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2023年3月31日金曜日

今年も4分の1喰ってしまった

一年を通じてその経過を、リンゴを縦割りにして喰うという、そんな例えを何度かしてきた。繰り返しになり少し飽いて、ブログに記すこともなくなった。久しぶりだが、きりのよい3月末日のきょう、触れてみることにした。

3月が終われば、一年の3/12、すなわち1/4が終わる。これをリンゴの食し方に照らせば、喰った大きさ、消化の速さに唖然とする。リンゴ1/4は大きい。若者にすれば、剥いたリンゴの先に皮付きのリンゴがまだゴロゴロ転がっている。「だからどうした」といった按配だ。歳をくった者には、奥先にリンゴが余り残ってないのを知っている。リンゴの貴重さを思い知る。

少し前に買ったリンゴが食器棚に残っている。扉を開けると、果実特有の清しい、命の源泉のような香りが漂う。リンゴは、太陽の黄金と月の銀の輝きを持つ。リンゴについてこだわると尽きない。

(本ブログ関連:”リンゴ、林檎りんご”)

ところで、食べることを「喰う」と表現すると、荒々しさと勢いがある。Wikitionaryを見ると、「」について次のように記している、抜粋。
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日本で考案された国字。「食」に「口」を添えることにより、その動作性を強調した会意文字。国字なので、音読みは本来無いが、「食」の音を当て「木喰(もくじき:僧侶が用いたため呉音読み)」など固有名詞に用いた。
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それでもリンゴについて
子どものころ、リンゴがおやつ代わりになった。母はうまくリンゴの皮をむいて四つ切りにし、芯を除いて塩水に漬けた(塩水に漬けるのは、剥いたリンゴの実が変色するのを防ぐため)。子どもたちは、できたそばから食らい込んだ。だから、今でも、リンゴに塩味するのがなつかしいけれど、そんな機会はない。

2023年3月28日火曜日

さくら

昼どき、桜並木の通りに寄る。陽光を受けて桜が真白に映える。もっともっと花に埋もれて見上げたい。花びらを透した薄紅色の明かりに包まれてみたい。子どものころ、貯水池の堤に連なる桜の花の下で遊んだ思い出がよみがえる。


桜の花に記憶が伴うようになった。目の前の桜が当たり前のようでなくなった。今年から、仙人の境地して過ごしたいと思ったが未練が残るようだ。

与謝野晶子の歌に、「清水(きよみず)へ祇園をよぎる桜月夜 こよひ逢ふ人みなうつくしき」がある。このときばかり、だれもが善人になれる気がする。

2023年3月27日月曜日

さくら巡り

3月もそろそろ終わる。寒暖差が激しくて、家を出るチャンスを失いがちだ。さくら巡りしてみようと発起して、薄曇りのきょう外出した。思いのほか冷えて、道行くひとの多くが防寒のかまえからダウンジャケットを着ていた。

「ハナモモ」
畑地の一隅に丈の低いハナモモの樹がある。春になると紅色と白色の花を合わせて咲かせる。源平の紅白旗から、「源平桃」という園芸種が江戸期に作られたという。花の盛りとなれば、美しい紅白の色模様になる。

(本ブログ関連:”ハナモモ”)


桜並木
或る裏通り、知る人ぞ知る桜並木がある。現在、ほぼ満開の様子。昼とはいえ、通りに人影が絶えて静寂である。路肩に花びらがうっすらと積もり始めている。とはいえ散るにはまだ早い。これからの桜吹雪のタイミングも気になる。


「十月桜(ジュウガツザクラ)」
公園の中ほど、十月桜が並んでいる。幹にくくられた名札に次のように説明がある。「交雑種コヒガンの園芸品種。名前のように10月ころから開花します。」と記されている。また、Wikipediaに「春と秋から冬にかけての二度開花する二季咲きが最大の特徴」とある。


「カントウタンポポ」
公園の草はらに、タンポポの頭花に蜜を求めて(名を知らぬ)ハチが2匹とまっていた。タンポポの花を裏返して見ると、総苞片(そうほうへん)が密着しているので、(「セイヨウタンポポ」ではなくて)カントウタンポポのようだ。


「ジョウビタキ」
公園の小川を上流に少したどると、枯れたヨシの茎にジョウビタキのメスいたようだ・・・実は、焦点の合ってないカメラ画像にぼんやりした姿があった。

「マガモ」(写真左)、「クイナ」(写真右)
小川の岸に、オスのマガモ(嘴の色具合から、もしかしたら「マルガモ」?)が他のカルガモたちと一緒に休んでいた。そばを、クイナが1羽、周りを気にせず(まるで関わりたくないように)頭を下げてエサを一心に探し回っていた。


