地元、国分寺崖線に沿って流れる野川は、まるで童謡「春の小川」の舞台のようだ。休日には、親に見守られながら、子どもたちが賑やかな川遊びする。先日、日曜日(4/10)のこと、温む川水に足をひたした、幼い姉と弟だろうか、長い草の茎を頼りに川底を探る、そんな様子を見ていると、懐かしさを覚えて、しばらくたたずみ見た。
川が芯になって、二つの公園をつなぐ。日頃、足を運ばない遠くの公園を散歩した。うっすらと小さな葉を広げ、緑の霞のように辺りをつつむトウカエデの木立のなかを、緩やかにカーブする散歩道がある。少し開けた場所に、一本のシャクナゲの木が立っていた。
濃緑の葉は、大きくて厚く重たげである。一見して、ツツジの仲間であることが分かる。花弁は大きく、観察者を強圧する真紅の色彩。花言葉の「威厳」のイメージとはかけ離れて、むしろ挑発的である。花は、まるで情念が凝集したように塊り迫る。それがいくつも覆っているのだ。
香の紫煙漂う中国風の絵画を思う。まさに、そんな世界にピッタリながシャクナゲの花が咲いていた。
(追記)
今日から新学期が始まった。知ったつもりが、分かってない。それを覚らせてくれるのが教室。先生は辛抱強く、何度も気付かせてくれる。感謝。仲間にも感謝。
覚えているつもりで、忘れている・・・こればかりはどうしょうもない。
今晩、久し振りの寒風に冷えた。