雨が降りそうでそうでない、空全体灰色、曇天の一日だった。おかげで、日は薄く、木陰の緑は深く濃い。木立は、まさに古めかしい「ジョン・コンスタブル(John Constable)」(1776年~1837年)の風景画のようだ。
昼間、空模様を気にしながら、公園に併設の自然観察園を訪ねた。そんな天気なれば人気はなく、静まり返ったままだった。
昨日(7/2)は、二十四節気の「夏至」を約5日ずつに分けた最後(3番目)にあたる(すなわち、七十二候の)「半夏生(はんげしょう)」だった。「半夏(烏柄杓)という薬草が生える頃」(Wikipedia)とのことで、左の写真のように、薬草「ハンゲショウ」の葉が白く半化粧しているように見える。(正直、鳥のフンでもかけられたのかと思うほど、葉が不規則に白くなっている)
(本ブログ関連:”半夏生”)
観察園では、7月の花だよりとして、上記のハンゲショウのほかに、樹木の花として、「リョウブ(令法)」の花(「花は夏に咲き、花弁は白く5裂する。枝先の長い総状花序に多数の花をつけよく目立つ」:Wikipedia)や、「ネムノキ(合歓木)」の花(「花は頭状花序的に枝先に集まって夏に咲く」:Wikipedia)が咲いていた。
ネムノキの花は、囲いの中にあって(保存されていて)、そばで観察することができない。そのため、遠くから見ると淡紅色の花弁がどのような姿形か判別できない。実際は、細長い花がいくつも群集していて、想像したような花弁とは違っている。簾を透かして見るような東洋的な気配がする。