2023年3月26日日曜日

ブドウは酸っぱいか甘いか

先日、スーパーで「ファンタグレープ」の1.5リットル入りを買った。いま飲んでいるオーソドックスな無添加ワインが物足りなかったからだ。いまどきの葡萄酒(ワイン)は渋くて馴染めない。私にとっての葡萄酒は、赤くて甘~い、「赤玉ポートワイン」あるいは「蜂葡萄酒」なのだ。(ベーコンも、白身に赤いふちのあるクジラのものでなければならない)

で、どうやったかといえば、ファンタグレープと普通の葡萄酒を混ぜ合わせて飲んだのだ。甘い葡萄酒にかぎる。だって果物の葡萄の実は甘いのがよいというのに、酒は甘美のない渋い方がよいというのは合点がいかない(「アイスワイン」や「貴腐ワイン」があるではないか)。ともあれ、むかし普及した葡萄酒は甘かったのだ。

(本ブログ関連:”甘口の酒”)

ところで、教訓好きな童話に「イソップ童話」がある。以前にも触れたが、キツネ(ずるくて狡猾、悪知恵が働く役回り)が、歩き疲れて喉が渇いたとき、ブドウの実がたわわに実っているのを見つけて取ろうとするが届かず、悪態を吐いてその場を去る話がある。「フン」とか言ってる分にはいいのだが、性分が露わになる暴言はいただけない・・・という話だ。

(本ブログ関連:”イソップ キツネ”)

修身というか道徳につながる寓話を、教育の現場でどう扱われているか知らない。イソップ童話の寓意は早めに気づけば気付くほどよい。子どものころに習得しておけば、恥をさらすこともない。不幸なのは、口から吐いた言葉に何も気付かないことだ。
(老後についてタワマンの高層から発信を続けた老社会学者の弟子として、伝道の役割りをつづけた若者が、最近は作家になろうと方向転換している。でも性分は変わらないらしく、テレビのニュースショー(ワイドショー)で、WBCについて関心がないと公言していた)

イソップの寓意から、キツネの言葉をいってはいけないではなく、キツネにはなるなということを知るべきかもしれない。葉っぱを頭にのせてクルリと回転しても、尻尾を隠すことはできない。


国立国会図書館デジタルコレクション

①「ししの王国 : イソップ物語篇 (世界おとぎ文庫 ; 5)」(アイソポス 原作, 楠山正雄 編、小峰書店、昭和24(1949)年)
- 「21 ぶどうを たべそなった きつね」より抜粋
https://milestone-milestone.blogspot.com/2016/10/blog-post_12.html
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(略)
「あの ぶどうは、もう、じゅくしていることだとおもったら。なあに、とても すっぱくて、たべられたものではない。ありゃあ、ぶたの たべものさ。」と、まけおしみをいいいい、またひょろひょろと、出て行きました。

じぶんの力がたりなくて、ものごとがうまく行かないときに、そのわるくちをいいたがるのは、つまらないひとのくせです。
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② 「イソップお伽噺」(三立社、1911年、明44年9月、訳述者 巌谷季雄=小波)
ー 「一三三 正しき望み 狐と葡萄」より抜粋
https://dl.ndl.go.jp/pid/1169898/1/1
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(略)
   それで幾度(いくど)も跳(は)ねて居(ゐ)る中(うち)に、體(からだ)は段々(だんだん)疲(つか)れるのに、葡萄(ぶだう)は一粒(ひとつぶ)も食(た)べられませんから、狐(きつね)はとう~自棄(やけ)を起(おこ)し、
   「何(なん)だ! こんな青(あお)い葡萄(ぶだう)が食(た)べられるもんか。食(く)ったら酸(すっ)ぱくて仕様(しやう)がないだらう。」
と、毒(どく)づいて、其(その)まゝ行(い)ってしまひました。
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2023年3月23日木曜日

WBC優勝、野球への関心

きのう(日本時間 3/22)、2023 WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)決勝戦で、米国チームと対戦した栗山英樹監督率いる日本チームが勝利した。その瞬間をしっかり見届けられたのは幸いだった。
決勝戦の前日(3/21)、準決勝戦のとき、埼玉県の或る公園で自然観察をしていたが、関心は自然にだけ絞れず、日本チームの勝敗にも及んだ。参加者は試合経過を節目節目ごと伝え合った。

優勝の結果、大谷翔平選手がMVPとなった。試合の中で、自らを奮い立たせチームを鼓舞させる彼の雄たけびを目にした。試合後になっては、周りへの配慮と感謝を中心に据えて感想を語っていた。とても印象的だった。勝者が誰かであるより、勝利を共にすることを重視する日本(日本野球)の文化を伝えたと思う。もちろん、これからMLBのスタジアムに出場すれば、違った世界での戦いとなる。
(参考)Youtube: MLB News(日本語翻訳字幕付)
    「【感動】大谷翔平ペドロ・マルティネスから最大の賛辞と感謝を受ける トラウトとの配球を直接解説」
    https://www.youtube.com/watch?v=BX7aEQEcyG4

