中学生の頃、精一杯大人の振りをしたくて冒険するものだ。ある街の駅の裏通りにあった薄暗い喫茶店に仲間と一緒に行って、すっかり緊張したが、翌日教室で自慢げに話したものだ。もちろん、それを聞く周りは、大きくうなづき感心していた。
アメリカのフォークソングを歌っても、歌詞の意味を深く考えなかった。まして、トリオ・ロス・パンチョス(Trío los Panchos)の歌に至っては、旋律の美しさにひかれただけかもしれない。スペイン語の歌詞は、その内容よりも発音のしやすさに関心があった。
特に、トリオ・ロス・パンチョスの「ベサメ・ムーチョ(Bésame mucho)」は、仲間と一緒に何度も歌った。
ところで、この「ベサメ・ムーチョ」の作詞者コンスエロ・ベラスケス(Consuelo Velázquez)が、16歳の少女で誕生日前に作ったと、Wikipediaで知った。作詞当時、彼女はキスをしたこともなかったという。そう、彼女も歌詞の中で精一杯大人になっていたのだろう。日本でこれを歌っていた、中学生の子どもたちも同様に。
(Youtubeに登録のgu7196に感謝)
(追記)
今日は、福島沖でM5以上の地震が何度も発生している。