初夏に南から来る「ホトトギス(時鳥)」の姿をはっきり目視したことがない。ベテランの方は鳴き声(さえずり)から聞き分けるが、フィールドでそういわれても聞き逃している。
(閑話) ホトトギスと対にして語られる初夏の鳥「カッコウ」の鳴き声を、以前深夜に聞いたと思ったが、Gemini に確認したところ、「アオバズク」の聞き違いでないかと指摘された・・・)
(本ブログ関連:”ホトトギス”)
ホトトギスは、夜間から夜明けにかけて「キョッキョ、キョキョキョ」(「テッペン カケタカ」や「特許許可局」)とさえずり、田植えの時期を告げる(時を告げる)鳥として「時鳥」の名を与えられたようだ(検索AI Labs)。
端唄「一(ひと)声は」
ホトトギスの時を告げる意味合いから端唄にも使われ、待つこと・別れに通じ、報われぬ恋を語る象徴にもなる。
-----------------------------------------------
一声は 月が啼いたか ほとゝぎす
いつしかしらむ みじか夜に まだ寝もやらぬ 手枕(たまくら)に(や)
男ごゝろは むごらしい 女ごゝろは 左様(そう)じゃない
片時逢わねば くよくよと 愚痴なおもひで 泣いているわいな
-----------------------------------------------
唄の出だし「一声は 月が啼いたか ほとゝぎす」について、「江戸端唄集」(倉田喜弘 編、岩波文庫))は、次のように解説している。(要約)
-----------------------------------------------
・滝野瓢水(江戸中期(享保〜宝暦期))の句「さてはあの月が鳴いたか時鳥(ほとどきす)」にもとづく。
・句意は、 ほととぎすが鳴いたと空を見れど姿がない、本当だったのか、ひょっとすると月が鳴いたのかもしれない。
-----------------------------------------------
■ Youtube(登録: 0klz49)
「 一聲は(市丸)」
■ 東京小唄・清元・三味線教室
「一声は月」(2010年8月2日)より抜粋
ー https://kiyuumi.com/archives/2010/08/post_246.php
-----------------------------------------------
安政4年(1857)5月、江戸市村座「時鳥酒杉本(ほととぎす さけはすぎもと)」上演の時作られた江戸端唄である。お梅 粂之介の心中を芝居にしたもので「一声は 月が啼いたか 時鳥」は「さてはあの月が啼いたか時鳥(一三子*)」の名句から採ったもの。・・・(「江戸小唄」木村菊太郎著より)
-----------------------------------------------
(*)一三子: 端唄の元になった俳諧の作者(滝野瓢水)と一三子とがつながる資料をネットで見つけられない。
■ 芝恋の三味線・小唄教室
「小唄「一声は月」のご紹介。」
ー https://rensi26.com/1178
ー 芝居「時鳥酒杉本」の内容解説がある。