米国の野球が、文化のひとつとして育まれていると感じたのは、ケビン・コスナー主演の映画「フィールド・オブ・ドリームス」を見たときだ。野球の歴史(時間と層)が長く厚い分、彼らは豊富な言葉を持っているように感じてうらやましく思った。

ところで、子どものころ九州にいたとき、小学校に「小使いさん」*がいて、校内に宿舎があった。小使いさんにはすでに独立した息子さんがおり、ときどき通って来たようだ。
(*)その後「用務員」と称されるようになったが、今は職種別に呼称が細分化されている。

その息子さんが米軍基地に勤務していた関係もあり、あるとき小学校に基地の少年野球チームが訪れた。ユニホームを着た彼らを見てとても驚いた。対する日本側の小学生チームは、普段着のままで、寄せ集め編成したものだった。装備がまるっきり違っていた。当時の小学校に野球道具や設備が揃っていたわけではない。日本側小学生チームは、攻撃にいろいろ工夫をした。巧みな戦術(バントや盗塁など)で迎え撃った。強打中心の基地側のチームは、大いに苦戦することになった。試合経過はうろ覚えではっきりしない。ともあれ、結果的にアメリカに対する微妙な自信を感じた思い出がある。

子どものころに関心があったプロ野球選手といえば、巨人の川上、王、長嶋選手、国鉄の金田投手、地元西鉄の稲尾投手、中西選手たちだった。ラジオやテレビから伝わる活躍が忘れられない。また、甲子園の高校生選手は、大人のような兄さんといった風に感じた。

ところが、大人になって、ある出来事から野球への関心が急速に薄れた。「空白の一日」といわれる、ドラフト制度の抜け道を利用した事件だ。
(参考)Youtube「レジェンド・野球人」
    https://www.youtube.com/watch?v=3dUFdya656c&t=1s

以来、野球への関心は薄れるばかりだったが、国際試合となると違う。別の観点から興味、関心が沸いてくる。日本人にとって、野球は子どものころから慣れ親しんだ お祭りでもある。盛り上がるほど、自然と空気に染まる。選手たちの熱気と活躍に感動しているのに気づく。今回、最高峰の試合を見るという、本当に素晴らしい経験をさせていただいた。

2023年3月21日火曜日

北本自然観察公園

月一回(第3日曜日)、決まったフィールドで野鳥・植物・昆虫などを観察する「自然観察会」へできるだけ参加している。自然観察会では、別途、関東近辺にある代表的なフィールドを選定して観察会(同じく月一回)を設けている・・・年齢に関係なく元気な方々が積極的に参加されている。私の場合、体力と距離と相談して、連れて行ってもらうといった具合。

そんなわけで、天候に恵まれた「春分の日」のきょう、埼玉県の「北本自然観察公園」*へ出かけた。新宿からJR湘南新宿ラインに乗って北本駅を降り、バスで現地に着く。名前の通り、自然観察に適した公園で、環境、設備が整っている。私の歩き方では、限界を超える規模だ。
(*)北本自然観察公園: https://www.saitama-shizen.info/koen/
 
二十名近くの方々が参加して、午前から午後にかけて園内を観察した。今回もベテランの方から解説いただき、自分なりに目視・カメラで確認したものを整理して次に記す(聞き間違いがありましたらご容赦)。
- 双眼鏡に替えて高倍率カメラを使い始めたが(2/25)、いまだに使いこなせない。

野鳥
・ウグイス: 盛んに鳴き声(谷渡り > さえずり)を耳にするが姿は見られず
・オオタカ: 目の前で、小鳥の群の1羽を狙い定めて襲うのを見る(小鳥は危機を免れた)
・キジ: 遠くの平地で1羽のオスが2羽のメスを追い求める様子が見えた
・ジョウビタキ: 地鳴きの「ピッ、ピッ、・・・」を耳にするが姿は見られず(人気の鳥だ)
・ガビチョウ: 目の前を一瞬横切った。鳴き声に癖があって、外来種のためか人気がない
・シジュウカラ: 小さな姿が飛んで来て、枯れ枝にとまったと思った瞬間すぐに飛び去った
・アオジ: 目の前を横切った・・・見たとはいえないほどの一瞬
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・タシギ: カメラを通して見るが、カメラに画像が残っていなかった
・ダイサギ: 沼地奥に1羽を見る(写真で嘴《口角》を確認できた)
・コガモ: 池の遠くに群れる、カメラを通してじっくりオスの姿(頭部)を見た

