せっかくの雛祭り、その華やかさと違って、今日も風邪から抜け出せずにいる。節々の痛みはようやく治まったが、咳は相変わらずだ。薬効もあって、気分は前向き・・・。
若い頃、風邪といえば軽んじて、ちょっと踏ん張れば吹き飛んでいくと考えていたし、そうした。そして、そうなった。でも、今はそういうわけにはいかない・・・。
「うれしいひなまつりのうた」(1936年、作詞:サトウハチロー、作曲:河村光陽)に、飾り花として、桃の花が歌われている。同じバラ科である、梅や桜は、地元の垣根越しに接することができるのに、桃はあまり身近に見ることがない。
以前、山梨に水晶採集に行ったとき、勝沼の盆地に広がる桃畑が一斉に薄紅に染まっていたのを覚えている。まさに、そこに桃源郷が再現されたようだった。
風邪を完治して、いずれ、桃の花のまぶしい勝沼の里を訪れるのもよいし、風邪の熱に呆けて桃源郷を夢想するのもよい。
(本ブログ関連:”花柳”、”桃源郷”)