きょうは「ハロウィン」の日。
空は曇って薄暗い。異界と接する日にふさわしく、(一瞬20℃をかすめたけれど)ひんやりして少々陰鬱。今年も残り2か月。
これまで、「ハロウィン」について、ブログにわりと記してきた。
ハロウィンを初めて知ったのは、ブラッドベリのSFファンタジー(文字情報)だった。イメージとして浮かぶのは、ブラッドベリの短編集「10月はたそがれの国」の表紙に、J.ムグナーニ(Joseph Mugnaini)が描いた、捻じ曲げられたように古い館*だ。いまでは、すっかりハロウィンの共通イラストになっている。
(*)山田五郎氏のYoutubeで、ゲストの中野京子氏との対談で語られた米建築家エドワード・ホッパーのカルフォルニア・ゴシックの建築物(ヒッチコック監督の映画「サイコ」に登場する家のモデルになった・・・映画の方がピッタリ)を想起する。
- https://youtu.be/35LEKJ2M_I8?t=89
(本ブログ関連:”ハロウィン”、”ハロウィンのイメージ”)
そういえば以前の夜道で、こんな経験をした。
小さな教会前の通りにハロウィン衣装(仮装)に身を包んだ子どもたちと出合った。キャアキャアと歓び騒ぐ集団の中を、身をくねらせるようにして通り抜けた。なぜか微笑んだ。彼らの熱気が、元気を与えてくれた気がしたからだ。
ところでハロウィンのイベントが、その起源を知らぬまま、すっかりアメリカナイズしている(サンタクロースの赤い服が、コカ・コーラの赤色と重なったように)。
異国の風習を簡単に受け入れるのは感心しないが、クリスマス+サンタクロースを年末行事にまでしてしまったのだから・・・何ともいいようがない。ならばもし、近所の子どもたちが陽気な声で訪ねてきて、菓子をねだったりしたら、明るいひとときになること間違いない。