気を好くして近所の公園をのぞけば、久し振りの晴れ間に、陽を浴びようと家族連れで賑わっていた。公園を外周する散歩道は、木陰に覆われて、その木漏れ日が叩くような錯覚すら覚えた。まさに緑陰に逍遥する。
帰路、寄り道して通りに出て見ると、なんと辺りが濡れていた。知らぬ間に雨が降ったのだ。西から北の空では、雲が外出時のように明るく照らしていたが、東から南の空には、重く鈍色の雲が幾重にも重なり泰西名画のように、まるで芝居じみて浮かんでいた。
で、写真を撮ったけれど、写り具合が口でいうほどでない。素人写真は逃がした魚のよう。(せっかく載せんと思ったのに)
そんなわけで、雲行きに怪しさを感じていたら、夕方に強雨が我が家を叩き始めた。雨具合、梅雨というより夏雨のよう。あっけらかんとしている。