昼の日向、街がまるで台風一過のように透明感のある澄んだ空気になっていることに驚く。思わず昨日の天気がどうだったか振り返ったりした。焦点深度の深いというように、遠く通り道の並木の葉の細部にいたるまで、くっきりと浮かんで見えた。
陽射しも強く、本格的な夏だというのに、二十四節気ではこれから立秋を迎えようとしている。季節の変わり目に気づかなくとも、やがて吹く風の気配で知ることになるのだろう。
イ・ソンヒの2集所収の「秋の風(갈바람)」(1985年)は、どうやら迎える風ではない。心を奪い、愛しさだけを残して去る秋の風のようだ。乙女心と秋の風というわけには、いかない・・・のだろう。
(本ブログ関連:”秋の風”)
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