今、奈良県の
吉野山 の斜面を這うように、「サクラ」(大部分が、白い花の「シロヤマサクラ」)の花が昇っているそうだ。観桜の機会がむつかしいので、ニュース映像で知ることになる。この地は、古来、桜の名所で、多くの人が訪れている。秀吉は、大層な花見の宴を催したという。
江戸時代、俳諧の貞門派、松永貞徳の高弟である「
安原貞室 (やすはら ていしつ)」(慶長15年(1610年)~ 延宝元年(1673年))も、爛漫の景色を見た。俳諧撰集「
曠野(あらの)集 巻之一 」の
巻頭句 に「これはこれはとばかり花の芳野山」がある。
「これはこれは」と思わず口にした場面が浮かぶ。<これはこれは!> ふだん誰れもが口にする表現で技巧がないだけ、その感嘆振りに共感する。たぶん、おじさんがよく使いそうな言葉だけに・・・。
■ 山梨県立大学
「
阿羅野 脚注 巻之一 花 郭 公 月 雪」 ← 阿羅野 = 曠野(あらの)
ー 阿羅野: 蕉門の
山本荷兮 (かけい)が編纂し、元禄2年(1689年)に刊行した俳諧撰集
ー https://www2.yamanashi-ken.ac.jp/~itoyo/basho/shitibusyu/arano10.htm
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よしのにて
これはこれはとばかり花の芳野山 ← 芳野山 = 吉野山
・・・
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■ 朝日新聞
「空から見下ろす『一目千本』 山肌覆う桜が満開に 奈良・吉野山」(2026年4月5日)
ー https://www.asahi.com/articles/ASV4522RXV45UQIP00RM.html?ref=youtube
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一目で千本の桜が見渡せることから「一目千本」と呼ばれ、
約200種、3万本の桜 がある。最も多いのは「
シロヤマザクラ 」で、「ソメイヨシノ」よりも
白っぽい花が咲く 。品種の違いや標高による寒暖差、日当たりなどが影響して、桜が咲く風景を長く楽しめる。
吉野山観光協会によると、標高*が低い場所では、4日までに満開を迎えた。一帯で標高が最も高い「奥千本」では、10日ごろ満開になると予想している。
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(*)標高: 下千本 (しもせんぼん)、中千本 、上千本 、奥千本 と標高の低い順に約1ヶ月かけて開花が山を昇る。
■ Youtube(登録: 朝日新聞)
「奈良・吉野山の桜 「一目千本」山肌覆う桜が満開に」(2026/04/05)
ー https://www.youtube.com/watch?v=DPzN7Uy_HcA
VIDEO
■ 公益社団法人 日本地震工学会【公式】
ー https://x.com/JAEEGAKKAI/status/2038081207733481981
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吉野の桜は「シロヤマザクラ」という古来種を主とし、後世普及用に品種改良した「ソメイヨシノ」に比べピンクが鮮やか **です。金峯山寺 (きんぷせんじ)信仰から寄進されました。砂岩斜面 に根を張る適応力 があり平地に近い下千本から咲き始め1ヶ月見頃 が続きます
「一目千本 」の桜が著名な奈良県の858mの山。中央構造線 南側*** で隆起した砂岩 の地形が水流で深く削られ、尾根と落差を形成。桜の古来種 と平安以降の1000年の育成 により、高度・場所ごとにのべ3万本の桜 が咲き誇ります
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(**)シロヤマザクラの花の色合いが上記新聞記事と逆? → 白い色が鮮やか が正しいようだ。
(***)吉野山は、中央構造線の南側「三波帯」の更に南側の「秩父帯」に属し、チャートや石灰岩、砂岩 泥岩互層などで構成する。
(参考)
■ 万葉百科 奈良県立万葉文化館
(万葉集)「歌詳細」 ー 山部赤人
ー https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/detailLink?cls=db_manyo&pkey=924
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み吉野 の象山のまの木末にはここだも騒く鳥の声かも(巻6-924)
(み吉野の象山(きさやま)の辺りの枝の先には、多くさえずり合う鳥の声が響く)
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(追記)
■ Gemini
「中央構造線」:関東から九州まで約1,000km以上にわたって続く巨大な断層
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・徳島県から和歌山県、、伊勢湾にかけて の区間は、現在も活発に動く「活断層 」として知られています。
・現在、南から「フィリピン海プレート 」が「ユーラシアプレート 」の下に沈み込んでいます。この際、日本列島を西向きに押し出す力が加わっており、その歪みが中央構造線 沿いの断層 を動かす原因の一つとなっています。
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■ 国土交通省天竜川上流河川事務所
「中央構造線読み方案内 -諏訪から大鹿村地蔵峠まで ー」(河本和朗著)
ー https://mtl-muse.com/wp-content/uploads/2019/02/020328_yomikata.pdf