KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(8/22)に、人物シリーズ42回目として国楽創作演奏グループ「ノルムマチ(노름마치)」を紹介した。
ノルムマチとは?の紹介から始まった。
・公演やコンサートのステージの最後を、最も人気ある人がつとめるトリ文化は、古今東西問わず、韓国もそうである。朝鮮時代に、男寺党牌(ナムサダンペ、남사당패)という放浪芸人一座があり、その中でも最も芸に優れて最後に登場する人物を「ノルムマチ(노름마치)」と呼んだ。ノルム(노름=遊び)と、マチ(마치=終える)の意が合わさり、「共に遊ぶ時間を終える人物」を指す。
・1978年に誕生した「サムルノリ(사물놀이)」のメンバー、イ・グァンス(이광수)が呼びかけ人となり、1993年に「イ・グァンスとノルムマチ」が誕生。
・ノルムマチが一般に知られたは、2005年の(燕山君と男大道芸人(クァンデ、광대、広大)を組合わせた)映画「王の男」におけるクァンデの演技指導や出演がきっかけという。・・・当方未見。
・代表やメンバーは変遷して・・・現在、パンソリ専門のキム・ジュホン(김주홍)が代表兼芸術監督を務め、これにイ・ホウォン(이호원)、オ・ヒョンジュ(오현주)、キム・ジョンミョン(김종명)の3人のメンバーが加わり活動を行っている。
▼ノルムマチによる「ピナリ(비나리-축원)」を聴く。ここでは日本の民謡に韓国のリズム(サムルノリ)を合体したような・・・。
▼ノルムマチによる「打鉦(타징)」を聴く。銅鑼の音とテビョンソで始る、どこか宗教的な音色にアレンジが加わり始めたところで・・・この先どう展開するのだろうか聞きたい。
ノルムマチの基本的な特徴を次のように解説されている。
・彼らの音楽がより特別なものに感じるのは、安易に他国の楽器をとり入れたり、公演形式を崩したりすることなく、韓国の伝統楽器やメロディー、長短(장단)を基本とした音楽で人々の心を惹きつけているからではないでしょうか。
▼ノルムマチによる「ノルムマチシナウイ(시나위)」を聴く。これも総合化という複層的な響きがするものの・・・躍動感に溢れている。
(本ブログ関連:"韓国の風景")