歳時記*に、実際の夜は冬の方が長いから「夜長(よなが)」は、冬の季語と思うかもしれないが、実感するのは秋であるという。確かに、夏の夕方の明るさと比べて、秋のとばりの降り方のあまりの変わりように唖然とする。
(*)歳時記:「日々の歳時記」(広瀬一朗、東京新聞出版局)
今月から、野鳥観察(探鳥会)の開始時刻が 6:30 から、7:00 に変更される。夜が長くなって明けるのが遅くなったからだ。
Googleの生成AI Geminiに、秋の「渡り鳥」について聞いてみた。
Q.東京の公園に集まる、秋(10月)の「渡り鳥」を教えてください。来る鳥、去る鳥について。
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A.東京の公園に10月頃に集まる「渡り鳥」についてですね。10月は秋の渡りの最盛期で、季節の変わり目を感じさせる鳥たちが見られます。
一般的に、東京の公園(特に水辺や林のある大きな公園、例:葛西臨海公園、東京港野鳥公園、水元公園、新宿御苑など)で見られる可能性のある渡り鳥には、以下のようなものが挙げられます。
1. 北から渡って「来る鳥」(冬鳥・旅鳥の一部)
冬を日本で過ごす冬鳥や、途中で立ち寄る旅鳥が10月頃から飛来し始め、数が増えてきます。
・カモ類 (冬鳥): マガモ、ヒドリガモ、オナガガモなどのカモ類が、北の繁殖地から渡ってきて、公園の池や水辺に姿を見せ始めます。本格的な飛来は11月以降になることも多いですが、先陣を切ってやってくる個体が見られ始めます。
・ツグミ類 (冬鳥): ツグミの仲間などが冬鳥として飛来し始めます。
・猛禽類 (旅鳥/冬鳥): 渡りの途中でタカの仲間(例:ノスリなど)が上空を舞っているのが観察されることがあります。
・小鳥類 (旅鳥): 北の高原などで繁殖したノビタキが、南への渡りの途中に公園の草地などに立ち寄ります。秋の渡りの「トップバッター」として知られています。ジョウビタキ(冬鳥)も10月頃から渡来し、公園や市街地でもよく見られるようになります。
2. 南へ渡って「去る鳥」(夏鳥・旅鳥の一部)
日本で子育てを終えた夏鳥や、北で繁殖して南へ向かう途中の旅鳥が、10月頃に東京を経由して南へ去っていきます。
・夏鳥: 春から夏にかけて東京で繁殖していたキビタキ、オオルリ、センダイムシクイといった夏鳥は、10月上旬から中旬頃にかけて南の越冬地へ向かって旅立ちます。広い林のある公園(例:明治神宮、新宿御苑)などでは、渡りの途中の立ち寄りが見られることがあります。
・シギ・チドリ類 (旅鳥): イソシギ、アオアシシギなどのシギ・チドリ類は、北で繁殖し、東南アジアやオーストラリアなどへ向かう途中に、東京湾岸の干潟や公園の潮入りの池(例:葛西臨海公園、東京港野鳥公園)などに立ち寄って休息・採食します。10月は、これらの鳥の観察できる種類が減り始める時期ですが、まだ一部の種が見られることがあります。
例 : エゾビタキ、コサメビタキなどのヒタキ類が、南下する途中に公園の林などに立ち寄ります。
3. この時期に目立つその他の鳥
・モズ:渡り鳥ではありませんが、秋になると高い木の上でよく響く声で鳴く「高鳴き」が目立ち始めます。
・ヒヨドリ:留鳥ですが、北の個体が南へ移動する「渡り」を行うことが知られており、10月下旬から11月頃に群れでの南下が観察されることがあります。
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