昼、街に出て飯を食った帰り道、今朝のラジオで「キンモクセイ(金木犀)」の香りが話題になっていたのをふと思い出した。例年、秋の10月の始めに、キンモクセイについてブログに記しているが、今年はどうやら夏の高温が続いたせいで、開花が(2週間ほど)遅れているようだ*。
(*)WeatherNews(10/12): https://weathernews.jp/s/topics/202310/120175/
(本ブログ関連:”キンモクセイ”)
住宅街を通り抜けるとき、民家のキンモクセイの繁った葉の隙間に、橙色の小さな花の集まりが散らばって咲いているのに気づく。なにより、軽くもあり重くもある、独特な芳香が辺りに漂っているのだから。
体操教室ではマスク着用が原則なので、先日もマスクをしたまま家を出たところ、会場へ至る道筋にキンモクセイの香りを感じた。もっといえば、マスクが街の香りをろ過して、キンモクセイだけ抽出したようにはっきりと感じだ。
若いころはキンモクセイの香りが苦手だった。濃い香り(重い臭い)に、芳香というものと違った偏見を持っていたけれど、歳をとると自然が生み出す香りに目覚めたのか、素直に穏やかに受け入れるようになった。
ところで、家路の一本道、民家に植わったキンモクセイを三本(三軒で)見つけた。だから道伝いに芳香が満ちていたわけだ。