植物
・タンポポ: カントウタンポポ? 花のサイズが大きい、黄色だけでなく白色もあった
・セイヨウアブラナ: 黄色の花がまぶしい、茎を巻くようにして葉が伸びている
・ツルニチニチソウ: 紫色の花が咲いていた、つる状の形態までは気づかなかったが
・ぺんぺん草:「ナズナ」の別名で、果実の形が三味線のバチに似て三味線草ともいうそう
・ツバキ: 椿の樹を飾るように薄紅色の花を多数咲かせていた
    ー 会長から、漱石の俳句「落ちざまに 虻(あぶ)を伏せたる 椿かな」が紹介された
・ホウノキ: 落ち葉の裏表クイズがあった(葉の裏が上になるように落ちるようだ)
・エドヒガンザクラ: 市の天然記念物で高さ20m、花の開く光景は見事だったようだ
    - 今は、根元から折れて倒伏(2019年10月)した姿になっている

生きもの
・アオガエル: 枯草の原に次々見つけた(ガイドに「シュレーケルアオガエル」とある)
・カエルの卵塊: 湿原にかかる八つ橋のそば、浅い水底にいくつも見つけた


<写真>
ダイサギ(左)とコガモ・カルガモの群れ(右)


キジの求愛(左側2羽のメスに対する右側のオス、嫌われているようとの声があったが)


ツルニチニチソウ(左)とツバキ(中央)とぺんぺん草(右)




(付記)デーノタメ遺跡
同じ北本市(北本自然観察公園近く)に、縄文時代中期~後期の「デーノタメ遺跡」(集落跡)がある。
デーノタメ遺跡総括報告書」(北本市文化財保護課文化財保護担当、2022年7月6日)
https://www.city.kitamoto.lg.jp/soshiki/kyoiku/bunkazai/gyomu/1478482179727.html
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4度にわたる発掘調査、および内容確認調査によって遺跡の全容が徐々に明らかになり、関東最大級の環状集落を持つ遺跡であること、集落と水辺がセットで残された全国的にもまれな遺跡であること、低地部から多量の有機質の遺物が出土しており、縄文人の植物利用の実態が解明できる遺跡であることなどがわかってきました。
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Youtube(分かりやすく解説されている)
「【ゆっくり解説 】100年に1度の大発見!!関東最大級の環状集落デーノタメ遺跡の謎!!」
https://www.youtube.com/watch?v=2SSy3Kxtnhw

春分の日 2023

きょうは二十四節気の「春分」。同時に祝日「春分の日」でもある。
冬から次第に日射しが増してきて、昼夜の長さがほぼ同じ(わずかばかり昼が長い)となる春の一日、古代から特別な意義を持つ日である。さらに祝日ともなれば、春の陽を浴びて多くの家族連れが外に出る。

(本ブログ関連:”春分の日”)

自然観察会は天候に恵まれた春分の日に、埼玉県の「北本自然観察公園」*へ出かけることができた。(観察会について別途記述)
(*)北本自然観察公園: https://www.saitama-shizen.info/koen/

ところで、ネット上のカレンダーを見て気づいたことだが、旧暦の2月(2/30)がきょうで終わり、あすから閏月の2月が始まる。新暦の場合、閏年の2月に1日だけ追加微調整するが、旧暦では月単位で調整する。そんなこと、正直気が付かなかった。閏月について調べてみた。

閏月
きょうで旧暦2月(2/30)が終わる。旧暦は月齢に合わせた暦のため、3年に一度季節のずれを調整(埋め合わせる)する必要がある。今年はそれに当たり、2月に「閏月」が生じる。あす(3/22)から2月に「閏」を付けた「閏2月1日」となる。ちなみに、新暦の4月19日になって、閏月2月(2/29)が終わる。

旧暦を使った当時のひとびとは、(結構長期間の)閏月を日常生活の中でどのように受け止め(換算し)ていたのだろうか。他方、新暦の場合、閏年の2月に1日だけ追加することになるが、カレンダー上のこととして、あまり不都合を感じてないのが正直なところ。

2023年3月20日月曜日

桜並木

ほぼ一週間、ずっと家にこもっていた*。猛烈に眠かったのだ。おとついの小雨(夜来風雨声)を加えれば、まさに「春眠暁を覚えず」といったところ。詩人の風雅もないので、たんなる惰眠だろうけど。花粉症の症例に眠気がある。もしかしたら、そのせいかもしれない。
(*) ために、春うららか 3/19 に開催の「自然観察会」を寝坊して欠席してしまった。

ところが、今朝起床して一転、実に爽快だった。気をよくして桜の開花模様を観察しに出かけた。或る裏通りに知る人ぞ知る小さな <桜並木> がある。高木の桜の木立をくぐったが、今のところ空に枝がしっかり見える状況で、まだ五分咲きといったところ。

(本ブログ関連:”桜並木”)

コブシ
並木道のはずれに、「コブシ」の樹が一本立っている。こちらは小さな白い花が満開。下から眺めると、青空と太陽光(逆光)に花びらが溶け合い見事である。


レンギョウ
並木を抜けると、サクラに替わって「レンギョウ」の低木がつづく。暖かい陽に映えて、春を告げるという黄色の花が清々しく、新緑の葉とのコントラストも美しい。


