日(火)~16日(水)にかけては、東から太平洋高気圧が西へ勢力を強めるため、西から進んでくる気圧の谷との間で等圧線が混み、南から非常に湿った空気の流れ込みが続くでしょう。東海~関東を中心に同じような場所で雨が続き、大雨となるおそれがあります
・台風5号が離れた後も、関東や東海など東日本では西から強雨エリアが近づくため17日(木)にかけて大雨に注意が必要です。

・なお、18日(金)以降は、関東甲信~東北順次梅雨明けとなりそうです。
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ところで、「山怪」の著者(田中康弘氏)は、同シリーズ5巻目をもって終了すると語られている。その理由に、なによりも語り手(山を生活の場にした、例えばクマ撃ちの山人)が高齢化しているからという。

マタギが登場する歌がある。春日八郎氏の「山の吊橋」(作詞:横井弘/作曲:吉田矢健治、1959年【昭和34年】)だ。歌詞の最初に「山のつり橋ァ どなたが通る /  せがれなくした 鉄砲うちが」がある。仕事の呼吸が通じる息子を亡くした父親が、黙して渡る姿が浮かんでくる。

この歌が受け入れられた当時の人びとには、息子の戦死の記憶がまだ十分にあり、共有できたはず。山人の営みを伝えるべき若者もいなくなった。その父親もすでにいない。

■ Youtube(登録: CHH)
「山の吊橋 ~ 春日八郎」
    ー https://www.youtube.com/watch?v=nbSuqmATyQc



■ Google Gemini

Q,春日八郎の「山の吊橋」で歌われる、鉄砲撃ち(猟師か?)の息子が死んでいるという表現がありますが、無くなった理由は戦死とイメージできますか? そんな解説はありますか?

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A.春日八郎さんの「山の吊橋」の歌詞に登場する、鉄砲撃ちの息子さんの死因についてですね。

歌詞には具体的な死因は明記されていませんが、「鉄砲撃ちの息子が死んだ」という表現から、戦死とイメージすることは十分に可能です

この歌が作られた時代背景(1960年代)を考えると、戦争の記憶がまだ生々しく残っており、若者の死といえば戦死が強く連想される時代でした。また、父親が鉄砲撃ち(猟師)であるにもかかわらず、息子が命を落とすという状況は、単なる事故や病死では表現しにくい悲劇性を帯びています


公式な解説や明確な情報として「戦死」と断定する資料は見当たりませんが、多くのリスナーが歌詞からそのように解釈している、あるいは当時の世相を反映していると考えるのは自然なことです。

歌詞が直接的に語らないからこそ、聴き手の想像力に訴えかける余地があり、その解釈の一つとして「戦死」は有力なものと言えるでしょう。

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2025年7月12日土曜日

守るネコ

夕方、門塀を開けて外へ出ようとしたら、前の道をネコが一匹、悠然と道に沿って歩いていった。余りの堂々振りに感心した。

通りに出て歩んでいくと、先ほどのネコが路肩で何かを庇うようにして、こちらを見ているのに気づいた。敵意を見せるでなく、ただし用心深く見上げていたのだ。

何だろうと思い、ネコの様子を見ると、そこにはもう一匹のネコがいた。そう、母ネコが子ネコ(だいぶ成長している)をわが身の後ろに置いて、守るように身構えていた。

わたしは、彼らへの視線をはずして、何事もなかったように反対側を向いてゆっくりと通り過ぎた。母ネコと子ネコが、じっと私を凝視しているのは知っていたけれど。

自然のなかで生きて行くのはどんなに厳しい*ことか。野良ネコの親子に思いがいく。
(*)カルガモの母に続くヒナの数が減ったりしたのを聞くとつらい。先日(6/28)、私が欠席した野鳥観察のとき、オオタカがドバトを捕食した光景があったそうだ。

2025年7月11日金曜日

きょうはヒンヤリ、心洗いに「クーイング」と「喃語(なんご)」

天候の予報(予測)を、気象サービス会社の発表する市区単位(時刻別:1時間単位)のもので判断している、特に「雨雲レーダー」による予測を活用している。前者は1地点の変化であるのに対して、後者は近隣地域を含めた雨雲の濃淡・移動を知ることができて納得しやすい・・・受け入れやすい。

昨晩、関東地方(46か所)に「記録的短時間大雨情報」が発表され、東京都内で猛烈な雨が降ったという。当地でも、最近稀な豪雨の予報があったので覚悟していたが、意外や意外、それらしく降り始めた(最大1時間に 5.5mm ほど降った)が、あっけなくおさまった。

■ Youtube(登録: TBS NEWS・・・ by JNN)
「東京23区でも『記録的短時間大雨情報』関東地方ではのべ46か所に発表 関東1都5県で今夜(10日)遅くにかけ 「線状降水帯が発生する可能性」...」より抜粋
    ー https://www.youtube.com/watch?v=cGaDzWbRZ58

きのうは、昼ごろに最高気温 35.3℃(12:16)に達し、「猛暑日」基準の 35℃ を超えていたものの、夕方の雨でどうやら冷え込んだらしく・・・きょうは、20℃代前半をキープしている。
ー せっかく、おとついのブログに記した「冷やうどん」に手が出ない。


クーイング」と「喃語(なんご)
ところで一日の淀んだ心をきれいに洗い流すのに、Youtubeに登録された生後数か月の乳幼児の成長を見るようにしている。

■ Google: Search Labs | AI による概要
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赤ちゃんの「お話声」は、大きく分けて「クーイング」と「喃語(なんご)」の2種類があります。
クーイングは、生後1~2ヶ月頃から始まる「あー」「うー」といった母音を繰り返すような声で、リラックスしている時や機嫌が良い時によく見られます。
喃語は、生後4~6ヶ月頃から始まる「ばぶばぶ」「だだだ」といった、子音母音組み合わせた意味のない言葉で、言葉を話すための準備段階と言えます。
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(追記)

満月
今晩、満月「バック・ムーン(Buck Moon)」(雄鹿月、米国「農事暦」)だったが、すっかり失念してしまった。ウェザーニュースによれば、東日本でも雲間から顔をのぞかせたそうだ・・・東京はどうだったかな。

