恋人たちの別れを暗示する冷たいティーカップの前の二人を歌った、イ・ソンヒの2集収録の「恋人のなみだ」について、昨日のブログで触れた。その続きとして、彼女の4集収録の「さようなら(안녕)」(1988年、作詞イ・ギョンエ、作曲キム・イラン)を聴いてみたい。2集の「恋人のなみだ」から、4集の「さようなら」に至るに従い、別れの場面での女性像がはっきりしてくる気がする。
(本ブログ関連:”恋人のなみだ”、”さようなら”)
とはいえ、次のYoutube映像のイ・ソンヒときたら、まるで風呂上りのような風貌で、力強く歌う。1990年に訪れた、モントリオール室内楽団と共演した一場面で、26歳のときの頃、どこか未分化なボーイッシュな風情すらする。
(本ブログ関連:”モントリオール室内楽団”)
美し過ぎた思い出にふけりながら
あなたの寝顔を見つめて
あなたの額に口づけして
静かにささやいたわ
さようなら
ドアを、ドアを開けしなに心残りして
もう一度、あなたを見つめて
遠くから聞こえる夜明けの鐘に
静かにもう一度
さようなら
別れは、本当につらい
愛とは、ただあなた
けれど、去らねばならない私を引き止めないで
ああ、引き止めないでください
愛しています
ドアの、ドアの外に出たら、冷たい夜は明け
コートの襟を上げて、口笛吹いて
白(しら)露なのか涙なのか、私の目もとに流れ
静かにささやいたわ
さようなら
静かに、もう一度
さようなら、さようなら
(Youtubeに登録のKoreanMusicSubsに感謝)