サクラ
次の写真(左側)は、上記の五分咲きの <桜並木> を見上げた様子。右側の写真は、遠出して見ることができる、民間の苗圃(びょうほ)に咲く <枝垂れ桜> の様子で、こちらは八部咲きといったところか。これから、見事な満開となるだろう。特に <桜並木> は、散り際の桜吹雪が素晴らしく、大勢のひとびとが集う。

2023年3月14日火曜日

東京の桜開花 2023

桜の開花が待ち遠しい。東京では靖国神社の標本木(ソメイヨシノ)の開花が基準になる。気象庁は、気象用語*として「生物季節観測」があり、開花、満開、紅葉・黄葉、落葉の日を観測している。桜の開花日については「気象台が定めた標本木に 5~6 輪以上の花が咲いた最初の日」、満開日については「標本木で約80%以上のつぼみが開いた最初の日」をいう。
(*) https://www.jma.go.jp/jma/kishou/books/kisetutext/25/chapter6.pdf

(本ブログ関連:”桜開花”)

きのうの観測では、しっかり咲いていたのが4輪にとどまりお預けとなった。

きょうのテレビニュースで、気象台職員が靖国神社に出かけて、標本木の開花を観察した。周りをメディアだけでなくファンも詰め寄せて、開花の宣言を待った。儀式のようだが、楽しい瞬間でもある。私も出かけて、その場面に立ち会いたかった。

結局、きょうは一日家にこもってしまい、東京の桜の開花をネットで確認した。

ウェザーニュース
「東京・靖国神社で桜開花 観測史上最も早い記録に並ぶ開花発表」(2023/03/14 14:00)より抜粋
https://weathernews.jp/s/topics/202303/130085/#:~:text=今日3月14日,ソメイヨシノ開花発表となります。
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・今日3月14日(火)、東京・靖国神社の桜が開花したと発表されました。2020年や2021年と並び観測史上最も早い開花となりました。平年より10日早く昨年より6日早い開花発表です。
・今年、全国で初めてのソメイヨシノ開花発表となります。
・東京では先週、最高気温が4日連続で20℃以上を観測し、桜のつぼみの生長が一気に加速したと考えられます。
・東京の場合、標本木は東京都千代田区の靖国神社にあります。
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はったい粉、こうせん、麦こがし

先日(3/12)、地方産物店で(商品名)「麦こうせん」を見つけた。千葉県産とのこと、1袋100gしかないので2袋購入した。他にも他県のポンカンも買ったわけだが、レジで「これ(麦こうせん)って、どうやって食べるのですか」と聞かれたので、「砂糖を入れて、お湯をそそぐだけなんですよ」と応えた。いたってシンプルな作り方だ。

レジの若い女性が「そういえば、お婆さんが食べていた」というので、私は「子どものころ食べたもんですよ」と付け加えた。麦こうせんは、今となっては知っているようで知られぬ食べ物になったのかもしれない。店を出ながら、お湯を注ぐとチョコレート色に変わり、麦の香ばしい香りがしてくると心の中で補足した。

子どものころ、「麦こうせん(麦香煎)」と言ったことはなく、「はったい粉(糗粉)」*と呼んでいた。他にオーソドックスな「麦焦がし(むぎこがし)」の名称もあるが、いずれもしっくりこないけど・・・口にすれば同じ懐かしさに包まれる。
(*)糗粉の「糗」: 焼かれた小麦、米など(Wilitionary

舌触りに「落雁(らくがん)」を思い出すが、対してこちらは超日常のおやつである。また、「日本はったい粉協会」**のサイトに、徳川家康の好物だったとの解説もある。
(**) https://hattaiko.com/rekishi/

むかしは、はったい粉がいつでも食べられた。お湯加減が微妙で、パサパサになったり、ドロドロになったりする。親に作ってもらうと丁度よい、だから懐かしいのだ。それを思い出して求めたわけだが、今回はパサパサして粉っぽくなった。でも、この味に浸って一口ごとに、ああこれこれと心地よい。

2023年3月12日日曜日

(資料)若田光一氏搭乗のクルードラゴン(Crew-5)帰還

2022年(日本時間)10月6日木曜日の深夜午前1時に、米ケネディ宇宙センターから打ち上げられた宇宙船「クルードラゴン(Crew-5) ”エンデュランス”」(「ファルコン9」ロケットに搭載)に搭乗の4人の宇宙飛行士は、国際宇宙ステーション(ISS)到着後、5か月間の長期滞在任務を終えて、(日本時間)本12日午前、米フロリダ州沖合に着水した。

(本ブログ関連:”若田光一”)