■ ウェザーニュース
「満月『バックムーン』が雲の間から顔を出す」(2025-07-11 20:55)
米国農事暦の「雄ジカ(=バック)」は「ツノが生え変わる時期」からの命名のようだ。
    ー https://weathernews.jp/news/202507/110166/

2025年7月10日木曜日

自然観察園

(きょうは、午後の体操教室を休ませてもらった)

昼過ぎ(午後2:30ころ)、公園併設の「自然観察園」へ行く。空に、高層・中層・低層雲が浮かび、高・中層の雲は白く輝いていた。実に清々しい空模様だった・・・それが、1時間もすると南から低層雲がはみ出して光を遮り、どんよりしてきた*。
(*)夕方(午後6時過ぎ)、激しい雨音を伴って辺りは暗くなった。天気予報では、午後6、7時代に「豪雨」になりそうといったが・・・。

自然観察園に入ったとき、余りに静かだった。人っ子一人いないのに戸惑った。鳥たちの休憩時間だったのだろうか。緑の光景は音がなく、まるでジブリの背景画を思い出した。

ノカンゾウ(写真左)、ヤブカンゾウ(写真右)
園内は雑草に覆われていた。そんな中のユリ科の黄色な花が目についた。
・観察園の「ひょうたん池」と外部との仕切り柵の間にある僅かな傾斜地に、「ノカンゾウ」が群生して、一重のオレンジ色の花を咲かせている。ここでしか見ていない。
・ノカンゾウの咲く場所に、近縁種の「ヤブカンゾウ」も群生して八重の黄赤色の花を咲かせている。ヤブカンゾウは浸蝕力が強いのだろうか、ノカンゾウと混じりあって咲いている。園内のあちこちでも目にする。


オオバギボウシ(写真左)、ヤマユリ(写真右)
・「かがみ池」の東側の傾斜地に「オオバギボウシ」が茎を横に倒しながら、白い花を咲かせていた。
・戻り道に、「ヤマユリ」の大輪の白い花が咲いていた。辺りを香気が包んでいるのにすぐ気付いた。


アケビ
・観察園入口の掲示板に「アケビ」の実の写真が掲示されていた。園内の東に進む途中、「順路図」に示された場所で探したが見つからず通り過ぎた。帰り道、再びジックリ観察したら、何と低い位置に緑色の実を見つけることができた。


ヤブミョウガ
・「ヤブミョウガ」が群生して、白く小さな花を集め身を飾っている。そのさまは、まるでローソクが辺りにたくさん灯っているような、ちょっと幻想的な光景だった。


トカゲ
きょうは、「トカゲ 」によく出会った。園内の観察路の板橋で2回、園外の小川に沿った小道で3回。もしかしたら、何かの知らせかも知れないと思ったりした。

猛暑日
結局、帰り道に薄曇りになり始めたとはいえ、気温は高く汗だらけになった。
    ー 出かける前の 12:16 に、本日の最高気温 35.3℃ となり、「猛暑日」基準を 超えていた。

最高気温(7月に入って、「猛暑日」基準の 35℃ を超えた日)
・7/10 35.3℃(12:16)
・7/8    35.1℃(13:25)
・7/7    35.3℃(15:17)
・7/6    36.5℃(14:55)
・7/1    35.5℃

2025年7月9日水曜日

冷やしうどん

先日、テレビの料理番組を見ていたら、料理家が「冷やしうどん」の作り方を説明していた。「<冷凍うどん> を水道水にさらして、柔らかくなったものを使う」といっていた。もともと冷たいものを使えばよいという、天の声を聞いた気がした。

なるほどと合点して、スーパーで購入した冷凍うどんを使い、さっそく調理してみた。

しろうとの自己流調理?なので、実にシンプル。
① 冷凍うどんをドンブリに入れて、柔らかくなるまで水道水にさらす。(冷たさを残す!)
    ー 柔らかくなったら、適当に水切りする・・・水分が少々残ってもよい。
② 冷えたうどんの上に、次のもの(冷凍庫・冷蔵室で冷やしておいたもの)をかける・置く。
    ・そばつゆ:(適当)
    ・冷凍ねぎ:(適当)
    ・チューブしょうが: たっぶり(適当)
    ・パック入りもずく: 1パック
③ よくかき混ぜて、冷たいうちに食べる。

冷凍うどんは、水道水でさらしても意外と腰がある。ヒンヤリ冷たいので、あっという間に食ってしまう。レモン風味など工夫の余地がありそう。
ネットで「冷やしうどん」を検索すると、いろいろなトッピング(具材)が紹介されているが、手っ取り早いのは今回のレシピだろう!

2025年7月8日火曜日

きょうも暑い

きょうも暑い。天気予報では、13:00の気温が 35.0℃ となっていた。最高気温はもっといくだろうくらい想像がつくほど、朝から熱気が充満していた。
結果、次の通り、きょうの最高気温は「猛暑日」基準である 35℃ を突破した。

最高気温(7月に入って、「猛暑日」基準の 35℃ を超えた日)
・7/8    35.1℃(13:25)
・7/7    35.3℃(15:17)
・7/6    36.5℃
・7/1    35.5℃

夕方になったら、気温が少しおさまるだろう、そうなれば外出してみようと考えていたが、ズルズル家にこもった。(冬に寒くて家から出ないのと同じ・・・寒いのもダメ、暑いのもダメ)

夜になっても暑く、湿気が増してきた(午後8時代に 80%を超えた、気温は 27.9℃)。このままだと「熱帯夜」に突入か?

