▼▼ 青字下線付語句のリンク先は、マウス右クリック+<新しいタブ>で進んでください。(本ブログ関連)の最下段に「次の投稿ホーム」があるとき次ページがあります。▼▼

2025年3月8日土曜日

三八式

むかし勤めていた会社の部門に、親入社員が配属された。寡黙で仕事を着実にこなす有能な若者だった。みなが雑談していたとき、わたしが戦争の話を(子どものころ見たテレビの記憶映画をもとに)していたとき、その若者から「戦争に行ったのですか?」と問われたことがある。たしかに、彼から見れば年配であり、話しぶりからそう思ったのかもしれない。

きょうは、3月8日でサンパチなので、サンパチにちなんだ話をひとつ。

わたしが若いころ、職場で年配社員の方から(こちらは事実だが)戦争経験を聴いた。今も記憶に残っていることがある。歩兵銃(三八式歩兵銃だったのだろう)の射撃の話だ。同ライフル銃は、弾を一発ずつ発射した。連射できないことを、上官から、むしろ一発ずつ精神を込めて撃つことの重要性(意義)をいわれたそうだ。戦況が逼迫し、弾薬が不足する段階でのことで、精神主義が物量主義を上回ってしまっていたのだろう。

そんな歩兵銃を携えていた戦場が何処だったのか、聞いたはずなのに忘れてしまった。わたしの父もそうだったろうが、よくぞ生き延びたものと、この歳になってつくづく思う。

(本ブログ関連:”ひまわり(映画)”)