きょうで11月が終わり、カレンダー上の「秋」も終わる。今年も残すところ1か月。
壁掛けのカレンダーから、11月を切り取れば、12月分が顔を出し、ぺらぺらと横揺れする。その背後に、来年のカレンダーを掛かっていて、どしりと構えている。
さてさて、もっともらしく歳月の流れを諦念するのは恰好よすぎるわけで、ここでは植木等流に、ぱあっと行きましょうということになる。
大岡信の「折々のうた」*(巻1、岩波新書)の <冬のうた> の項に、近世室町歌謡(「閑吟集」)の小歌の、
なにせうぞ くすんで 一期は夢よ ただ狂へ
がある。「なんだなんだ、まじめくさって。人生なんぞ夢まぼろしよ。狂え狂え」と解説している。享楽と無常感が背中合わせということになる。
言い過ぎると寒々しくなるので、ほどほどにだが、時の流れはしょせん <棒の如きもの>(虚子)というではないか。しかつめらしく語るも、思うも恥ずかしい。最近、何事にも既視感に囚われる。