こんなときには、カラッといきたいもの。子どものころ、おとな気どりで「小皿たたいて  チャンチキおけさ」と口ずさんだ、三波春夫*(1923年〈大正12年〉~2001年〈平成13年〉)の「チャンチキおけさ」(1957年)は気分よく、カラリとしてくる。
(*)三波春夫氏は、今なら、大阪万博の歌(「世界の国からこんにちは」1970年)を思い出されるだろうけど、戦中世代であり、終戦直後「22歳から26歳までの約4年間、シベリア抑留生活を」している(Wikipedia)。日本の戦後復興は、彼ら世代によって成し遂げられたことを忘れられない。

■ Youtube(登録: Showa Kayo)
「チャンチキおけさ / 三波春夫」
    ー https://www.youtube.com/watch?v=e02axfBAzRQ

2025年7月7日月曜日

七夕 2025

きょうの7月7日に、旧暦で定めた「五節句」*のひとつ、「七夕」祭りがあてはめられている。本来の今年の旧暦7月7日は、新暦の8月29日にあたるのだが。

(本ブログ関連:”七夕”)

(*)五節句
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「人日(じんじつ)」1/7):    「七草の節句」・・・ 七草粥
「上巳(じょうし)」(3/3):    「桃の節句・雛祭」・・・ 雛飾り
「端午(たんご)」(5/5):       「菖蒲の節句」・・・ こいのぼり
七夕(たなばた)」7/7)    七夕(たなばた)」・・・ 笹飾り
「重陽(ちょうよう)」(9/9): 菊の節句」・・・ 菊の花
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街で、願いを記した短冊を笹竹に吊るした装飾を見ない。けれど、幼稚園や保育所ではきっと飾られていることだろう。テレビニュースでそんな光景を見た気がする。

公園で
最高気温が 35.3℃(15:17)になる前の昼過ぎに、公園へ出かけた。(きのうに続き、きょうも「猛暑日」**になった)
(**)猛暑日は当地で当たり前だが、<都心>では今年初めてとのこと。(35.6℃、11:20)
● 公園の <サービスセンター> に、七夕の笹飾りがあった。2本立てられていて、子どもから大人までのいろいろな思いを込めた短冊が紙糸で結ばれていた。幼児の(文字にならない)意味不明な落書きのような短冊は、殊のほか愛おしい。


●  公園木立ち下の道を、若い女性(トレーナー)が成長しつつある?「ニホンザル」をオモチャの <竹馬> に乗せて、「それ、もっと」と励ましながら歩む訓練をしているのとすれ違った。おサルの頑張りに驚いて、「立派ですね」と声をかけたが、邪魔したのではと気になった。トレーナーの方は「ありがとうございます」と丁寧な返事をされたが・・・。
●  小川の堰の水溜りに、おとつい見た「カルガモ」の番(つが)いだろうか、2羽が仲良く浮かんでいた。

童謡「たなばたさま」
天の川に浮かんで輝くを星々を歌う、「たなばたさま」(作詞 権藤花代(林柳波補詞)、作曲 下総皖一、1941年)の歌を聴きたくなる。すると、星空を見上げる子どもたちの笑顔が浮かんでくる。
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笹の葉 さらさら
軒端(のきば)に 揺れる
お星様 きらきら
金銀 砂子(すなご)

五色(ごしき)の  短冊
わたしが  書いた
お星さま  きらきら
空からみてる
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2025年7月6日日曜日

暑い一日、ネコだって

久しぶりに暑い(熱い!)一日だった・・・尋常じゃない、昼は最高気温が 36.5℃(14:55)で「猛暑日」となり、夜は(22:00現在)28.3℃ の「熱帯夜」だった。冷蔵庫の冷えたお茶を飲もうと何度往復したことか。

(参考)気象庁の用語: 夏日、真夏日、猛暑日、熱帯夜など
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            夏日   :日最高気温が25℃以上の日。
            真夏日:日最高気温が30℃以上の日。
            猛暑日:日最高気温が35℃以上の日。
            熱帯夜:夜間の最低気温が25℃以上のこと。(気象庁の統計種目にはない)
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猫じゃないが、やけたトタン屋根の上に身を置くわけにいかない・・・逃げ足の速い猫なら日陰に潜り込んで涼むしかない。私は、一日中クーラーのきいた部屋に身を沈めた。

陽気で軽快なオールディーズの代表曲に、コニー・フランシスの「ヴァケイション (Vacation)」(1962年)*がある。日本語歌詞では、若者にとっての四季ごとのヴァケイションをみずみずしく歌っている。それを弘田三枝子(1947年〈昭和22年〉~2020年〈令和2年〉)**が歌うとパンチがあった・・・もしかしたら、原曲よりも。
(*)原曲のヴァケイションの舞台は8月だけであるが・・・。
(**)彼女には、ブレンダ・リーに通じる抜群のふくよかな歌唱力があった。

特に、出だしの夏の部分は、この歌を決定的に印象付けたといってよい。
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    V-A-C-A-TION   楽しい
    ギラギラと輝く  太陽背に受けて
    青い海  泳ぎましょ
    待ちどおしいのは  夏休み!
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■ Youtube(登録:tengokuemaki)
「田三枝子 ヴァケイション」
    ー https://www.youtube.com/watch?v=N0Pm2URyAOg

2025年7月5日土曜日

野鳥観察(84)

早朝6時過ぎ、野鳥観察(探鳥会)参加のため家を出た。前回(6/28)、寝坊して欠席したので挽回すべくしっかり準備してのことだ。玄関前の路地が一部黒く濡れているのが目に入った。昨晩9時前後に小雨が降ったようだ。(今晩も8時過ぎ、雷鳴がして雨になった)

(本ブログ関連:”野鳥観察”)

晴れ空なのに鬱陶しい(湿度80%)のなか、フィールドへ向かう。露が輝く公園広場にポツンとたたずむ「トウカエデ」の樹下の集合場所に着く。会員のお孫さんである小学生の男の子がひとり祖母を待っていた・・・直ぐに到着。子どもが加わると、探鳥会にエネルギーが与えられ活気が出る!

会長から、次のような解説をいただいた。
①  <セキレイ> の仲間の鳴き声
    ・セグロセキレイ: ジジィ ジジィ
    ・ハクセキレイ: チュチュン、チュチュン
    ・キセキレイ: チチンチン
② 鳥の<歩き方>
    ・スズメ: ホッピング
    ・カラス: ホッピングとウォーキングの両方

開始早々、公園の樹間は(「ガビチョウ」を除いて)静かだった。結論からいうと、観察種数は乏しく、何と(参加者数ー1)となった。とはいえ、私にしたら順路を巡るだけで汗が止まらない、貴重な運動にもなった。

今回も、ベテランの方から解説いただいたり、自分なりに目視とカメラで確認・整理したものを次に記す(聞き間違いがありましたらご容赦)。
・ガビチョウ:「ヒョイヒーギュルル」という鳴き声がうるさいほど(図鑑にも無視される)
・シジュウカラ: 群れが木立に集まり、一羽一羽縫うように素早く飛翔する(写真を撮れず)
・ウグイス: ベテランの方は「ホーホケキョ」の声を聞いている
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・カルガモ: 小川の水門に2羽が休んでいた
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・チュウゴクアミガサハゴロモ: 葉裏に隠れた黒い<蛾>

カルガモ
観察会に出かけて何にも記録を残せないのは残念と、小川の水門のコンクリートに休んでいた2羽(「カルガモ」の番(つが)い?)をカメラにおさめた。

2025年7月4日金曜日

(生成AIの回答)道の歩き方に男女差があるか?

