夕方の明るさに誘われて、小金井公園に散歩に行く。6時過ぎ、さすがに人影がまばらなこと、圧倒的な静けさに夕暮れが近いことを感じる。
太い雲が数本浮かんでいる空を高く、豆粒のような飛行機がゆるり浮かんでいる。かすかな風音に遠くから響く爆音が混じる。しっとり滲み始めた草色の広場を囲む木立が、夕陽の影に溶け込み深緑になっていく。
公園に紫陽花を探した。梅雨どきの公園は人気がないからだろうか意外に少ない。そんな中、「江戸東京たてもの園」との仕切りの鉄柵の隙間から、色合いの美しい紫陽花が顔をのぞかせる。本来の青紫色、青味がかった桃色、そして白い色など多彩だ。
日が暮れて、紫陽花の艶やかさを眺めるのが難しくなってきた。そろそろ帰宅せねばならない。