NHK放送は次のように報じている。
「宇宙飛行士の若田光一さん ISSから地球に帰還 日本人最長滞在」(2023年3月12日 14時26分」より抜粋
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230312/k10014005881000.html
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・滞在を終えた若田さんら4人の宇宙飛行士は、打ち上げの際に乗ってきたアメリカの民間宇宙船・クルードラゴン「エンデュランス」に搭乗し、日本時間の11日午後4時ごろ、(国際)宇宙ステーション(ISS)を離れました。
・宇宙船は上空でパラシュートを開いてゆっくりと高度を下げ、日本時間の12日午前11時すぎ、アメリカ・フロリダ州の沖合に着水しました。
・JAXA=宇宙航空研究開発機構によりますと、若田さんは今回の宇宙飛行の滞在期間が157日あまりとなり、宇宙での滞在時間、国際宇宙ステーションでの滞在時間ともに日本人最長になったということです。
・~、ことし1月と2月には。若田さんにとっては初めてとなる船外活動を行い、新型の太陽電池パネルを取り付ける台を設置しました。

永岡文部科学相「ミッション完遂に敬意」
永岡文部科学大臣は談話を発表し、「大任を終えての無事の帰還を心から喜ばしく思う。わが国にとって国際宇宙ステーションでの活動は、国際的な月探査プロジェクト『アルテミス計画』や、地球から遠く離れた『深宇宙』に向けた国際宇宙探査に必要となる技術の実証のために重要なものであり、ミッションを完遂されたことに敬意を表したい。若田宇宙飛行士には、引き続き、わが国の宇宙開発の意義を国民や世界の皆さんにしっかり見えるような形で発信していただくとともに、有人宇宙開発の未来につながるような活躍をされることを期待している」としています。
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<参考>
公式NASA放送(Youtube)
「NASA's SpaceX Crew-5 ミッション着水」
    ー 長尺の映像末にCrew-5着水、回収の様子が見られる。スパイダーマンも登場する。
    ー 引き出すようにして、車椅子で運ばれる若田さんの姿が見られる。
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米NASAの宇宙飛行士ジョシュ・カサダとニコール・マン、日JAXAの宇宙飛行士 若田光一、露ロスコスモスの宇宙飛行士アンナ・キキナ(NASA の SpaceX Crew-5 ミッションの 4 人のメンバー)は、米東部標準時3月11日土曜日の午後9時02分(0202 UTC 3月12日)に、フロリダ沖に着陸する予定です。地球低軌道での5か月の滞在を終了します。
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アルテミス計画
今回のプロジェクトは、NASAと民間会社(今回「スペースX社」)による宇宙開発への大きなステップになった。次のステップに、月面着陸の国際協力「アルテミス計画」がある。
このアルテミス計画(Wikipedia)とは、
・主にアメリカ航空宇宙局(NASA)とNASAが契約している米国の民間宇宙飛行会社、
・欧州宇宙機関(ESA)、
・日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)、
・カナダ宇宙庁(CSA)、
・オーストラリア宇宙庁(英語版)(ASA)
などの国際的パートナーによって実施される。

2023年3月11日土曜日

朝、僅差の間に地震2つ

歳をとると目覚めるのが早い。早朝うつらうつらしていたとき、小刻みな揺れを感じた。少し長めに揺れて(体感)震度2程度に感じた。地震と気づき、急いで急いでテレビをつけた。

テレビ画面の上側に、地震速報のテロップが表示された。震源が北海道の日高地方東部という。遠い地震を東京で感じたとは・・・とても驚いた。もしかしたら、大規模地震が発生したかもしれないと不安になったが・・・、それにしても。マグニチュードが驚くほどではない。

気象庁発表: 震源・震度情報(2023年03月11日05時17分発表)
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地震の発生日時: 03月11日05時12分頃
震央地名: 日高地方東部
深さ: 60km
マグニチュード: M4.8
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ところが、しばらくして、もう一つの地震速報のテロップが流れた。それによると、震源は千葉県北西部というのだ。北海道日高地方東部と千葉県北西部の地震発生時刻が、1分差でしかない。ということは、体感した地震は千葉県北西部のものだったことになる。

気象庁発表: 震源・震度情報(2023年03月11日05時19分発表)
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地震の発生日時: 03月11日05時13分頃
震央地名: 千葉県北西部
深さ: 70km
マグニチュード: M4.2
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気象庁の「震源・震度情報」を見ると、当地は震度2となっている。震度1の地域と入れ混んでいる理由はよくわからないが、体感の2と合っている(もちろん寝起きに感じたもので朧げなものだが)。


きょうは「東日本大震災」が発生して12年目になる。あのとき私なりに経験した、あのなまなましい記憶は忘れられない。

(本ブログ関連:”2011年3月11日金曜日”、”東日本大震災”)

東日本大震災の名称に落ち着くまでに、「東北地方太平洋沖地震」など各種の呼称があった。本ブログではその時期の呼称に合わせて登録しているため、網羅的に本ブログ関連として検索することができない。

