ネットで話題になった、ファストフードの牛丼屋「吉野家」の新商品「ねぎだく牛丼」を食ってみた。いわゆる牛丼の食材のタマネギを別皿に多く盛って提供するもの。吉野家の創業時のメニューにあったという。
煮込まれたタマネギは、牛丼が牛肉だけなら単調になるのを救ってくれる。食の間合いを入れる役割をする。さらに気分転換にこだわるなら、赤い生姜(ショウガ)の方がぴったりかもしれない。牛丼は、煮汁を背景にして、肉とタマネギとショウガの三者のバランスが合うと、いい按配に食が進むことになる。
ところで、昨年の夏、吉野家の「ライザップ牛丼」を何度か食べたことがある。暑い時期にひんやりしたサラダ食感がよかった。けれど、秋口に涼しくなると暖かいものを探し始めた。
昔の雰囲気がする、ねぎだく牛丼を試しに食った訳で、今後も魅かれるかどうか自信がない。客は気移りしやすいもので、能動的に選択しているわけではない・・・。新商品が好きなのだ。