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2019年11月10日日曜日

ススキの原

久し振りに「自然観察園」へ出かけた。そして同園の脇を流れる小川を見て驚いた。台風(15、19号)と、その後の降雨で水量が増したことは以前のブログに記したが、きょうも流勢に変わりがない。そればかりか、川幅も少し広がったように感じた。武蔵野台地が吸収する水量の豊かさに感心するばかり。

(本ブログ関連:”自然観察園”)

晩秋の穏やかな陽射しがする日曜日、自然観察園には観察者の姿があちらこちに見えた。扉を開けて入った瞬間、なんとなく草枯れのイメージがして、一体何が見られるのか心配になった。そこで、秋に実のなる落葉低木に注目した。すぐに、小さな赤い実をつけた「ガマズミ」に気づく。実を酒に漬ければ<果実酒>になるというが、それほど豊富にはない。すぐ隣りに、名前が小粋な、紫色したこれも小さな実をつけた「コムラサキ」がいる。<シソ科>ゆえの紫色が可愛らしい。こちらも<果実酒>ができるというがどんな風味だろう。

観察園と外部を仕切る金網があって、園の内側隅にいかにも居候のように<キク科>の花が1.5mほどの丈で群生していた。咲きっぷりは、決して三杯目をそっと出すような謙虚さはない。ネット情報などもとに勘案して、「アブラギク」*(次の写真)の仲間と、しろうと判断してみたが「アブラギク」そのものは関西以西に咲くとのこと。
ちなみに、今月の観察園発行の「花だより」には「シロバナアブラギク」の名があるが、写真の方は見ての通り黄色であって白くはない・・・(見当はずれだったら訂正したい)。



(訂正(11/12追記))
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上記写真のキク科植物について、11/12に自然観察園センターで次の教示をいただいた。
上記写真は「キクタニギク(別名アワコガネギク)」の花である。
・ちなみに「シロバナアブラギク」は、同園出入口付近の外部仕切りの金網越しに群生している(次の写真)。

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ところで、東西に広がる公園東側にある「調整池」広場には、小川から溢れた水あるいは崖の湧水のためか、湿地のように水が溜まっていた。そこを囲むように「ススキ」の原ができていて、白い穂を風に揺らしていた。近づいて高くにある穂を見上げれば、秋が通り過ぎていくのを実感する。