先日(10/6)、市民向けのお話し会があって「江戸のかな文字」、すなわち「くずし字(変体仮名)」について聴講した。8個のかな文字を選んで紹介されたのだが、全くの初心者のため定着しない。
父の書棚にあった「野の草の手帖」(監修大場秀章、小学館)には、歳時記をかねた野草の解説と図版がある。その挿絵は、江戸後期の本草学者「岩崎灌園(いわさき かんえん)」(天明6年6月26日:1786.7.21~天保13年1月29日:1842.3.10)の「本草図譜」に掲載されたものという。
「野の草の手帖」は残念ながら。本草図譜の図のわきにある説明文について現代語訳がない。せめて私が「いろは」のくずし字が分かれば理解できそうなのに・・・残念。そこで、くずし字超初心者のための本とYoutubeの解説を探した。
Youtubeに、多分(小学校の?)先生向けの説明会の様子が収録されていて、ユニークな意見が語られていた。それは、英語検定などの資格者が多数(英検1級=100万人)いるのに対して、かなくずし字の読解能力者がわずか5,000人しかいないというのだ。これって、どこかでも聞いたような話しで、文字を継承しないことで、以前の文化を途絶えさせることとつながる。文化的危機がまさに警鐘されているのだ。(東京女子大学 高橋修「くずし字読解入門」Part3*)
(*)https://www.youtube.com/watch?v=OSZR0C-vZB0 ← 29:14
話が大袈裟になったが、雑草に関心持ち始めた素人が、少しくらい「くずし字」にも関心を持つのも悪くないだろう。