KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(9/6)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、「船遊び」に関連する曲を紹介した。
始めに、金弘道(김홍도、1745年~1806年頃)が描く「月夜船遊図(월야선유도)」について次のように紹介された。
・夏が過ぎ、秋の雰囲気が漂う頃、昔、川に船を浮かせて船遊びした。景色だけでなく、妓生や歌い手と風流を楽しんだ。船遊びの様子を描いた絵がある。朝鮮後期の画家「金弘道」による、平壌の監察使が夜、船遊びする「月夜船遊図」だ。華やかで大きな船を中心に、幾艘も小船が浮かび、船遊びに興じる人びとの他に、川辺でそれを見物する者もいる。楽しい見ものだったようだ。
▼ 「新しい船遊び(신 뱃놀이)」の曲を聞く。楽器の掛け合いが楽しい、今様に。
次に、中国宋代の詩人蘇軾の「赤壁賦」を引用した女唱歌曲「壬戌の秋(임술지추)」について次のように紹介された。
・中国宋代の詩人「蘇軾」は、文賦「赤壁賦」で知られる。彼は、ちょうど秋の初め、島流しにあう。その地を知人が訪ねたところ、川に船を浮かべ、船遊びすることになった。<清風穏やかに吹き、穏やかな川>で、<酒を挙げてすすめ、歌を楽しむ>内容で風雅な気がする。「赤壁賦」を引用した、女唱歌曲「壬戌(じんじゅつ)の秋」がある。<蘇軾のように風流を楽しむ友がいないので、ただ一人で楽しむ>という内容だ。
▼ 「壬戌の秋」の歌を聴く。(20世紀初頭の短歌(パンソリ喉慣らし曲)か?)
最後に、「尹善道(윤선도、1587年~1671年)」が「甫吉島(보길도)」で作った「漁父四時詞(어부사시사)」について次のように紹介された。
・船遊びはいかに楽しくても、毎日出かけるものでない。たまのイベントに満足できぬ人もいる。学者ソンビに、漁師になろうとする者がいた。川辺や海辺で生活しながら、暇に釣りをして素朴に生きる。島流しを繰り返した「尹善道」は、老後官職を捨て、南の「甫吉島」で暮らした。そのとき作ったのが、漁師の春夏秋冬を歌った「漁父四時詞」だ。
・春について、引き潮の後に満ち潮、春にふさわしい花の様子、漁師の暮らしだけでなく、季節の変化も楽しめる。
▼ 「漁父四時詞」の春、<小川の朝霧の後に日が昇ると、船を浮かばせる>にリズムをつけた同名曲を聴く。今様に。