玄関ドアを開けて、雨が降っているのに気付いた。そんな中を外出するのは久し振り。今まではいいタイミングで雨に会わず済んでいたのに・・・。そんなわけで、のんびり傘差して一般公開講座「ユダヤ教の現代がわかる - 宗教と言語の観点から -」の2日目へ出かけた。
(本ブログ関連:”ユダヤ教の現代がわかる 2019”)
今回も初回に続き、早稲田大学の研究員志田雅宏氏からお話があった。「現代社会とユダヤ教 ~ 宗教学の視点から ~」というタイトルで、フランス革命の影響を受けた「ユダヤ啓蒙主義」(19C初頭)とその後の展開について紹介された。
ユダヤ啓蒙主義
・近代的価値観にユダヤ教も合わせるよう活動がおこる
・ユダヤ教は、ユダヤ人の自治的位置付けから、国家の中で選択される一宗教となる
ユダヤ教の宗派(ユダヤ啓蒙主義の影響を受けての位置づけ:前回(8/27)の補足)
⇒ (ドイツ)「改革派」の登場 ⇔ 「正統派」の反発
⇔(東欧)「超正統派」の反発
⇒ (米国)「保守派」の登場(改革派と保守派の中間に位置づけられる)
⇒ (欧州)「世俗派」の登場(信仰が失われ/教会離れの時代に登場・・・多数派となる)
(イスラエル)「シオニズム」が登場(世俗的運動を宗教的に解釈しなおしたもの)
世俗化とゆり戻し
・ますます世俗化が進むものと思われたが、宗教が復権しつつある
- 「カラバー」(世界が創りだされる前の神の世界を聖書から探し出す研究)の見直し
- イスラエルで、世俗的な若者が超正統派へ戻る運動がある(その逆もあるが・・・)
この後、「人間中心」の宗教観について語られたが力不足で理解が難しかった。