きょうの「吉祥寺の凸凹地形を歩く」の催しに無事参加できた。この日に向けて一昨日から体を鍛えていたわけで、結果として落伍することなくやり遂げてホッとしている。明日あたりに足腰が筋肉痛になるかもしれないけれど。(来週は別の街の凸凹地形を歩くことになる)
(本ブログ関連:”吉祥寺の街”)
そんなわけで今月は、土日連続して様々なイベントが目白押しだ。時節がら「緊急事態宣言」が再延長されたが、野外活動なので安全にやっていけるだろう。
さて「吉祥寺の凸凹地形を歩く」は、講師の解説と先導のもと、午前中をかけて井の頭公園周辺の地形を観察した。<巡検>などと気取った表現をしないのが愉しい。
次のような観察ポイントを巡った。
① 関東の扇状地端にできた「井の頭公園」湧水場所「お茶の水」(神田川の水源でもある)
② 同園「お茶の水」近く、水と縁の深い「井の頭弁財天」および蛇にまつわる「宇賀神像」
③ 弁財天への本来の参道に当たる「黒門」(黒の字に粋な気配は無いようだ)
④ 台地の畑地に「玉川上水」から水を供給するため作られた、分水取水口跡(実に小さい)
⑤ 台地にある「残丘」を避けて「玉川上水」の進行方向を変えた水路
⑥ 現在(地形を巧みに利用して)宅地内を通る細道がある、かつての分水路の暗渠
地形巡りの中で、貴重な話をうかがうことができた。
① 玉川上水と神田上水の給水先の違い
② 神田上水と神田川の関係
③ 井の頭池の景観(戦前戦後の樹木の変化、民間との関係など)
④ 井の頭池のスワンボートにまつわる話題(弁財天と、スワンボートの雌雄の関係)
⑤ 今は暗渠となっているが、かつて水の流れと関係のあった職業の名残り
⑥ 吉祥寺の街の成立(区割り、駅の設置場所)
今回、街を知るのに地形と地誌が切っても切れない関係にあることに気付かせていただいた。人間は自然の中で生活してきたのだから。人工物で隠し、便利さに見過ごしてきた自然の景観がぐっと迫ってきた。歩かなくちゃ気づかないことがいっぱいある。
(追記)
街巡りに疲れて寝入った深夜、眠りから覚めて右足がつったことに気付いた。痛みが治まるのに時間がかかった。案の定、思った通りのこと。