そういえば昔、無声映画のスラップスティック・コメディを風味したような、子どもたちが徒党を組んでドタバタ劇をする「ちびっこギャング(Our Gang)」という白黒のアメリカのテレビ番組(1960年代はじめ)があった。一番記憶に残っているちびっ子は、子どもたちの中で存在感がありながらいささか宙に浮いているような"アルファルファ"だ。
映像は古く1930年代後半に制作した作品に登場したアルファルファ役の奮闘振りが印象深い。子どもたちの中で、のっぽで細長、決して強くはなかったし器用でもなかった。歌えば調子っぱずれだし・・・どちらかといえば雰囲気に乗れないけど頑張っているという役回りだ。
アルファルファって、牧草の一つ(マメ科、"ムラサキウマゴヤシ")であって、「糸もやし」の名もあるそうで、糸のようにもやしのように・・・細く長く伸びるのが特徴のようだ。
ちびっこアルファルファも大人になる。Wikipediaによれば、アルファルファ役のカール・スウィッツァー(Carl Dean Switzer、1927年8月7日~1959年1月21日)は、役者に加えて犬のブリーダーや狩猟ガイドもしたが・・・31歳の最期は、望ましいものではなかった。