夏を惜しむような陽射しに誘われて、昼過ぎ、近場の公園へ出かけた。途中、コンビニで新聞を買う。公園で読むためだ。
テニスの練習帰りらしい中学生たちとすれ違う。彼らを見て思った。「若いってのはいいな、若いだけでおつりが出る」と。無邪気だし、スポーツを楽しんでいるようで、うらやましく懐かしい。
そういえば、公園にはテニスコートがいくつもある。実際、そのそばを通れば、テニスを楽しむ若者たちで賑わう歓声が聞こえてくる。
公園広場は、休日にもかかわらず、思ったほど人出がない。盆休みにエネルギーを使い果たしたのだろう。夏休み最後だというのに・・・でも、親には親の言い分がある。
おさなごが、親に抱かれて泣いている。転んだのか、それとも意志が通じなかったのか。悲しげに泣くのに問うてみたい。「それほどに、つらいのか」と。「そうだ」と応えるに決まっているけど。
さて、いつもながら後悔するのは、木立下のベンチで新聞読みだ。桜が咲いた後には小さな虫が落ちてくるし、夏の終わりにはヤブ蚊に襲われる。今日も半袖姿だったため、腕を4ヶ所も刺された。
代々木公園で蚊(ヒトスジシマカ)に刺されて、高校生が「デング熱」に感染したのを思い出し、あわててベンチを離れた。
帰路、図書館に寄った後、見上げると、重いねずみ色の雲が覆い始めていた。