普段、歩道を歩いているときには全く気にしないのだが、自転車に乗って同じ歩道を進んだとき、ある疑問が浮かんだ。歩道のどの位置(<中央>または<端>)を歩くかに、男女差があるのではないかと? というのも、前を歩いている人の脇を自転車で通り抜けるのが難しい経験をしたからかもしれない。

まあ、そう思っただけで・・・いやいや、もしかして何処かに調査があるかもしれない・・・そこで、生成AI(GeminiChatGPT)にたずねたら、何か回答を得られるかもしないと次のようなQ&Aをしてみた。

(本ブログ関連:”男女差”)

Q.「歩道」や「狭い通り道」を歩いている<女性>が、なぜか道の中央を歩いているように見えます。<男性> は、他者とすれ違うことを考慮してか道の左右のどちらか側に寄って歩いているように見えますが。実際、そのような傾向があるのでしょうか?

Gemini
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A.なるほど、興味深いご指摘ですね。歩道や狭い通り道で、女性が中央を歩き、男性が端に寄って歩く傾向があるかどうか、ということですね。

確かに、そのような印象を持たれることがあるかもしれません。しかし、これは明確な統計データがあるわけではなく、あくまで個人の観察や印象に基づいたものと考えられます。

考えられる理由としては、いくつか推測できます。

女性の場合
・安全意識: 特に夜間や人通りの少ない場所では、周囲の状況を把握しやすい中央を歩くことで、不審者や危険を避けようとする心理が働くかもしれません。
・警戒心: 他者との接触を避けたい、または近づいてくる人物を警戒したいという気持ちから、中央を歩くことがあるかもしれません。
・無意識の行動: 特に何も考えておらず、無意識に歩きやすい場所を選んでいるだけかもしれません。

男性の場合
・協調性: 他の歩行者とのすれ違いをスムーズにするために、自然と道の端に寄る習慣がついているのかもしれません。
・空間認識: 男性の方が、自身の体の大きさを意識し、他者に配慮してスペースを空ける傾向があるという考え方もあるかもしれません(ただし、これは一般化できるものではありません)。
・習慣: 子供の頃から、道の端を歩くように教えられてきたなどの習慣が影響している可能性もあります。

もちろん、これはあくまで一般的な傾向として捉えられがちなイメージであり、実際には個人差が非常に大きいものです。女性でも端を歩く人、男性でも中央を歩く人はたくさんいます。時間帯、場所の状況、個人の性格考え方など、様々な要因が影響して、歩き方は変わってくるでしょう。

もし、特定の場所や状況でそのような傾向を強く感じられるのであれば、その場所特有の何か(例えば、道の構造、交通量、治安など)が影響している可能性も考えられますね。
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ChatGPT
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A.とても興味深い観察ですね。このような「歩行行動の性差」に関しては、心理学や社会行動学の観点からいくつかの仮説や研究が存在します。ただし、明確に「女性は中央を歩きがちで、男性は端を歩きがち」と断言できるような決定的な科学的結論はまだ少なく、観察に基づく傾向社会的背景による影響を考えるのが妥当です。

以下に、可能性として考えられる要因を挙げます。

1. 社会的・心理的安全感の違い
女性が中央を歩くのは、「周囲との距離をとるため」の行動とも考えられます。たとえば、壁際や建物の陰には人が潜んでいるリスクがあると感じると、中央を選ぶことで視野と安全性を確保しやすくなります
・また、夜道や狭い道では「逃げ場があるか」を意識して中央を選ぶ場合もあります。

2. 他者との距離の取り方
男性は、他者とのすれ違いのときに「相手の邪魔にならないように避ける」という社会的ルールに従いやすく、道の端を選ぶことがあるとも考えられます。これは、自己の存在が「大きく見える(威圧的に見える)」と意識しているためかもしれません。

3. 空間認知とパーソナルスペースの文化的・性差的傾向
・一部の研究では、女性の方が「周囲の人との距離」に敏感である一方で、「自分のパーソナルスペースを広くとりたい」と感じやすい場面では中央を歩くこともあるとされます。
男性は逆に、明確なルートや「自分の進路を確保する」という目的意識のもと、壁側や端を選びやすいという仮説もあります。

4. 観察バイアスの可能性
・また、「女性が中央を歩いている」と感じるのは、実際よりも目立ちやすいからかもしれません。たとえば、一人で歩く女性が中央にいると「通りづらい」「避けにくい」と感じることから記憶に残りやすく、それが全体の傾向のように思えてしまうこともあります(認知バイアス)。

結論(現時点の見解)
現代日本において、一般的な歩行空間における性別による明確な「道の中央 vs 端」の行動差を実証する大規模な研究は少ないですが、社会的役割、心理的安全、空間認知の違いが絡んでいる可能性は高いです。

興味があれば、都市工学人間行動観察のフィールド研究(都市の群衆行動、駅構内の動線設計など)を掘り下げると、より具体的なデータが見つかるかもしれません。必要なら調査論文を探すこともできます。
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2025年7月3日木曜日

少年探偵団の歌

子どものころのヒーロー「少年探偵団」が懐かしい。誰もが探偵団に一体化し、悪と闘った。そんな気にさせてくれた。その後、四、五年経つと、新しいヒーローに変わり、時代差を子どもながらに感じたものだ。

それでも、あのときのヒーローは、「ぼ、ぼ、ぼくらは  少年探偵団 / 勇気りんりん  るりの色」の歌とともに残っている。

(本ブログ関連:”少年探偵団”)

