TV観戦しながら、なでしこたちが自ら作り上げてきた歴史を思ったりした。そして、ついにその最終到達点が視界に現れてきたのだ。驚き、感心し、そして敬意を感じる。にわかファンとしては、「立派だなあ」とつぶやきながら見つめていたわけだが。女子サッカーの試合を夜中に見る時代が来るなんて、正直誰が予想しただろうか。そして、彼女たちの活躍にこんなに勇気付けられるとは。
例によって東経139度の地なれば、試合は、今日の日付に変わって1時間後の深夜01:00に開始された。今日も睡魔と格闘だった。それでも、ゴールのたび手を叩き、はらはら、どきどきしながら試合の経過を見守った。
47NEWSの記事「耐え抜いたなでしこ 夢の2年連続世界制覇に王手」(2012/08/07 07:54、岡本彰記者)は、フランスとの試合結果を次のように報じた。(抜粋)
本記事は他に、女子サッカーの置かれている環境も率直に記していて、読者を浮かれさせない。
・なでしこジャパンがサッカーの聖地、ウェンブリー競技場での準決勝で、フランスの猛反撃を2-1で振り切りオリンピックでは初のメダル獲得を決めた。耐え抜いた末の勝利だった。
・宮間のFK(フリーキック)
昨年の女子ワールドカップ(W杯)に続く世界制覇への王手。流れをつくったのは主将宮間の2つのFKだった。フランスの堅い守りにあい、攻めあぐねていたなでしこは【前半32分】、FKのチャンス。宮間がゴール正面にけり込むと、飛び出したGKがボールを確保し損ねた。これを体勢を崩しかけながらも大儀見が左足で押し込んだ。なでしこにとってはこの試合で最初のシュートだった。
・【後半4分】は再び、宮間の低く強い弾道のFKに合わせ、坂口がヘディングシュートを鮮やかに決めた。数少ない好機を得点に結び付ける集中力がものをいった。