今日は、外出の行き帰り霧雨がけぶる。通り道にある畑のひまわりは、夕方に近づく頃も顔を東に向いたままだ。太陽に向けて顔を廻すというのに変化が見られないのは、あいにくの天気のせいか、それともただ億劫なだけか・・・どうして?
(本ブログ関連:”ひまわり”)
畑一面に咲くひまわりにそっと近づいて見ると、黄色の花弁に蜂が一匹とまっていた。まるで雨宿りして小休止しているよう。
傘をさしながら写したせいで、蜂に焦点が当たる工夫が足りないため、彼、否、働き蜂はみな雌であるから、彼女の表情が読み取れないのは残念である。
さらに一歩近づいても、蜂は、霧雨をやり過ごすように、ひたすら黙して動かない。
晴天なら、蜂にとってひまわりは重要な蜜源なのだろうが、今日は動きにくいようだ。そのまま、たまの風に揺れる花弁にじっと身をゆだねている。
まだ、開花してさほどでないにもかかわらず、顔を動かさぬひまわりと、静止したままの蜂がいる。よく見れば、二つの命が出会う、そんなのんびりとした世界がそこにあるのに気付く。
ひまわりに、いろいろなイメージがあるけれど、雨の日に咲く命の糊しろの大きい若いひまわりも良いものだ。