■ Youtube(登録: HOKUTEN)
「少年探偵団の歌(テレビ原音)」
    ー https://www.youtube.com/watch?v=98smURw4ig0
    ※ 少年探偵団 (ラジオドラマ) - ニッポン放送で1956年に放送されたラジオドラマ。
    ※ 少年探偵団 (1960年のテレビドラマ) - 1960年からフジテレビ系列で放送。

2025年7月2日水曜日

「山怪 青」

山の人びとに伝わる、ある意味<民話>の原初的な伝承を伝えるシリーズ「山怪(やまかい)」(山と渓谷社)がある。著者 田中康弘氏の誠実なフィールドワークによる聞き書き*を通して、山で生活した人びとの精神世界まで知ることのできる貴重なシリーズだ。
(*)民話の聞き書きの原則: 時期、採集地、話者(人名・語り口)を具体的に記す。

(本ブログ関連:”山怪”)

以前、田中氏が <伝承の誕生>について解説された「『雪国の民話の誕生』田中康弘氏の説明」の中から、特に印象に残ったもの(2024年12月19日にメモ)を再掲する。
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「冬山において 山怪はどのように育まれていったのか」、雪国の生活から民話がどのように誕生したかについて語られる。何度も足を運ばれた方だけに、とても説得力があり納得させていただいた。
・むかしの囲炉裏ばたは、作業場であり爺さんや婆さん、母や孫たちが囲む場所であった。(父親は出稼ぎに)
    ー めいめいが自分の時間と空間を持つ今の時代とは違って、
・話のタネが植えられて、それが何代も繰り返される。(おもに祖父母が語り手となって)
    ー 話は育てられ、ききやすい言い伝えや伝承などとなり民話が誕生する。
    ー 記憶は語られることにより残る。
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今回(7/1)、第五巻目の「山怪 青 山人が語る不思議な話」が出された・・・惜しむらく、著者はこれをシリーズ最終巻「ラスト山怪」と語られている。理由は、伝承する人が老いたこと、ご自身も体力的に採話が難しくなったことのようだ。

(追記) 7/2の夕方、近隣街の書店でさっそく購入しました!

「山怪 青」の発刊にあたって、田中氏が関連の話をYoutubeで語られている。
    ー 願いを聞き入れる神と違う、自然の驚異・恐れる神が原初にあったのではといわれた。

■ Youtube(登録: オカルトエンタメ大学)
①「『山怪』最新刊から初出し! 祟り神の怖い話を田中康弘先生が語ります。」
    ー https://www.youtube.com/watch?v=Jz12fdkmg20

②「最後の【山怪】授業!日本全国で相次ぐ妖狐の祟り・怖い話を田中康弘先生が語ります。」
    ー https://www.youtube.com/watch?v=pqR9xNBBrd8
    ※ 狐の話を聞かないのは四国。かわりに悪さをするのは狸。何にしろ、言い訳に使える身近な動物だからだろうという。
    ※ 同Youtube番組から、田中氏は最後の回になった・・・別の機会に聞かせていただきたい。

(本ブログ関連:”きつね”、””)

2025年7月1日火曜日

半夏生 2025

きょうは、二十四節気の「夏至」(6/21)から数えて11日目にあたる半夏生(はんげしょう)」の日だ。公園併設の「自然観察園」には、この時期に葉を白く化粧した「ハンゲショウ」が見られる・・・それは、まるで濃い白粉(おしろい)のようで艶めかしい。

(本ブログ関連:”半夏生”)

混同しがちだが、❶葉が白くなる「ハンゲショウ」と、❷ 夏至の期間を三つの候に分けた七十二候の末候「半夏生(はんげしょう)」に生える「カラスビシャク」がある。
 ❶ 葉が白くなる植物「ハンゲショウ」(ドクダミ科)
 ❷ 雑節「半夏生」の由来にもなった生薬「半夏」は「カラスビシャク」(サトイモ科)

(本ブログ関連:”カラスビシャク”)

上掲の「夏至から 11日目」について、現在次のように変更されている。(Wikipedia)
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七十二候の末候「半夏生」(はんげしょう)から作られた暦日で、かつては夏至から数えて11日目としていたが、現在では天球上の黄経100度の点を太陽が通過する日となっている。毎年7月2日ころにあたる。


該当日
2010年7月2日
2011年
2012年7月1日
2013年7月2日
2014年
2015年
2016年7月1日
2017年7月2日
2018年
2019年
2020年7月1日
2021年7月2日
2022年
2023年
2024年7月1日
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(付記)虫刺され
10日ほど前、右手の肘(ひじ)の内側を虫に刺された。以来、痒みがとまらない。市販の <虫刺され薬> を塗布したがちっとも治らないので、地元の医院に行って塗り薬を処方してもらう。
「次回はいつ来ましょうか?」と問うたところ、「薬がなくなったら」という返答・・・それまでには治っているだろうということか。また、刺された痕を指して「これは何という虫のせいですか?」と聞いたが、「分かりませんね」とのこと・・・そりゃそうかもしれない。

2025年6月30日月曜日

きょうで今年も半分終る、雑談

アッというまに月日が過ぎ、気付けばきょうで今年も半分終わる。やるせないという思いがあるようでないようで。夏至(6/21)も経てしまえば、これからの盛夏もあっけなく、また季節は下っていく。若いころ、季節に楽しみを見つけたものだが、いまは受け身・・・暑いのをどうしよう、寒いのをどうしようと。

ところで、今月はまるで真夏のような日射しが多くて、最高気温が 35℃ を超える「猛暑日」が、 6/17(36.0℃)、6/18(36.0℃)、6/19(35.1℃)、および 6/30(35.0℃)とあった。そんな日は、外出を(必要な場合は遠出を)ひかえた。砂漠のトカゲも、熱射から身を守るため砂中に潜るし。

以前、こんなことがあった。軽い気持ちでマグカップに水を入れ、冷たくなったら飲もうと冷凍室で冷やした。それを忘れて長時間置きっぱなしにしたところ、水は氷になってマグカップをヒビ割らせていた・・・どうやら、マグカップに以前傷があったのだろう。水から氷への凍結膨張、恐るべし。

