図書館へ借りた本を返しに行く道々、あちこち桜が満開なのに驚く。いつの間にこんな風になっていたのだろう。小学校の垣根に、老人ホームの入り口に、そして駅に続く並木道に、一気に花開いているのだ。ついつい視線が上がっている。
(本ブログ関連:”桜”、”サクラ”)
暖かい風が過ぎる、こじんまりした公園中央の小高い場所に、児連れの母親たちが一団となって坐り春を興じていた。幼い子どもたちにとってはエネルギー発散のため、母親たちにとっては一瞬の解放のため。
桜は、毎年印象が違う。見る側のとらえ方、感慨が変わるからだろう。自身もそう感じる、何となく納得する。子どものころ見た桜の花は桜色、すなわち薄いピンク色だった。それが、歳々次第に白色が増してきた。
今日の桜の花は、めっぽう白かった。ぬるい春風に揺れる様は、それでも昔のままだ。つい気持ちも緩む。見上げる桜が、西陽を受けて淡い桜色になってきた。左の写真におさめたが、子どものとき見たものとはやはり違うようだ。
地元の桜の名所は、4月3日(金)~5日(日)に「桜祭り」を催すという。これでようやく春が来る。人混みと分かっていても、陽気に引かれて花見に行くことになるだろう。