基本的にテレビ視聴しない。一度見始めると拘束されるからだ。とはいえ、たまにつけたテレビ番組に付き合うこともある。
<消音>ボタン
テレビでコマーシャルが始まると、急に音量が増す。番組と関係なく自己主張を始める。そんなとき、<消音>ボタンを押すとあら不思議! 当り前だが静かになる。それがものすごい。
消音にすると、急に神経がテレビに集中する気になる ・・・ そんな余裕感がたまらない。あえて試してみるのも面白い。例えば、講演番組 「TED(Technology Entertainment Design)」 の音声を極小にして字幕に集中すると、理解の仕方が深くなったような気がしてくるから不思議。
<画面を消して・音声だけ流す>ボタン
ところで若い頃のこと、下宿生活で揃えたテレビに、消音(どんなテレビにも常備している機能)とは反対の、<画面を消して・音声だけ流す>ボタンがあった。テレビの特徴をないがしろにするではないか、今では考えられないボタンだ。
<画面を消して・音声だけ流す>機能のおかげで、部屋が充実するのが分かった。視線を握られた存在から解放されるのだ。残念ながら、あのころ以来、このような崇高なボタンを持ったテレビと出会ったことはない。実は、あのテレビにはもうひとつ優れた機能があった。<目覚まし>ボタンだ。今の私の生活に必要性はないが。