2023年3月8日水曜日

涸れた小川と観察園の花

きょうの都心の最高気温は、今年最高の 21.3℃(13:20)で暖かい一日だった。陽気に誘われて昼食後、公園に併設の「自然観察園」へ出かけた。(冬の気分がまだ残っていて)外出着を少し緩めにしたけれど、結局は汗がにじんできた。日なたと日陰の間には、近ごろ寒暖の差が無くなってきている。

天候がよいのはありがたいけれど、公園を流れる小川が水涸れして、川底を見せているのが心配だ。公園内を人工的に整備して走らせたため(水は底にしみ込んでしまい)、崖線からの湧水もむなしく石底が露わになっている。

(本ブログ関連:”小川の人工的整備” )


観察園は週の半ばでもあり、人影が乏しく閑散としていた。入口の掲示板の地図に添えられた植物写真を参考に園内(主に東側)を巡ってみた。

アズマイチゲ(写真左)
観察路を進むと、入口で配布の「3月の花だより」に未掲載だが、小さな白い花が群生している場所があった。掲示板に戻って見ると「アズマイチゲ」の写真が貼られていた。花びらは花弁ではなく、実は <萼片(がくへん)>であり、野草名の由来は <東(あずま)の一花(いちげ=一輪草)>とのこと。

ニリンソウ(写真右)
所定の場所に到着したが、「ニリンソウ」の姿が極端に少ない。ニリンソウは、二本の花柄の先に花を咲かせるので二輪草といえるのだが、花が1個や3個の場合もあるそう・・・なので写真の花もニリンソウといえる。

(本ブログ関連:”ニリンソウ”)



ヤブツバキ(写真左)
ツバキの樹と花を何度も見てきたが、正式な種名として「ヤブツバキ」を知る。樹下に花一輪ごと塊りになって落ちている。絵画にして美しく描くことはできるだろうけれど、写真に撮るには難しい。資生堂のロゴ(シンボル)マーク*は花椿で、それにつながる落ち着いたイメージがあるようだ。
(*)資生堂のシンボルマーク「花椿」:資生堂サイトより
1915年に初代社長福原信三の描いたスケッチを元に意匠部のスタッフがデザインを手がけ誕生しました。
    ー https://corp.shiseido.com/jp/company/company-name/

スイセン(写真右)
スイセン」は、園の西はずれにある群生場所に数株残すのみになっている。それでも咲いている姿は凛としている。花の中心にある(口ばし、ラッパなど呼ばれる)黄色の副花冠と白い花弁との白黄色の対比は、ヤブツバキの場合と同様に爽やかだ・・・場所近く続けて見たのでそう思ったのかもしれないが。


帰宅してしばらくすると冬の習い性で、ついストーブをつけてしまう。部屋に熱気がこもってしまい消すが、またつけるの繰り返しだ。

2023年3月6日月曜日

梅林と桜の園

おとつい(3/4)、早朝の野鳥観察(探鳥会)を休んでしまった。悔いが残る・・・寝坊したなんて口にできない。その挽回のため、昼過ぎに小金井公園の梅と桜の開花状況を見に出かけた。

(本ブログ関連:”小金井公園”)

ジンチョウゲ
公園の広場を囲む樹々には、まだ緑の気配が乏しい。<ユーカリ広場>の枯れ原に「ツグミ」だろうか数羽が見えた。休日に子どもたちで賑わった<わんぱく広場>に人影はまばら。そんな広場の小さな垣根となっている「ジンチョウゲ(沈丁花)」は辺りに濃い香りを漂わせていた。沈丁花の香りは、いつも速く春の到来を教えてくれる。


梅林
先日(2/5)<梅林>を訪れたとき、花で飾られたのは数本だけだったが、きょうはすべて紅白に彩られていた。もしかすると花の盛りをほんの少し過ぎたかもしれない。それでも暖かい日射しを受け、観梅の人びとが絶えることはなかった。


紅千鳥、竜眠枝垂れ
この時期目立つ紅梅の「紅千鳥(べにちどり)」(写真左)が、梅林の要所要所に白梅とのコントラストとなるよう配置されている。白梅の「竜眠枝垂れ(りゅうみんしだれ)」(写真右)の枝が地面に垂れて接地しているのは見事だ。先日入手の「梅林ガイド」によれば、
・紅千鳥: 江戸時代から花梅の代表的品種。遅咲き鮮紅色中輪でよく旗弁ができる。
・竜眠枝垂れ: 大きな枝振りの枝垂れ梅。やや遅咲きで白色大輪。


公園の西側にある<桜の園>へ行く途中、<宿根草園>の休憩場所で「ハクセキレイ」の2羽がwalikingしているのを見た。人慣れしているはずと思い、近づくもすぐにはぐらかされて、東にある木立へ飛んでいった。