きのう(6/29)、「カルガモ」親子のいる小公園の池で、子どもたちがはしゃぐ声がした。少年が1羽のヒナを抱えて、数10cmある段差の上の水面に戻していた(公園の池は段差があっても一周・巡回できる工夫がされているのだが)。それを、二人の年配女性と数人の女の子たちが見守っていた。少年は落ちたヒナを親の元に返してやったと得意気だったけれど、母ガモは羽を広げて少年に飛びかかった。年配女性は日本人で、子どもたちは日本語が流暢だが海外の風貌をしていた。日本人女性のひとりは少年に同調したが、もうひとりは無言のままだった。
わたしは、年配の女性たちが去ったあと、子どもたちに安易に手を出さず、自然のまま見守って欲しいと聞かせたのだが、果たして意が通じたかどうかはわからない。
ー 母ガモと1羽のヒナが気になる。すこし前ここには、ヒナが3羽いたはず。

2025年6月29日日曜日

「H2Aロケット」最終50号機打ち上げ成功、衛星を軌道に投入

国産ロケット「H2A」(正式表記: H-IIA)の最終号機(50号機)が、今朝未明、午前1時33分に「種子島宇宙センター」から打ち上げられた。ロケット技術は、次世代の「H3」ロケットに継承されている。

今後は、民間による裾野が広がるだろう。子どものころ、日本のロケットで宇宙旅行することを空想した・・・、いずれそんな時代が来るのは確実だが、そのころまでおれるかはムツカシイだろうけれど・・・楽しみだ。

(本ブログ関連:”民間ロケット”)

■ 読売新聞オンライン
「『H2A』ロケット、打ち上げ成功…幾多の困難乗り越え有終の美『最終号機として役割を全うしてくれた』」(2025/06/29 04:24)より抜粋
    ー https://www.yomiuri.co.jp/science/20250629-OYT1T50024/
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三菱重工業や宇宙航空研究開発機構(JAXA)などは29日未明、国産主力ロケット「H2A」の最終号機となる50号機の打ち上げ成功を受けて記者会見した。2001年の初号機打ち上げ以来、日本の宇宙開発を20年以上にわたって支えたH2Aへの感謝後継機「H3」ロケットへの期待を語った。
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■ Youtube(登録: ANNnewsCH)
「H2Aロケット 最後の打ち上げ成功 予定通り衛星を分離(2025年6月29日)」より抜粋
    ー https://www.youtube.com/watch?v=TMR3lHOnKwM
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24年間にわたり日本の主力ロケットとして活躍したH2Aの最終号機の50号機29日午前1時33分種子島宇宙センターから打ち上げられました。
・その後、予定通り衛星を分離し、打ち上げは成功しました。
・50号機に搭載する地球観測衛星温室効果ガス観測技術衛星 いぶき-GW)「GOSAT-GW」は海面水温や温室効果ガスの観測が目的で、台風の進路予測の精度向上などに役立てられます。
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■ Youtube(登録: JAXA)
「温室効果ガス・水循環観測技術衛星「いぶきGW」(GOSAT-GW)紹介ビデオ/"IBUKI GW"(GOSAT-GW)PR movie」
    ー https://www.youtube.com/watch?v=0CnEcfHNuAA
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本動画では、温室効果ガス・水循環観測技術衛星「いぶきGW」(GOSAT-GW)の仕様やミッションについてご紹介します。
~「いぶきGW」の概要~
「いぶきGW」は、水循環変動観測ミッションと温室効果ガス観測ミッションを担う地球観測衛星です。① 2012年打ち上げの「しずく」の水循環変動観測ミッション、② 2009年打ち上げの「いぶき」、2018年打ち上げの「いぶき2号」の温室効果ガス観測ミッションを発展的に継続し(両観測機能を合わせて)、気候変動のメカニズムの解明に貢献します。
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2025年6月28日土曜日

「醒睡笑」: 躻(うつけ)

今朝は目覚めが悪く、早朝の野鳥観察(探鳥会)参加を怠けてしまった。掛け時計の針がスローモーションのように進んでいくのを見ながら、ずるずると過ごすうち、集合時刻に間に合わなくなった。

昼に隣り街に出かけた帰り道、古本屋に寄って、平凡社の東洋文庫「醒睡笑」(安楽庵策伝* 集、 鈴木棠三 訳)を手にした。戦国時代の笑い話集で、いってみればポテトチップスを食べる感覚で読めばよい・・・つぎつぎ美味い話が飛び込んでくるのだ。編者の策伝は仏僧なれど、笑い話は宗教臭くない、それが良い。喫茶店でしばらく読んで賞味した。
(*)安楽庵策伝:天文23年(1554年)~ 寛永19年(1642年)

第二章の中の「躻(うつけ)」<愚か者の笑い・・・ばか、まぬけ、「躻」の字は、体の中に大切なものがあるべきなのに、それがないという国字> に、面白い阿保話があって、次のようなものがある。
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ある男が銭を隠すため地面に埋める時、「必ず人の目には蛇に見えて、わが見る時ばかり銭になれよ」と言っているのを、内の者が聞いていて、後で銭を掘り出し、代わりに蛇を入れておいた。例の亭主が後で掘ってみたら蛇が出て来たので、「やれ、おれじゃ。やれ、見忘れたか」と幾度も名のったのは、なかなかの聞き事だった。
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他にこんな話がある。男たちが三人集まって語り合った。しっかり者の家内について、唯一の欠点は怒ったときに亭主の頭を叩くことだと、二人とも同じことを口にした。三人目の男が「お前たちは日本一の躻(うつけ)者じゃ」といって、自分ならこうすると秘訣を得意気に披瀝した・・・「履物をはかずに逃げるがよい」と。

(本ブログ関連:”阿呆”、”ヘルム”)

まあ云ってみれば、落語の原点であって、オチがある。そのためには、躻(うつけ)者=阿呆が必要のようだ。

(本ブログ関連:”落語”)

2025年6月27日金曜日

(資料)植物と鉱物

■ 植物と鉱物

(山金、砂金、地質探査=ユーカリ、ヤブムラサキ)

