KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(3/1)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、「アリラン(아리랑)」に関連した曲を紹介した。(本放送を未聴のため英語版紹介を参照した)
※ 朝鮮民謡として知られる「アリラン」については、今まで繰り返し詳細に放送でされている。重複を避けたが、次の「本ブログ関連」のリンク先で従前の内容を確認することができる。
(本ブログ関連:”アリラン”)
記録に残る「アリラン」の歌の採集について次のように紹介されている。
・ホーマー・ハルバート(Homer Hulbert、1863年~1949年)は、20世紀初頭、朝鮮王朝の最後に米国から来た宣教師(歴史家、言語学者)で、政治的困難な時代の高宗を(外交顧問となり)助けた。(1905年の「第二次日韓協約(乙巳条約)」締結の際、それに抗して密使として米国に渡る)
彼はまた、「アリラン」を楽譜に書き写した最初の人物であり、「朝鮮の人々の主要な歌」として西洋に公開した。
・音声学者ヴィルヘルム・デーゲン(Wilhelm Albert Doegen、1877年~1967年)は、第一次世界大戦中の1915年、プロイセン蓄音委員会の委託を受け、民族学研究として、ドイツの捕虜収容所に収容された様々な民族兵士の言語と民謡を録音した(215民族の音声などを収集)。ドイツ当局が録音した曲に、ロシアに従軍した朝鮮(高麗)系兵士によって歌われた「アリラン」があった。最も不確かで恐ろしい状況でも、「アリラン」が朝鮮人のアイデンティティを維持するのを助けた歌であることを示した。