近郊農産地からの直送を謳い文句にした青果店があって、ときどき覘くことがある。きのう(8/20)も、「すもも」のパックを購入した。冷蔵庫で十分冷やしたものを口にすると、口中にまるで自然が広がり、生き生きした感じになる。実の甘さと、皮の酸っぱさがよく調和している。
小ぶりで紫色した薄皮の「スモモ」は、大きくて桃色した実も豊かでみずみずしい「モモ」と比べてだいぶ見劣りする。それでも、スモモはモモに負けないプライドがある。香りは、スモモもモモとひけを取らないと思っている。
ところで、果物はどれもこれも美味い。特に齧るとき、霊長類の昔に戻ったような自然の喜びを感じる。きれいに品種改良されたものもよいが、隅に追いやられたような存在のスモモも等しく貴重だ。
夜中に喉が渇いたとき、台所でスモモをごそごそ食うのは最高だ。