① 山金:地中の金鉱石(石英)2~10g/t(t=1000kg)→ 隆起 → 砕けて川に流出(砂金)。
    - 鹿児島県菱刈鉱山(住友金属鉱山): 20~40g(産総研「地質標本館」標本: 3,600g)
        (「金鉱石」> ギングロ(黒色の脈)」> 金・銀(元素鉱物)が存在)
    ー 昔の佐渡・甲州・秋田の金鉱山は、非常に硬い石英脈の中に微粒子として含まれた。
        (石英を砕いて砂金採取、または水銀によるアマルガムを利用して金を採取した)
    ー 武田氏:甲州金(隠し金山)、佐竹氏:常陸 → 秋田転封(金山潰して美女を連れる?
    ー 大久保長安:武田家出身、家康に重用され金銀山開発 → 死後、一族は不正蓄で処罰

② 砂金水際の雑草を根付きのまま引き抜き(草根引き)、パンニングする(0.05g/粒)。
    ー 鉱物採集に見向きもしない奥さん方が、唯一関心を持ってくれる鉱物採集イベント。
    ー 大きな/高純度の砂金の粒を「ナゲット(天然の金塊 )」という。
    ー 米CA州ゴールドラッシュ(1848年~1855年)、最初5年間で約 1,200万oz=373t 採掘。
    ー 北海道・枝幸(えさし)町のナイ川支流(769g/粒)、
    ー 世界最大級 豪ビクトリア州 約72kg(約158ポンド)/粒、金の含有率は98%以上
    ー 金雲母(水中でフラフラ動く)に騙されない。(「愚者[馬鹿]の金」:金雲母、黄鉄鉱)

③ ユーカリ:根が金鉱脈に届き、葉に微量の金を含む(ChatGPT)。
    ー 地質探査(植物を使った鉱脈の探索):金は植物に毒のため末端の葉に送られる。
    ー ナショナルジオグラフィック「ユーカリの木で金鉱探査」(2013.10.23)
            https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/8475/

④ ヤブムラサキ:「ムラサキシキブ」の仲間。金鉱床の「植物地化学探査」で利用される。
    ー 金鉱床にある植物の中で、葉に金の含有が見られる。
    ー ニッセイ緑の財団「《森の植物の歳時記》 [234]【ヤブムラサキ(藪紫)】」(2023.12.05)
            https://nissay-midori.jp/news/details/1757


■ 植物に滲み込む鉱物(科博物質)

① 珪化木(化石)
・古代の倒木に珪酸(H2SiO3)の珪酸イオンが浸み込んで化石になったもの
    ー 地球組成:酸素(50%)、珪素(20%)、アルミニウム(約8%)
    ー 珪素酸素石英SiO2)→ 三方晶系のとき水晶(昔、アルプスで「氷の化石」)
    ー 珪酸イオン(陰イオン): SiO4−
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    ー 米国AZ州北東部の「化石の森国立公園(Petrified Forest National Park)」が有名
        毎年約12〜14トンの木の化石が盗まれていること)
    ー ナショナルジオグラフィック「地球で最多量の鉱物、ようやく命名」(2014.06.19)
        地球で一番最多な鉱物、珪酸塩鉱物「ブリッジマナイト」(Mg,Fe)SiO3
        https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/9371/

    ー Youtube「Unravel a Mysterious Outcrop of Rock with a Geologist.」
         https://www.youtube.com/watch?v=K_ssKHAPvlo


② アジサイ
・アジサイの花の色は、酸性の土壌では青色に、アルカリ性の土壌では赤色に変化する。
    ー アジサイに含まれるアントシアニン色素(デルフィニジン系)は、化学変化がない(中性の条件下)場合、本来の青紫・ピンク色をしている。
    ー 酸性の土壌で、アジサイの根は土壌からアルミニウム を吸収(アルミイオン(Al3+)酸性の土壌でよく溶け出す)し、アントシアニン色素と結合することで青色に発色する。
    ー アルカリ性の土壌では、アルミニウムが溶けにくい(アントシアニン色素と結合しない)ので、赤色・ピンク色を発色する。
    ー あじさい寺(明月院):第五代執権北条時頼が出家時建立最明寺が起源(「鉢の木」伝説)
        (研究者が古文書を返却しないこと)


■ Gemini Q&A

Q-1.特定の鉱物と相性がいい植物がありますか?
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A-1.特定の鉱物と相性の良い植物は確かに存在します。これらの植物は、特定のミネラルを効率的に吸収したり、高濃度のミネラルが存在する土壌でも生育できる特殊な能力を持っています。

特定のミネラルを集積する植物(ハイパーアキュムレーター):
一部の植物は、通常の植物よりもはるかに高い濃度で特定のミネラルを体内に蓄積する能力を持っています。これらの植物は、汚染された土壌の浄化(ファイトレメディエーション)や、鉱物資源の回収(ファイトマイニング)への応用が研究されています。
・ニッケル: アリッサム属(Alyssum)の一部の種
・亜鉛: ジンバイオレット(Viola calaminaria)、タラスピ・カエルレスケンス(Thlaspi caerulescens)
・カドミウム: インドマスタード(Brassica juncea)、タラスピ・カエルレスケンス(Thlaspi caerulescens)
・セレン: シダの一種(Pteris vittata)
・ヒ素: シダの一種(Pteris vittata)
・銅: 一部のサクラソウ属(Primula)
・ウラン: 一部のキク科(Asteraceae)、イネ科(Oryzopsis)、マメ科(Astragalus)

特定の土壌条件に適応した植物:
特定のミネラルが豊富、あるいは欠乏している土壌で生育するために適応した植物もいます。
・石灰岩土壌(カルシウムが豊富): 一部の高山植物、ワイルドフラワー
・酸性土壌(アルミニウムが多い): 一部のツツジ属(Rhododendron)、アジサイ属(Hydrangea)
・蛇紋岩土壌(マグネシウム、ニッケル、クロムが豊富、カルシウムが少ない): 蛇紋岩地帯特有の植物

ミネラルと植物の相互作用:
植物の生育には、窒素、リン、カリウムなどの主要な栄養素だけでなく、カルシウム、マグネシウム、硫黄などの二次的な栄養素、そして鉄、マンガン、亜鉛、銅、ホウ素、モリブデンなどの微量栄養素も必要です。これらのミネラルは、植物の様々な生理機能に関わっています。

