イ・ソンヒのアルバム10集「First Love」(1996年)所収の「灰色の都市(회색 도시)」(作詞・作曲イ・ソンヒ)は象徴的だ。タイトルから、時代や世相をにおわすというよりは直接的であるが。それは、灰色の都市に降る雨だ。雨は、窓を叩き肌を打つ、とても感覚的な存在だ。街を虚ろにさまようとき、雨に気づくのは感触だけなのかもしかない。灰色の都市に同化させてしまう雨は、決して癒さない。
それにしてもYoutubeで見る、1996年の「ビッグショー」の彼女の舞台は思い切ったものだな。都市の危うさ、退廃を象徴させているのだろうか。
(Youtubeに登録の526apolloに感謝)