それにしても<桜の園>とは、その名にいろいろと想像が働いてしまう。

大漁桜、街かどの桜
<桜の園>は、まだ桜の時期ではない。唯一「大漁桜(たいりょうざくら)」(写真左)が満開であった。立札の解説によれば(抜粋)、
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(個人の作品で)早咲きの大島桜と寒桜を交配したものと記録されている。原木は熱海市の網代漁業組合の網干場にある。早咲きの品種。・・・花の色が桜鯛の色に似ていることから縁起にあやかってこの名がついた。
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公園を出て帰り路、街かどに一本の桜(写真右)が満開にしていた。品種を見極める眼力がないのではっきりできないけれど、それは美しく華やかに花の咲いた枝を広げていた。


啓蟄 2023

きょうは二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」。Wikitionaryによれば、<冬ごもりしていた虫が穴を開いて出て来るころ>で、「啓」には「開く」の意(例:啓発、啓蒙)があり、「蟄」には日本語では「かくれる」の意があるという。

きのうの午後に、天気予報では小雨が降るかもしれないとあったが、結局、きょうの日付に変わった深夜の午前3時過ぎに、しとしとと小雨が屋根を濡らす音が聞こえた。

(本ブログ関連:”春雨”)

ところで昨日、洗面台で大きなナメクジを見つけた。何でこんなところにと驚いてしまう。春の陽気に誘われて登場する(今年最初の)虫として残念に思ったが、ナメクジは虫じゃない。ナメクジは巻貝の仲間だった・・・。

春を予感して、公園の植物は芽が膨らみ花を咲かせ始めているし、野鳥は番(つが)いとなって行動を伴にしている。生き生きとして輝きだす。そして山は人々の気持ちを山彦のように反映して笑う。俳句の「山笑う」は春の季語とのこと。
(もしかして杉植林の山は多量の花粉を撒き散らして、ほくそ笑んでいるかもしれない)

2023年3月2日木曜日

マルガモ?、カワウ 、そして昨夜遅く 春一番

気象庁はきょうの午前、関東地方に昨夜(3/1)遅く「春一番」が吹いたと発表。確かに昨深夜、家を揺する風を感じた。

(本ブログ関連:”春一番”)

春一番の定義を、気象庁とウェザーニュースは次のように解説している。(抜粋)
① 気象庁:「風」に関する解説
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kaze.html#E28
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冬から春への移行期に、初めて吹く暖かい南よりの強い風。
(備考)気象庁では立春から春分までの間に、広い範囲(地方予報区くらい)で初めて吹く、暖かく(やや)強い南よりの風としている。
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② ウェザーニュース(2021年2月4日の記事)
https://weathernews.jp/s/topics/202102/030105/
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発表条件。関東地方の「春一番」の条件は次の通りです。
・立春(2023.2.4)から春分(2023.3.21)までの期間
・日本海に低気圧がある
・強い南寄りの風が吹き、気温が上がる(東京で、8m/s以上の風で前日より気温が高い)
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ところで、きょうの都心の気温は4月中旬並みの暖かさで、最高気温が 20.0℃(12:45)になった。ちなみに、きのうは 19.4℃(14:07)だった。そんな昼過ぎ、小雨が少しぱらつく中、公園の「カルガモ」が集まる水辺へ撮影に出かけた。

マルガモ?(写真左)
2羽のうち、後ろの鳥の頭部が緑色の光沢して、「マガモ」(雄)だと思いシャッターをきったが、帰宅後、画像を見ると疑問が沸いた。嘴(くちばし)が、黄色一色でなく口元にかけて黒いのだ・・・「マルガモ」*かもしれない。また、手前の水鳥は「カルガモ」だろうけど、画像から雌雄を区別をする力量はない。もしかしたら、かれらは番(つがい)かも知れないなど想像するが。
(*)マルガモ: カルガモとマガモの雑種

カワウ(写真右)
カルガモたちが群れる小川に、長い潜水を繰り返す真っ黒な「カワウ」が1羽現れた。ファインダーを見続けていたので、突然のカワウに驚く。若いのだろうか小柄に見える。カルガモたちにお構いなく辺りを縦横無尽に潜り、ときに息継ぎのため水面に浮上する。実にさっそうとしている。


公園の散策路と、鉄路の土手に黄色の花が咲いていた。

サンシュユ(写真左)
先日、公園を巡ったとき、サンシュユが黄色の花を上に向けて咲かせていた。そのとき二、三本だった。きょうは違った。進むほど、あちこちに、あるいは並木のように連なり咲いていた。今を盛りと咲く、こんなにたくさんのサンシュユの花を見たのは初めて。

菜の花(写真右)
公園を南北に突き抜ける鉄路の土手に、菜の花が咲き始めた。これから、辺り一面を黄色と緑の美しい対比で染めることだろう。春の楽しみがまた増えた。一般的に「セイヨウカラシナ」と「セイヨウアブラナ」の花を菜の花と呼ぶとのこと。
(追記)観察会のベテランの方による配信情報に「セイヨウカラシナ」との紹介があった。