土壌中のミネラルのバランスは植物の生育に大きな影響を与え、特定のミネラルの過不足は植物の生育不良や病気の原因となることがあります。

もし特定の植物や土壌条件についてもっと詳しく知りたい場合は、その植物の名前や土壌の種類などを教えていただければ、より詳細な情報を提供できるかもしれません。
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Q-2.昔、山師が鉱物の場所を特定するとき、指標になった野草や樹木があったら教えてください。
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A-2.山師が鉱物の場所を特定する際に、特定の野草や樹木を目安にしていたという話は興味深いですね。実際に、特定の植物が特定の金属を含む土壌に生育しやすい、あるいはその金属の存在を示す手がかりとなるケースは知られています。これらの植物は「指標植物」と呼ばれることがあります。

ただし、昔の山師がどのようにこれらの植物を利用していたかについての具体的な記録は、現代の科学的な知見ほど体系化されていないかもしれません。それでも、経験に基づいた知識として、特定の植物の生育と鉱物の存在を結びつけていた可能性は十分に考えられます。

以下に、いくつかの例と、関連する現代の科学的な知見を合わせてご紹介します。

特定の金属の存在を示唆する可能性のある植物:
・ニッケル:
    ー アリッサム属 (Alyssum) の一部の種:これらの植物はニッケルを蓄積する能力が高く、ニッケル鉱床の近くに生育することがあります。特に、蛇紋岩地帯のようなニッケルを多く含む土壌に見られることがあります。
・銅:
    ー ジンチョウゲ科 (Thymelaeaceae) の一部の種:銅鉱床の周辺で見られることがあります。
    ー 特定のコケ類や地衣類:銅汚染された土壌に特有の種が存在することが知られています。
・亜鉛・カドミウム:
    ー ジンバイオレット (Viola calaminaria) や タラスピ・カエルレスケンス (Thlaspi caerulescens):これらの植物は亜鉛やカドミウムを高い濃度で蓄積し、これらの金属を含む土壌に生育することがあります。
・ウラン:
    ー 特定のキク科 (Asteraceae) や マメ科 (Astragalus) の植物:ウラン鉱床の周辺で見られることがあると報告されています。
・ヒ素:
    ー 特定のシダ類 (Pteridaceae):ヒ素汚染された土壌に生育する種が知られています。

特定の土壌条件を示唆する植物:
鉱物の存在は、土壌の化学的性質(pH、特定の元素の濃度など)を変化させることがあります。そのため、特定の土壌条件に適応した植物も、間接的に鉱物の存在を示唆する可能性があります。
・石灰岩地帯: 石灰岩(炭酸カルシウムが主成分)の多い場所には、アルカリ性の土壌を好む植物が生育します。これらの植物は、特定の金属鉱床と直接的な関連はないかもしれませんが、地質的な特徴を示す手がかりとなります。
・蛇紋岩地帯: マグネシウムや鉄、ニッケルを多く含む蛇紋岩質の土壌には、特有の植物が生育します。これらの植物は、特定の金属鉱物の存在を示唆する可能性があります。

注意点:
・指標植物の存在は、必ずしもその場所に高濃度の鉱物が存在することを保証するものではありません。
・土壌の条件は複雑であり、植物の生育には様々な要因が影響します。
・昔の山師がどのようにこれらの知識を得て、活用していたかについての詳細は不明な点が多いです。伝承や経験則に基づいていたと考えられます。

もし、特定の地域や鉱物に関連する伝承などをご存知でしたら、教えていただけるとさらに興味深い議論ができるかもしれません。
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2025年6月25日水曜日

(情報)AIを活用した絵画の修復

時間の経過とともに顔料が剥がれたり、何らかの事故に遭った絵画(特に西洋の油絵など)を、修復師が本来の姿に戻す様子をYoutubeで見ることがある。絵画の技法も合わせて知ることができる貴重な記録だ。

従来の修復は、修復師の長年の経験に基づくもので作業に長時間を要していた。それに対して、新しい技術(ディープラーニング:AI)による修復方法*が、下記のようにYoutubeに紹介されている。70倍の作業効率があるという。
(*)MITの機械工学科の院生・エンジニア、Alex Kachine氏
    ー Nature:https://www.nature.com/articles/d41586-025-01776-8     (2025.6.11)

絵画の本来の姿をAIで再現し、欠損(修復)部分をプリンターで透明薄膜(マスク)に塗布し、それを原画に密着させるといった手順だ。修復手間から隅に見放された絵画を、何とか復活させる画期的な手法といってもよいのかもしれない。

下記Youtubeのコメント欄には、従来の絵画修復の細密な手順を考慮したうえでの「クリーニング」、「色味や明るさ調整」、「筆致」などの観点から様々な意見が寄せられている。

■ Youtube(登録:nature video)
「AIを活用した芸術作品の修復方法を発明したエンジニアに会う」
    ー https://www.youtube.com/watch?v=ZhYBSMoC0qM

2025年6月24日火曜日

小さな池のカルガモたち

薄曇りの昼どき(12:30)、小さな公園の小さな池にカルガモを観察しに行った。きのう見たカルガモの親子連れにもう一度会えるのを期待してのことだ。

池に着いたとき、すでにベンチに座って観察している人がいた・・・その後次つぎと人びとが集まった。最初に目にしたのは1羽の「マルガモ」(マガモとカルガモの雑種)だった。盛んに羽繕いをしていたが、やがて2羽の「カルガモ」の番(つが)いに寄っていった。カルガモのペアは、それがわずらわしかったのか池の奥へ遠のいてしまった。

集まった人たちの関心が、別に向いているのに気付いた。よく見れば、きのうのカルガモの親子連れがいた。きょう訪れたとき、姿がなかったので何処かへ移動したのかと思っていた。いそいで、カルガモ親子のそばに近づいた。ひとびとの関心は、やっぱり元気に泳ぐ3羽のヒナの姿だ・・・自由に遊んでいるように見えて、微妙に母親との距離を保っている。それがまたかわいい。

マルガモ(写真左)、カルガモの番(つが)い(写真中央)、カルガモの親子(写真右)